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乙女の『うるちま』見聞録 其のニ

ヤバイでし・・・。

生活崩壊しそうな勢いで、中毒ってます。

仕事してる時も、頭の中は「うるちま」一色
もう、病気です・・・(^^;

何年も前から噂は聞いてましたが・・・
こんにも、凄まじいゲームだとは・・・

危険です・・・。危険過ぎます・・・。

ゲーム好きには、危な過ぎます。
しかし、その誘惑から逃れるのはイケマセン

潔く、その誘惑に染まるべきです。

確かに、今の和製RPGに毒されきっちゃって
しまってる人には、最初、戸惑いが多いかと
思います。

ストーリーもルートも、目的も、ゴールも
なにもゲーム側から提示されません。

しかし、そういうものが、
本来のRPGなのです。

ロールプレイングできないRPGが増加の一途
を辿る今・・・。

この本来のRPGの世界を是非体験して欲しい
です。

しかも、うるちまは、多人数同時参加型の
ゲームです。

この『多人数同時参加型』ってのが、その言葉
を見る以上に、凄い威力を出してます。

良くあるネットRPGはゲームルーム制が導入
されていますよね。

例えば、、、、
ファンタシースターオンラインなら(PSO)
4人まで、1つのゲームルームに参加できます

しかし、『うるちま』には、ゲームルームは
存在しません。

サーバー1つずつに「ブリタニア」と言われる
『うるちま』の世界が形成され、そこに沢山の
人が同時にアクセスするんです。

それが、どういった意味を持つかと言いますと
PSOでは、ゲームルームですから、結局、
4人のそのゲームルームのゴール地点は同じ
じゃないですか。

ハンターであれ、フォースであれ、
個人々々のプレイスタイルの違いが有っても
結局は4人とも、同じゴールに向かう一直線の
レールに乗ってしまってるんですね。
(制御されてるという言い方もできますね)

しかし、「うるちま」に共通のゴールなど
存在しません。

判り易く言うと、ドラクエの街を浮かべて下さい。

そこには、道具屋や武器、防具屋、宿屋、神父
大工、主婦、兵士、学者、子供、などなど、
沢山のキャラが配置されてますよね?

そのキャラが、全て人が生成し、操作してると
考えてみて下さい。

そして、それらのキャラには、事前にソフト側
から提示されるルートもゴールも無いのです。

ですから『うるちま』の世界では、個人々々が
それぞれの意思で、そこに存在してるのです。

ある物は、鍛錬用のダミー人形相手にひたすら
剣を討ち込み、剣術技術向上を行なっていたり

その近くでは、焚き火を囲んで、食事会を開き
談笑してる人達も居て。

森で動物を狩る者、動物を手なずけ、ペットに
しようと調教に勤しむ者も居たり、海岸沿いで
釣り竿を立ててる者や、モンスターに追われ、
助けを求めてる、無謀な未熟戦士や・・・

それら、全てが同時に1つの世界で
起きてるのです。

ですから、ドラマや事件。
つまり、規制の和製RPGにクドイ様に
挟みこまれてるイベントも、ソフト側から
フラグを準備してあり、プレイヤーにフラグを
立たせ、イベントが消化されていく・・・・

そんな、ある意味ナンセンスな事は起きません

現実の日常と同じ様に、ドラマも事件も
予想だにしない時に、突発的に起きます。

以下は、あたしが遭遇した事件です。

その日は、ペットの調教に巡って、
初心者同士で、あれやこれやと話しをしていました。

そこへ、馬を所有してる人が話しに加わり
道端は更に動物話しに花が咲いてました。

1時間程、話し込んだあと、それぞれが
自分の用事を行ないに、散り散りと別れました

その時に、あたしには「kiki」と名付けた
犬がペットとして足元に寄り添っていました。

道端の談笑を終え、あたしは「kiki」を連れ
銀行に向かいました。

その道すがら・・・
突然、目の前にモンスターが!!

しかも、今のあたしでは歯が立たない強さの
モンスターです・・・。

しかし、『うるちま』のシステム上、
プレイ時間が40時間未満か一定の数値以下の
能力のプレイヤーは保護されていまして、
こちらから攻撃を加えない限り、向こうから
攻撃を仕掛けてこないんです。

ですが・・・「kiki」は・・・
あたしを守ろうとして・・・

その狂暴なモンスターに果敢に突撃を・・・

「kiki come」と連呼しても・・・
そのモンスターの攻撃速度は速く・・・
「kiki」は・・・

「kiki」を救う術は・・・かなわないと
判っているけど・・・あたしが・・・
そのモンスターを相手に戦うしか!!!!

「kiki」を救うため。あたしは無謀な戦いを
仕掛けました。

屈強な助っ人が通りかかるかもしれないという
僅かな望みに賭けました。

しかし、その願いも空しく・・・
あたしの攻撃など、気にもならないっといった
風に、そのモンスターは・・・
「kiki」をひたすら・・・

そして、あたしの目の前で・・・
「kiki」は・・・「kiki」は・・・

憎かった・・・仇すら討てない自分が・・・
憎かった・・・

そして、「kiki」を殺めた、
そのモンスターは、次にその刃をあたしに
向けました・・・。

あたしは「kiki」の亡骸を弔うことも
許されず・・・

逃げるしか・・・

悔しさが充満した足で、ひたすら・・・
走りました・・・

なんとか、そのモンスターの追撃を
振り払うことが出来・・・

あたしは、沈んだ気持ちを切り替える為
モニターの前から席を外し、現実の世界で
入浴しにいきました・・・。

そして、再びモニターの前に
戻ってきたあたしを待っていたのは、
事件でした。

先ほど、道端で談笑していた輪の中で
共に肩を並べていた、術師が、あたしに
話しかけていました。

「あ、すいません。席を外してました」という
言葉で、あたしは再び、ブルタニアという
仮想現実に舞い戻りました。

そして、話しを聞くと
彼は、先ほどの談笑の中に加わっていた
馬を所有する方に、その愛馬を譲り受けた
そうで、その馬を連れて、魔導屋に買い物に
言ったときに、モンスターの襲撃を受け
馬が、モンスターと交戦中だと言うのです。

あたしの脳裏には「kiki」の最後の姿が
蘇りました。

そして、決断しました。

馬を救うと!!

しかし、あたしには、戦える術がありません。

その時、一匹の野犬があたしの目の前を
横切りました。

同じ過ちをあたしは繰り返そうとしてる・・・
それでも・・・あたしの手は・・・
その犬の頭を・・・撫でてしまいました・・・

もう、後戻りは出来ない!!

手元にある魔法は、残り僅か・・・
買いに、店に立ち寄る時間的な猶予は無い・・

「jo」と名付けた犬に、あたしは声を
掛けました・・・。

「jo come」

あたしは走り出しました。「jo」を従え。

馬が襲われてる現場に到着!

そこに居たのは・・・奴です!!

「kiki」とあたしが襲われた地点から見て
そいつが、あの時のモンスターであると
核心しました。

しかし・・・戦いの場所が・・・悪過ぎる

店の入り口の狭いところで、馬がモンスターと
争っている・・・。

でも、躊躇してる暇など・・・

突撃しました。

店の奥に入り。まだ店の外に居る「jo」に
あたしは叫びました!

「jo come」

「jo」は店の入り口に近づき交戦状態に
すかさず、あたしも残り僅かな魔法を唱え
仇討ちが始まりました・・・。

この馬だけは、救うんだ!
いやだ。あんな思いになる人が増えるなんて

しかし・・予想以上に戦いは長引き・・・

魔法が切れ、あたしが呪文書から剣へと
手持ちを変えたとき・・・・
「jo」は・・・・・・・

その「jo」の犠牲により・・・
そして、駆け付けた助っ人の戦士たちの
加勢により・・・
そのモンスターを討ち取る事が出来ました。

馬は無事です。

よかった・・・無事で・・・

飼い主の方に「良かったですね」っと
声を掛け、勝利に沸く店内をあたしはそっと
その場を立ち去りました。

帰路の最中・・・あたしは「jo」のことを
考えてました・・・。

馬は救えた・・・しかし、あたしは・・・
同じ過ちを犯してしまった・・・

救えた喜びと、巻き込んでしまった懺悔に
あたしは・・・迷いました。

それでも、あたしはまた目の前に横切る
野犬に手を差し伸べてる・・・

今度は、もっと上手に、この子を・・・
それは、エゴでしょう・・・

しかし、未熟な今のあたしにはエゴの中で
もがくしか・・・生き抜いていく術が無い・・

いつか・・・いつかきっと・・・
そのエゴを償い。
立派な動物使いになることを誓い
新しいパートナーと、歩調を併せ・・・
あたしは宿屋に休息を求め、身を横たえました

以上の出来事は、用意されていたイベントでは
無いのです。

その仮想空間に同時に混在しているプレイヤー
同士の中で起こった事件です。

そうです。すべてがプレイヤー始動で
その世界は動いてるのです。

既存のRPGでは、イベントが終了し
フラグも消えた街には、いつ訪れても
何も変化がおきません。

しかし、『うるちま』の世界は刻一刻と
大勢のプレイヤーが介入することにより
その姿は流動的に変化します。

オフラインでは体験できない楽しさ。
ゲームルーム制が導入されてる
ネットRPGでは味わえない、世界の息遣い。

まさに、そこは仮想空間。

そこで、なにをするかは、プレイヤー次第。
ルートもゴールも無ければ、攻略という言葉も
意味を持ちません。

仮想空間で、自分の分身の人生を体験できる
それが「ウルティマオンライン」です。

ネットRPGでも有りライフゲームでも有る
この作品を、今更、あたしが熱く語るのも
なんなんですけど・・・・

どうしても、伝えたかったのです。

そして、これからも伝えて行こうと
思っています。

究極のRPGと称される事に激しく同意を感じ
その同意を一人でも多くの方と共有出来れば、
幸いと思ってます。

こんな拙い、文章ですが・・・
それでも刺激を感じて頂ければ、
是非、プレイして下さい。

それでは、今回はここで幕を閉じさせて貰います。

では、また明日お会い致しましょう。
御機嫌よう。

追記

あたしの所にPCがやってきてから
もう、八ヶ月半にもなりますが・・・

今までこのソフトに興味を持ちながらも
購入しなかったことに、とても後悔してます。

しかし
「ウルティマオンライン第3の夜明け」が
発売されて間も無い今、その後悔が
消し飛ぶ位、楽しまさせて貰ってます。

このソフトをプレイする為だけに
パソコンを購入しても、決して損じゃないと
言い切っても差し支えないかと思う程です。

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