マイラインや電話加入権やと
常日頃からその極悪ぶりをいかんなく発揮してる
元、国営公団（現在も国営気質有り有り）のNTT
ですが・・・、やはり今回も問題になりました。
皆さんは「保安器」なるものはご存知でしょうか
この「保安器」というものは、もの凄く大雑把に
言いますと、電話線を各戸の加入者に配線する時
に差し込む元栓だと思ってください。
この「保安器」経由で各戸に電話線がつながり、
開通しているのです。
この「保安器」を巡って、夏頃から各所で問題が
表面化してくる事態が発生してました。
今、通信事業はブロードバンド時代にようやく
突入し、日々、ＡＤＳＬの加入者は増加しています。
このＡＤＳＬ化に伴い「保安器」が問題を引き起
こしていたのです。
その問題とは「リンク切れ」と称される問題で、
ＡＤＳＬ接続を行なってる時に電話着信を受ける
と、ＡＤＳＬ接続が切断されてしまうという問題
でした。
この症状がでる場合の原因の殆どが「保安器」の
不具合によるものが多いのです。
無論、ブロードバンドは外的要因を非常に受けや
すいので、ケーブルの長さや設置法などで同じよ
うな症状がでる場合もあるので、一概に保安器と
原因を特定するのは問題有りということもありま
す。
ここでは、保安器の不具合の可能性でなく、
保安器が不具合を出していた場合での話で進めて
いきます。
まず、ＡＤＳＬに「着信切れ」が発生する。
各部点検の後、保安器の不具合と結論が出たとします。
では、どうするか？
交換するしかないのです。
ですが・・・
この交換で問題が発生していたのです。
そもそも「保安器」というのはＮＴＴの所有財産
であり、それを勝手にユーザーが交換するれば、
法に触れてしまいます。
実際、現在では一般の方が工事会社等から直接に
保安器のキットを購入することは難しいので、
（NTTから止められてる）事実上、ＮＴＴに依頼
するのがベターな方法なんですが、この交換に
10000円以上の交換費用をＮＴＴは徴収するのです。
この徴収に問題があるのです。
そもそも、この「保安器」の不具合はＮＴＴ側に
１００％責任があるのです。
現在最新型の保安器は「6PT」「6P」という物が
主流なんですが、それ以前の保安器で不具合が、
発生しやすいのです。
ここ３年、保安器の交換を行なってない場合は、
確実に旧型の保安器が設置されてます。
そして、ＮＴＴはブロードバンドを続々と開通さ
せました。
開通させたら、旧型の保安器を使用してる場合、
ブロードバンド通信に問題が発生するという事が
判明しました。
では、どうします？
普通なら、自社の設備財産に不具合が発生してい
るのですから、ＮＴＴ自ら、一斉に無償交換に、
走るか、ブロードバンド加入者に告知し、調査を
経て、該当ユーザーに無償で交換するのが当然の
対処です。
ユーザーには、何一つ責任は無いのですから。
しかし、ＮＴＴを舐めちゃいけません。
彼らは、平気顔で自分達に責任は無いというよう
な対応をするのです。
まず、ＮＴＴはこの問題は隠しました（笑）
そして、保安器交換においては、有償を唱えたの
です。
無茶苦茶です・・・。
なぜ、ＮＴＴの後始末にユーザーが有償で世話を
しなければいけないのでしょう？
まったくもって不可思議です。
そして、この「有償」交換に意義を唱える人が、
夏頃から増えたのです。
ネットでは、あちこちの掲示板にこの保安器の
交換についての意見が飛び交い、結構問題になっ
ていました。
まず、この交換を申し出た人の例で多かったのは
「１１３に電話して修理を依頼、工事担当者が派
遣されてきたら、そこで保安器のことで問いただ
す。すると無償にしてくれた」とか。
「１１３でＡＤＳＬの着信切れを言った途端、そ
のケースでの保安器交換は有償になりますと言わ
れた」
つまり、電話及び、電話線に絡む故障であるなら
その範囲が保安器に至っても無償で修理交換。
ＡＤＳＬ絡みの場合は、ＡＤＳＬ事態が保証を行
なわない通信サービスなので、ブロードバンド通
信の環境保証に絡むならユーザー自信が費用を賄
って貰う。
という、見解のようです。
なんか、もっともらしい見解ですが・・・
論点の挿げ替えをしてるようにしか見えませんね
そして、この無償、有償にも問題がでました。
今日発売の「毎日新聞に」
＜公取委＞ＡＤＳＬ関連工事で、ＮＴＴに警告
独禁法違反の疑い
という記事が掲載されました。
記事の内容を一部紹介・・・
ＮＴＴ東日本（東京都新宿区）と
ＮＴＴ西日本（大阪市）が、自社ユーザーと
他社ユーザーとで差別的な取り扱いをした疑いが
あるとして、公正取引委員会は２５日、独占禁止
法違反（不公正な取引方法）の疑いで両社に対し
警告を勧告。
両社はＡＤＳＬサービスを開始した昨年１２月末
以降、落雷などから電話回線を守る保安器の取り
替え工事と光ファイバーケーブルからメタルケー
ブルへの配線替え工事で、自社ユーザーの場合は
無料で行っていたにもかかわらず、他社のユーザ
ーには有料で行っていたケースがあった。
保安器とケーブルはＮＴＴの所有となっており、
公取はこうした先行事業者としての立場を利用し
た行為が、「不当な利益による顧客誘引」と
「競争者に対する取引妨害」に抵触する疑いがあ
るとして、警告に踏み切ったとのこと。
ＡＤＳＬは既存の電話回線（メタルケーブル）を
利用するもので、１１月末現在、全国で約１２０
万件普及している。保安器の一部には、ネットを
利用中に電話が入ると切断されてしまう機器があ
ることや、ケーブルが光ファイバーとなっている
世帯では利用できないことから両工事が必要とな
る。
ここに出てくる、他者ユーザーとは
通称「イーアクセス」という、プロバイダー業者
が提供する、高速回線サービスの加入者を指します。
これは、掲示板等でも多く報告されてました。
「１１３に電話したら、イーアクセスの方は、契
約プロバイダーを通してメンテナンス依頼を行な
って下さい」
「イーアクセスに連絡したら、保安器交換は有償
になると言い切られた・・・」
「納得できず、１１３に電話し直し、電話線のト
ラブルなんだから、ＮＴＴさんが直接対応するの
が筋じゃないのですか？それとも家の電話線はプ
ロバイダーの物になったのですか？」
っと、詰め寄るとＮＴＴさんは「・・・・・・」
だったそうです（笑）
そして、何よりも呆れるのが・・・・
ＮＴＴとしては、ＡＤＳＬ絡みの保安器交換は、
一律有償で請け負うことという内部の御達しが
でていたそうです。
ですから、ネットの掲示板などで、無償交換への
攻略法というものが多数寄せられていました（笑
まず、１１３に電話して、電話にノイズが出る等
で、なんとか、工事担当者の派遣にこぎつける。
この時の電話の時にADSLの着信切れを口にしては
いけない。
無事、工事担当者が派遣されてきたら、それとな
く、保安器の調子や型番などを質問し、そこで
上手に話しを展開し、その時のメンテのついでに
最新版の保安器に交換してもらう。
と言った感じです（笑）
なんで、こんな姑息なことしないといけないのだ
（笑）
中には「工事担当者に正直に着信切れの事を相談
すると、内緒ですよ。ほんとは着信切れ関連で、
保安器交換はするなと上からいわれてるので」
っと、ポツリと漏らして、保安器を無料で交換し
てもらった人もいるそうな・・・。
つまり、ＮＴＴとしては、ブロードバンド通信に
おいて、自社の保安器に不具合が有ると認めれば
一斉に交換に入らなければならないから、隠せ！
ってことなんですよね・・・。
でも、各ユーザーの苦情や困惑に直接対応するの
は、１１３の担当者と派遣工事業者の人達。
いくら上から御達しが下りてきてるとは言え、
客前で嘘を付かされるのは、たまったもんじゃな
いって感じだったようです。
今回の公取委介入も、一部の掲示板に内部告発的
な書き込みがされたり、公取委自体に内部告発を
した方も居たとかで・・・ようやく表沙汰になっ
たわけです・・・・。
さて、これで、取り敢えず「保安器」の不具合は
表面化されたわけです。
そして、今回の「公取委」の警告によってNTTは
対応を統一するという見解を示してますが・・・
どっちに統一するかが気になるところです。
無償で統一？有償で統一？
あたしの個人的な予想ですが・・・
たぶん「有償」で統一でしょう。（笑）
ＮＴＴを舐めちゃいけません（笑）
彼らは、無茶苦茶ですから。
で、有償に統一したあと、ユーザーからの告発で
「なんでＮＴＴの後始末を消費者が！！」という
問題に発展すると予想します。
「なんでＮＴＴの後始末を消費者が！！」という
問題が出ることを踏まえて、「無償で統一！」と
いう、決定ができるほどＮＴＴは賢いかが・・・
今後の注目点でしょう（笑）
ＡＤＳＬは保証外のサービスと唄ってますが、
開通するまえに、提供可能か否かの調査をするし
保安器は消費者に所有権を与えられて無い物です
から、ＮＴＴの「有償」は完全無欠に横暴です。
ですから、もし「保安器」のことでＮＴＴに依頼
して「有償」を唱えられたら、こう言いましょう
「ＮＴＴの不備はＮＴＴで後始末してください。
ブロードバンド回線を提供してるのはNTTで保安
器もＮＴＴの財産なのに、何故に私が面倒みる必
要があるのですか？不具合が出る保安器を回収せ
ずにブロードバンドサービスを開始したNTTの落
ち度はこちらが負担する形でうやむやですか？」
と言いきってみましょう。
１万円ちょっとの支出とは言え、
払う必用のない支払いをするのはバカげてます。
そして、何よりも、その曲がった姿勢が嫌です。
筋が通らないことは、意を唱えましょう。
ということで、今日はちょっと長くなってしまい
打つのも疲れました（笑）
では、今日はこのへんで。
また明日お会い致しましょう。
：追記
うちの父なら、凄い勢いで詰め寄るだろうな（笑
父はこういう、筋の通らないことには凄く厳しい
人なので、凄く怒るでしょう。（笑）