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乙女のアニメ独り言 Vol.23 サイボーグ009 #2『脱出』

以下のテキストは多分にネタバレの要素が含まれ
ていますので、まだ御覧になってない方や、今後
観賞を控えてらっしゃる方は目を通さないほうが
良いかと思われます。

衝撃的な第1回目の余韻を残しつつ、
第1話『誕生』で描かれた、研究施設からの
反乱のその後が描かれる第2話『脱出』

この第2話から、正式なOPに付きました。

主に使用されるカットは第1話からの名場面を
流用してるのですが、主題歌の壮大なイメージと
グルーヴ感とのマッチングは抜群で、OPが1話の
流用でなく、1話がOPの流用なのでは?っと
思ってしまうほどです。

第2話の冒頭は、島村ジョーの過去の因果の回想
シーンから始まります。

殺人犯と間違われ、警察から逃れるために
崖から身を投げる島村ジョー。

流れ着いた島は、00ナンバーサイボーグ計画を
直接指揮しているブラックゴーストの施設島。

その浜辺で拾われ、研究対象の実験体して改造を
施され、島村ジョーから009へと変わる経緯が、
簡潔ですが描かれます。

今作の根底に流れる展開の主流は、
「追っ手との攻防」なのですが、島村ジョーは
主人公である為、その経歴設定から「逃げる」と
いう、00ナンバーサイボーグにとっての直接の
十字架をかせられてしまってるようです。

警察から逃げ、流れ着いた島から逃げだし、
さらに、追っ手から逃げていく。

彼は主人公という華々しいポジションに有りなが
ら、常にこの作品の狂言師とならされる運命にあ
るようです。

主人公、島村ジョーの回想シーンが終わり
うなされながら目覚める009。

「こいつらは基地の爆破コードを知ってる。わしがやられたら基地を爆破するつもりじゃー!」
っと、第1話終盤のギルモア博士の声を真似て、
007がギルモア博士をからかう。

そう、ここで、009達の親代わりとして
今後の物語に関わる、元ブラックゴースト研究員
ギルモア博士の立場が明かされる。

第1話で実施された009達の反乱を計画し、
実行に移したのが彼だということ。

しかし、004曰く
「組織に騙され協力していたと言うが、心の内までは判らん」
というセリフが象徴するように、
彼ら00ナンバーサイボーグの心が改造を施された
身体と共に闇に包まれてしまってる悲しみを
物語っています。

基地から反乱を起こし、飛行機を奪い逃走をしていた彼らに最初の追っ手がこの直後現れる。

ブラツクエス(小型無人戦闘機)大隊の襲撃である。

半ば強引に、004に戦闘機に乗せられ撃って出る
009。

サイボーグ故なのか、
「やっぱり無理だよ。いきなり乗せられても操縦なんか・・・」
っと、困惑していた009ですが、いざ射出され
空に投げ出されてしまうと、ちゃんと操縦が
できてしまう。

「わかる!わかるぞ!」

某、ロボットアニメの
自己中な青年が言い出しそうなセリフと共に、
ブラックエスとの空中銃撃戦ここなす009。

いかにも、主人公ですね。

ブラックエスとの戦闘の後、更なる追っ手に気を
使いながら、ギルモア博士が準備していた、反乱
の第2手の為、別の島へと到着。

ギルモア博士の仲間からの通信を待つ間、
しばしの休息という感じで、微笑ましい食事の
シーンが挟まれます。

1話、2話通じて、唯一の安らかなシーンです。

しかし、その安らかな休息も束の間。
今度は、009達が休息を取っている鍾乳洞めがけ
爆撃機の大隊が絨毯爆撃。

その危機から逃れ、一向はギルモア博士の仲間の
通信からの指示どうり、その島の研究施設に侵入

だが、ここでも罠が・・・・。

反乱の計画が露呈し、反乱を助力した
ギルモア博士の同士、ドクターライアンは倒れて
しまいます。

ドクターライアンの置き土産でもある
ブラックファントムという船を奪取すべく
待ち受けている防御隊との攻防戦。

基地司令官が島の爆破装置の使用許可を得るため
施設の一室に向かう。

それを追う009。

その先で、009が見たものは・・・

00ナンバーサイボーグ共通の敵。
彼らを追うブラックゴーストの首領「ツカール」
の姿だった・・・。

島の爆発前に、ブラックファントムでの脱出に
成功した009達。

ここで、沈み往く島を眺めながら003が呟いた言葉
「終わったの・・・これで。終わったの?」

そこに、これから訪れるであろう苦難から、
逃げきることができるのか、不安に包まれてる
思いが込められていたのは、語るまでもないでしょう。

沈み往く島から00ナンバーサイボーグ達は
目を離さず、これからの始まりを決意した眼差し
で、この2話は幕を閉じます。

総括的にみて、この第2話と、前回の第1話で、
1つの物語として繋がり、そして完結してるとも
言えるでしょう。

そして、ここから始まる彼らの戦いに向けての
導入部分として、非常に完成度が高く
「サイボーグ009」の魅力を見せつける役目を
十分に果たしたと言えるでしょう。

新生サイボーグ009。
これからが非常に楽しみな作品です。

それでは、今日はこのへんで終わりとします。
また明日お会い致しましょう。

追記:

VTRの観賞スケジュールの送れと、
放送直後のテキストUPによるネタバレを防ぐ為
実際の放映スケジュールとは若干の期間をおいて
今後もUPしていきます。

現在、放映の方は、第4話まで放送されてます。

放送は、テレビ東京系列の日曜、午後6時30分
(地域によって、放送日時は異なる場合が有り)

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