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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.5 任天堂が続々と発表。

乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方

さあ、とうとう西国の雄「任天堂」が表立って
動き出したぞえ。

まずは、かねてより、ここのコラムで
お伝えしている「化け物ハード」の
ゲームボーイアドバンスの発売日が
正式にアナウンスされました。

発売日は2001年3月21日、価格は9800円。

発売日に関しては諸説ありましたが
なんとか「年度末」に放り込んできたと
いう感じですね。

確かにハード自体は完成して
いつでもリリース出来るらしいですが
要はソフトですし、、、。

それに、現在、月産50万台という
脅威的な売上を推移している
「ゲームボーイカラー」との
兼ね合いもあっての「年度末」
なんでしょうね。

それよりも、私が注目している点は
ソフトラインナップの多さというか
開発速度の速さたいいましょうか、、

自社ブランドはもとより
参入メーカーのソフト開発の
進行度もかなり進んでいるようで
現在、発表されている10作品以外の
ソフトも続々と表に出てくる様子で
以前から業界のクリエーターの方々が
摂りつかれたように「アドバンス」と
連呼していたのが、そのまま反映
された形での、質の高い作品が
これからも本体発売日に向け
続々と発表されていくでしょう。

価格に関しては大方の予想通りと
いった感じですが、私的には
「がんばったな~任天堂」って
感じです。

いや、たしかに私も9800円だろうと
予想していましたが、以前から公開
されていた分のスペックを見る限り
15000円位でも安いのでは?と
思っていたので、9800円と
正式に決まって、安心と驚きの
少し複雑な感じです(笑)

さて、そのスペックですが
今回、正式発表となり
新たに公開された部分も
ありますので、改めて
以下に記載いたします。

ゲームボーイアドバンススペック表

名称 GAMEBOY ADVANCE

LCD・・・反射型TFTカラー液晶
画面サイズ・・・40.8mm×61.2mm
解像度・・・240×160ドット
表示能力・・・32000色
CPU・・・32bit RISC-CPU + 8bit CISC-CPU
メモリ ・・・32KB WRAM+96KB VRAM
      256KB WRAM(CPU)
サウンド・・・スピーカー、ヘッドホン端子付き
通信機能・・・アドバンス専用通信ケーブルで
        4人までのマルチプレイが可能
使用電源・・・単3型アルカリ乾電池2本または
        専用バッテリーパック
電池寿命・・・単3型アルカリ乾電池:約15時間
消費電力・・・約0.6W
寸法・・・縦82mm×横144.5mm×厚さ24.5mm
本体重量・・・約140g
ソフト・・・縦34.5mm × 横60mm × 厚さ9.5mm
最大256Mbit(ゲームボーイアドバンス専用)
(GB/GBC専用カートリッジも使用可能)

さらに補足として本体上部にLRボタンが搭載

そして、任天堂のニュースはまだ、あります。

NINTENDO SPACEWORLDの会場にて
ポケモンの新作が発表されました。

そうです。兼ねてより噂になっていたものです。

タイトルは『ポケットモンスタークリスタル(仮称)』

 『ポケモンクリスタル』は、
12月14日に発売される、携帯電話やPHSと
ゲームボーイを接続するアダプター
「モバイルアダプタGB」の対応ソフトです。
モバイルアダプタGBと同じ12月14日発売予定で
『ポケモンクリスタル』の価格は3800円。

モバイルアダプタGBを使うことで
ポケモンの交換や、遠距離でのバトルを
行うことが出来るという、ポケモンバトラーに
とっては、脳髄直撃もののソフトです。

尚、モバイルシステムGBは
ゲームボーイカラーと携帯電話やPHSを
接続するアダプターで、これを使用することで
ゲームデータの交換や電子メールの送受信など
様々なデータ通信を楽しむことが出来る機器です。

 モバイルシステムGBでは、専用ホームページを
閲覧したり、電子メールを使用出来る専用ソフト
『モバイルスターターカートリッジ(仮称)』と
セットで発売。発売時期は12月14日予定。
価格は5800円とのことです。

勿論、アドバンスでも」使用可能です。

ついにこの日が来たか!って感じですね。

さて、最後に一番ドでかいニュースを!

24日に行われた「任天堂新製品発表会」で
以前より発表されていた次世代ゲーム機
「ドルフィン」の詳細が発表がされました。

この発表は任天堂情報開発本部長の
宮本茂氏によって行われ
名称は「ニンテンドー ゲームキューブ」
発売日は2001年7月予定で価格は未定とのこと。
またハードと同時に、5つのタイトルも発売される
予定だそうです。

ソフトは従来の12センチのDVD-ROMではなく
独自企画の8センチDVD-ROMで
供給されるとのこと。

尚、任天堂はこの「ゲームキューブ」は
ニンテンドウ64の反省を生かしスペックを
追求するのではなく、ゲームのおもしろさを
引き出すために設計したゲーム機とのこと。

「ハイテクAV機器ではありません」という
いかにも任天堂らしい姿勢を打ち出しました。

これは、ゲームがメディアとして
隔離された扱いを受けやすい現状を
思うと、頼もしい発言ですね。

いつまでも「うちが作るのはTOYSだよ」って
感じの姿勢には関心します。

技術志向が進み過ぎてしまっては
ユーザーサイドとの距離はドンドン
離れていきますから、、、。

元に最近「凄いゲーム」は沢山
リリースされてますが、、、
「面白いゲーム」は年々少なくなって
きているのが実情ですものね、、、。

「凄いゲーム」は月日が立てば
なんてこと無いゲームに
なってしまいますからね、、、。

「面白いゲーム」は月日が立っても
鮮度が落ちることは無いですから。

確かに技術の進歩も重要ですが
その点だけに盲信してしまうと
どんどん閉鎖された業界に
なってしまいますからね、、、。

さて、そんな「ゲームキューブ」の
スペックが正式発表されましたので
以下にに記載いたします。

CPU・・・ IBM Power PC Gekko
システムLSI・・・Flipper
実力表示性能・・・600万~1200万ポリゴン/秒
システムメインメモリ・・・24MB
持続レイテンシ性能・・・10ns以下
              (1T-SRAM)

Aメモリ・・・16MB(100MHz DRAM)
ディスクドライブ・・・CAV(回転角速度一定)
平均アクセスタイム・・・128ms
データ転送速度・・・16Mbps~25Mbps
メディア・・・松下電器産業
       光ディスクテクノロジー
       直径8cmディスク
容量・・・約1.5GB
入出力コントローラポート×4
デジカードスロット×2
アナログAV出力×1
デジタルAV出力×1
シリアルポート×2
ハイスピードポート×1
使用電源専用ACアダプタ DC12V×3.5A
本体寸法150mm(W)×110mm(H)×161mm(D

このスペックで注目すべき点は
ディスクが独自規格の「8cmDVDROM」で
あるということですね。

これこそが「任天堂」のTOYSとしての
自信のあらわれでしょう。

逃げ道無しの、真っ向勝負!

やはり独自フォーマットを
採用するには、この時代では
かなりの勇気がいったでしょうに、、、

ほかに転用のきかない
独自規格、、、。

こいつは真剣に要チェックですね

ゲームをゲームとして楽しんでもらう
だけの自信がなきゃ、、、。
このような仕様でリリースはしない
でしょうしね。

こうして、続々と任天堂の動きが
今後、益々盛んになってくるので
これからも目が離せません。

そして、こういう話しをしていると
毎回、思うのですが、、、。

PS2、、、ほんとヤバイね、、、。

あたしのような、ハードユーザーなら
以前からこのような事態が控えている
ことは、判っていたけど、、、
(モデム、HDの追加出費の弊害)

一般ユーザーはね、、、。

「いくら金取るねん!」ってな声も
かなり耳にするようになってきたしね。

まっ。この話しはまた長く
なりそうなので、またの機会に、、、

それでは、取り敢えず今日はこれで
また、明日。

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