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乙女の『うるちま』見聞録 其の十一

このゲームのキャラ育成って、
ゲームの理解度が増す毎にその深みの有る
システムに唸らされます。

キャラの能力は、すべて「スキル」という
技術熟練度から構成され、どの技術熟練度を
習得しているかで、力、素早さ、知性の
3大ステータスの数値に反映されるんです。

で、その技術熟練度「スキル」の数が
49種類もあるんですよ。

それに加え、各種のスキルの習得により
身に付いていく特殊能力も多種多様。

このシステムのお陰で、キャラの個性が
凄く出てくるんです。

ただ、このスキル上げは、簡単に結果が
出てくるわけでは有りません。

そう、例えば既存のOFFのRPGみたく
最初の街周辺で、5~10回戦えば
レベルが上がるって程、単純ではないのです。

専門学校に通って、1日で実戦レベルの
技術は身につきませんよね?

それと、同じです。

戦闘系のキャラが、自ら望む戦闘技術を
獲得するには、その目標が高ければ高いほど
技術を身につけるのは困難です。

生産系のキャラでも、最初から、物を作れたり
加工したりは出来ません。
何度も、何度も失敗を繰り返し、
そして、その失敗と共に徐々にスキルが上がり
やがて低級な物とはいえ、何かが作れるように
なるわけです。

これすなわち、プレイヤーのプレイに
ゲームがとことん、応えてくれるんですよ。

この懐の大きさがウルチマの最大の魅力なの
かもしれません。

でも、最初は、そのスキルの低さに
厳しさを覚えるかもしれません。

ただ、全てのスキルに当てはまることでは
有りませんが、大体スキル値が30~50まで
上昇すれば、結構、努力の成果を肌で感じられ
るでしょう。

言いかえれば、30以下だと、
大して、その能力に秀でてるって事じゃないん
ですよ(^^;

アニマルテェイミング(調教)の最初の
実用度の高い調教相手は「馬」でしょう。
この馬を調教するには、最低30のスキルが
必要です。

フィッシングだと、スキルが30以下の場合
まったくもって、何も釣り上げられません。
(まれに釣れることも有りますが)

釣りの場合だと、釣れないのに
ひたすら釣り糸を海面に垂らしては引き上げ
また垂らす・・・。

そうやって、下積み時代に耐えていくのです。
すると、釣れなくてもスキルは徐々に上昇を
していきます。

で、ある時期から、魚が釣れだします。

この瞬間が、嬉しいのです。
努力が報われる瞬間ですね。

この釣りの場合と生産系のスキルの
成長過程はよく似ていると思います。

生産系のキャラだと、スキルが低いうちは
揃えた材料を無駄にしてしまう時期が
続くでしょう。

しかし、確かに材料から商品を作成する事は
出来てないですが、そのかわりその材料を使い
生産行動をとった結果は、ちゃんとスキルに
反映されますから、決して無駄ではありません

これこそ正に!ロールプレイングゲームです。

与えられる感動ではなく。
自らが創造した結果に感動が含まれて返ってくる。

創造を想像して、その目標に向かい努力し
それにきちんと応えてくれるのがウルチマ。

作られたドラマも良いですが
気が付いたら、自分がドラマの中に出演してる
そんなゲームの方が、プレイする醍醐味が
有ると思います。

決められたシナリオと、用意された感動だと
自分じゃなくてもいいじゃないですか?
そのモニターの前に居るのわ。

でも、ウルチマは違います。
自分じゃなければ成立しません。

オークに追いかけまわされ、家屋に逃げ込み
一息ついて、胸を撫で下ろした瞬間、
オークが扉を空けて、家屋に侵入してきて
部屋の中央に置いてあるテーブルの周りを
オークと一緒にグルグル回りつつ、恐怖の
叫びを上げていたのは私だし。

「助けてください!早く!この鎖を解いて」
っと、叫んでる人を発見し、急いで駆け寄ると
それは、殺人者の罠で、いきなり刀で
切りつけられ、殺され・・・
なんとかヒーラーを見つけて蘇生に成功するも
すぐさま、殺人集団の一味に発見され、
逃げ惑うハメに・・・
ようやく、殺人者の追撃を振り切ったと
安心した矢先・・・
物陰から巨大なサソリが現れ・・・
逃げ惑う私の背中に毒針が刺さり
毒に置かされながら、サソリの餌食になり
悲惨な最期を遂げたのも私です。

それらは、用意されていたイベントでなく
自分からそこに行く、もしくは行動を
起さなければ、発生しなかったドラマです。

そして、そのドラマは別に起きなくても
良かったのです。

つまり、あの時間、あの場所に自分の意思で
行ったからこそ遭遇したドラマなんです。

それは、ウルチマの中に居る、私の分身が
私でなければならないと感じれる瞬間です。

自分以外の人も同時にこの世界にアクセスして
同じ土地の地面の上で活動してるんです。

同じ時間。●●さんは、武器を修復していて
●●さんは、酒場で賭け事をしていたり、
個人々々が自分の意思で行動して、それが
仮想空間のなかで、1つの社会にまで発展しているのです。

私が操作し、私の意思で、取った行動だから
上に書いたような、ドラマに遭遇したわけで
みんながみんな、同じ順序で同じイベントを
同じ結果で通り過ぎて、同じ結末を迎えるのとは違うわけです。

これこそが、ロールプレイグですね。
                     何もしなければ(想像し行動しなければ)
ゲームから何も反応はない。

自ら想像し創造を目標に行動すれば
ゲームも何かしらの反応をプレイヤーに
みせてくれる。

ほんと、やればやるほど、このゲームの
奥深さと自由度の高さに、感心させられます。

このゲームに出合えて、本当に良かったです。

さて、それでは、今日はこの辺で。
また明日お会い致しましょう。    

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