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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.21 PS2の迷走はどこまでいくのか!?

業界屈指の据え置き型家庭用ハードの
普及率TOPを走ってるPS2ですが、
ゲームキューブ、Xboxの出現により
以前より影を落としていた迷走ぶりが・・・
色濃く表に強く浮き出てきましたね。

PS2発売前の段階でPS2は、
業界で「パソコンを越える性能」
「パソコンをそのまま、ゲーム機へとシェイプさせた感じ」などと表現されていました。

この表現の中に含まれる「パソコンを」は
スペックの点での話しです。

このスペック面でのパソコンを凌駕する性能は
大変結構なことなんですが・・・

そのパソコンに近い(ある部分では越えてる)
性能を称してパソコンというキーワードが
出ていたのですが・・・

最近のPS2の販売展開を見ると・・・
その部分においても、パソコンの流通形態に
近くなってきてます。

これは・・・ゲーム機にとって
プラスに作用するでしょうか?

時代の流れでHDが必要なのも判りますが
その容量に40GBも乗せるのは・・・
どうも、首を傾げずにいられません。

40GBもの容量を必要とするコンテンツを
家庭用に落としてくるのは・・・
如何なものでしょう?

このハードディスクについてまわるのが、
モデムです。

このモデムの販売方式にも。首を傾げたくなる
一面があります。

モデムだけで、数社のメーカーから
発売されているのです。

これは家庭用ゲームユーザーにとって
余分な混乱を招く要因になるのでは
ないでしょうか?

1000円や2000円の品物ならまだしも
10000円を越える周辺機器が同じ規格で
数社から出ている・・・・。
これをすんなり、理解出来るのでしょうか?
(セット内容や細かな機能に各社、相違有)

インターネットを知らない人にとって
モデムがなんなのか、まして、数種の物から
選べと言われても、酷なはずです。

なぜ、SCE純正のみの展開にしなかったのか
非常に不可解です。

勿論、性能、価格等の競争原理ってのも
ありますけど・・・
消費者にその競争が理解できない
未成熟な市場で、数社が用途的に同じ機器を
販売するのは混乱を招く恐れの方が高い・・・

さらに、先頃、SCEはPS2でWEB上に展開する
JAVAコンテンツをPS2でも起動出来ると
発表しました。

これに伴い、家庭用のTVは本来、TV放送を
受信する為の規格でモニターを仕上げており
JAVA等に代表されるインターネットコンテンツ
の描画に適していません。

よって、PS2用の液晶モニターを
年末に向けて発売するそうです。

・・・・・なんか違うような気がします・・。

PS2はPSの後継機・・・。
家庭用ゲームで有るべきなのでは無いのでしょうか?

なにか、PS2の展開を見てると・・・
パソコン販売の展開を家庭用に持ち込んでいる
気がしてなりません。

それって・・・芸がないというか・・・。

つまりね。性能はパソコンを凌駕するほどの
スペックを搭載しつつ、家庭用ハード市場に
より適した販売戦略を立てて、その戦略に
ユーザーの目を向けさせることに、わざわざ
PS2をゲーム機に仕上げて、ゲーム市場に
出した意味が有ると思うのです。

今の販売展開は、まんまPCのそれです・・・。

事実、後付け、買い足しがネックになり
どんどんPS産業は、オールインワンタイプや
コンボスタイルのPCに製造をシフトしています

そして、確かにそいういった製品の方が
流通的にも、明るいのです。

なのに、PS2は、それを逆走する形で
ゲーム市場で、同じ誤った方法を取り始めてます。

はたして、どうでしょう・・・。

PS2買って、モデム買って、HD買って
キーボード買って 液晶モニター買って
インターネットなり、PS2で展開する
オンラインゲームをプレイする人って
かなり少ない、いや少なくなると思います。

なんか、色が明白じゃないんですよね。PS2。

ゲームキューブはゲーム機としてのスタイルを
きちっと全面に出してきて、業界の中では
かなりキューブの方に波が傾いてるそうですし

Xboxも、取り敢えず、目指すべきっというか
押し出してくる色は明確ですし。

これは個人的な意見ですが・・・
PS2を見ていると、悠久の彼方に消えた
呪文めいた、まやかしの言葉
「マルチメディア」を思い出してきます・・。

SCEには、もっとわかり易く、
ユーザーにとって簡単な販売展開を
是非ともして欲しいです。

結局、DVDなんて、もう不可価値では無いし
ネット端末としても割高だし・・・
家庭用ハードという市場で展開する以上
最後に残るのはゲームとい要素ですし。

そういった点で、SCEにはもっと明確な展開で
頑張って欲しいです。

現段階での家庭用据え置きハードでの
普及台数NO.1ですし・・・

といった辺りで今日は終わりにさせて頂きます

それでは、また明日お会い致しましょう。

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