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乙女の『うるちま』見聞録 其の十四

昨夜・・・悲しい出来事が有りました・・・。

ここ最近(二週間以上)行動を共にしてきた
ユニコーンのrev君(通称 角兄さん)が・・
天に召されてしまいました・・・。

以前から、この「うるちま見聞禄」で
書いていましたとおり、あたしは動物使いの
魔術師として、ウルチマの世界で活動をしてきました。

その、あたしが動物や魔物を扱う際に
必要となる『調教』のスキルを60P台に
到達させたときです・・・彼と出会ったのは。

彼は、ブリタニア首都のブリテンは露店が
立ち並ぶ西側の銀行近くの路地で売られていました。

その時、あたしは販売している人に尋ねました
「そのユニコーンに必要な最低調教スキル値は?」

すると、「60あれば、なんとか」という
返答が返ってきました。

すぐさま、あたしは「買います!」と言い
彼を3000ゴールド(当時のあたしには大金)で
購入しました。

その購入の際に、ペットはオーナー変更という
行動をとって、ペットを譲渡するのですが、
彼は、なかなかあたしをオーナーと受け入れて
くれず・・・10分ほど、販売してる方が
何度も何度もオーナー変更をユニコーンに
命じ続けていました。

今、思えば、その時から、彼の憎らしくも
愛らしい個性が爆発していたんです。

なんとか、彼のオーナーと成れたあたしは
早速、彼に命令を出して見ましたが
「ぶひひひ~~ん」と、機嫌の悪そうな
雄叫びを上げつづけ、指示に見向きもしてくれませんでした。

後に判ったことなのですが、ユニコーンに
命令を出して、その支配化で意のままに
動かすには最低でも95.1の調教スキルが
必要なのでした。
(騎乗するには60有ればOK)

しかし、当時のあたしは、それを知らないので
少し調教のスキル値が上昇すれば、
彼を預けている馬屋に駆け込み、引き取っては
命令をだしてみて、命令を無視されたら、
また馬や預けて・・・を繰り返してました。

そんな日々が何日も続き、
やがて調教のスキルが79を向かえた日、
とうとう、初めてあたしの命令に彼は従って
くれたのです。

それ以降は、彼とのパートナーシップの向上に
勤める日々でした。

命令を利くようになったとは言え
まだまだ、その支配化率は低く、
彼は、持ち前のじゃじゃ馬ぶりをいかん無く
発揮していました(笑)

その彼の様相は、わがまま100%なんですが
どこか憎めない、可愛さも有りました。

1つの指示をこなす毎に、餌を要求する
頑固で意地悪なところや(笑)

そっぽを向き続けてると思ってたら、
いきなり走り出して、あちこちの敵を
文字通り蹴散らしたり(^^;

ほんと、自由奔放の兄さんでした。

気が付くと、そんな彼を、あたしは
掛け替えの無いパートナーとして肩を並べて
行動していました。

そんな彼が・・・昨夜・・・
クラーケンという魔物に立ち向かっていた時
僅かの差で・・・ほぼ相打ちとも言える僅差で
敗北を喫し・・・帰らぬ聖獣となってしまいました。

彼は・・・最後まで、いつもの彼でした。

戦況が不利になり、撤退がベストな判断だと
決断して、あたしは撤退を彼に告げました。

しかし・・・彼は、いつものあの雄叫びで
くるりと振り向いたあたしの方をから
すぐさま、きびつを返してクラーケンに
飛びかかっていきました・・・。

彼の残された体力は乏しく・・・
彼のわがままを受け入れられる情況では
ありませんでした・・・。

再度、撤退の指示を送っても・・・
彼は雄叫びを上げて、再びクラーケンに・・・

その直後です・・・彼が力尽きたのは・・・

あたしは、すでに魔法を唱えられるだけの
エネルギーは無く、僅かに体力を残した
クラーケンに対抗することさえ出来ず・・・
その場から、敗走しました・・・。

そして、魔法を使えるだけのエネルギーを
回復させて、討ち死に覚悟で彼の仇討ちに
突撃しました。

なんとか、ギリギリ勝つことが出来ましたが
その勝利を勝ち取ったあたしの足元には
彼の亡骸が・・・横たわり・・・
永遠の別れを告げていました。

悲しみはありました。
しかし、やるせなさは有りませんでした。

彼は、最後まで彼のまま、決して媚びずに
高いプライドを顕示したまま、
その命を燃やし尽くしました。

そんな彼を思うと・・・
彼らしいな・・・っと思えました。

最後の声が、反発の雄叫びだなんて・・・
ほんとに最後まで・・・彼は・・・。

そんな彼の亡骸の側に立っていたあたしは
迷わず、彼の亡骸から肉を切り取り、
次なるパートーナーへの餌として・・・
バックにしまい込みました。

最後の一片まで、かれの存在を無駄に
したくなかったからです。

彼を失ったショックは、時間が経つにつれ
大きく影を落とすことになりましたが・・・
それでも、あたしは次なるパートナーを
探さなければなりません。

それが、一流の動物使いとして、天に召された
彼に認めて貰える唯一の方法だと思うからです

彼に笑われないよう。
からかわれないよう。

次なるパートナーと共に、更なる高みを目指し
邁進していくつもりです。

ありがとう>角兄さん
そして、ご苦労様>角兄さん
ずっと忘れないよ>角兄さん

さあ、後ろ向きは嫌なので、
前に向かい、れっつらゴ~~です!

といったところで、今日は終わりにさせて頂きます。

それでは、また明日お会い致しましょう。

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