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乙女日記 Vol.182 PS2で困ってるそう。

今日は度々この日記で出てくる知り合いの
ゲームショップに勤めてる方からのお話。

タイトルどうり、PS2に困ってるそうです。

どう困ってるかって言うと
「勝手に黒字、黒字って言い触らしてるんじゃな
い!」っとのことです(^^;

詳しく言いますと、ソニーは先頃、PS2の販売
で黒字に転換したと発表しました。

無論、これは年末商戦に限っての話です。

ソニー的な言い分では
「年末商戦は好調で、例年とは違いよく売れまし
た」って言っています。

「年末商戦間近に行なった値下げも効果的でした
」とも言っています。

では、考えてみましょう。

黒字になるほどハード売れた?
じゃ、なぜハードが売れた?
何で(ソフト)ハードが引っ張られた?

連邦VSジオンや、コナミサッカーは確かに
スマッシュヒットにはなりました。

でも、スマッシュヒットだけで、ハードが黒字に
簡単に転換するものでしょうか?

否・・・しません。

では、黒字域まで何故売れたか?

否・・・売れてないのです(爆)

そう、ソニーの「売れた」は「出荷」したなのです。

つまり、計上で黒字に乗るほどの台数を「出荷」
しただけです(^^;

メーカー→問屋→小売店という流通が存在してる
のは皆さんもご存知でしょう。

ソニーは大量のPS2を問屋に出荷したまでです

無論、受注が無ければ、出荷はできませんが、
ソニーの手口は・・・結構強引で。

大雑把に言えば、問屋が100台受注を出せば
「OK!OK!売れる!売れるさ!」と
200台、300台と卸してくるのです(笑)

問屋も、「まあ、さばけない事はないから」と
受け入れ、それを小売店に押しつけ、後は知らぬ
顔・・・(^^;

ソニーにしたら「売れた!売れた!黒字だい!」
と喜んでる一方、小売店では・・・
「なんじゃい!この在庫・・・巨大ドミノでもや
れってのかよ!」っていうのが現状でして・・・

小売店では、年末商戦が終わったものの、
ゲームキューブは何もしなくても定期的に
売れていくんだそうです。

しかし、PS2は店舗の一等地にディスプレイし
POPも派手に展開して、「さあ、買ってくれ」
っと言わんばかりにしてても・・・

一向に在庫が減っていかないそうで(^^;

なのに、定期配送便でまたPS2が送られてくる

そう、店舗どころか、チェーン本部でも余って
どうしようもないそうです(^^;

こういう状況なので、冒頭に記述した
「勝手に黒字、黒字って言い触らしてるんじゃな
い!」って発言に至るわけです。

話しを聞いてると、ちょっと気の毒に感じました

「うちの倉庫なんて、PS2本体とPS2ソフト
の限定版のデカイパッケージ群で埋め尽くされて
るよ・・・」
っと言った彼の嘆きに哀愁さえ・・・(笑)

「やっても良いならPS2を9800円で売りたい」

「じゃないと、これから先、この在庫をどのソフ
トが一掃してくれるって言うんだよ」っと
かなり、ご立腹でした(^^;

じゃ、一台、あたしが貰ってあげるよっていう
軽口さえも言えないほどの迫力でエキサイトされ
てたので、結構、対応に困った(笑)

「ハリポタのDVDがPS2でしか走らない特別仕様で
出てくれたらな~」ってボソっと言った彼に、結
局映画頼みかよ!ってツッコミ入れたかったけど
さすがに、これ以上エキサイトさせると処理に困
るので、言うのやめておいた(笑)

ま、出荷と販売は大きな違いで、任天堂の攻勢や
Xboxに向けての牽制をしたかったんでしょう
けど、その結果、すでに悪化しまくってる小売店
との溝を更に深くしてしまったソニーって感じで
す。

もうすこし、業界全体の事を見てから行動しよう
ね・・・ソニーさん。

ゲーム業界でビジネスしていくんだったら、自社
の利益だけに固執したら、確実に周り回って自分
のところに跳ねかえってくるからね、被害が。

つーか、もう遅いか(^^;

取り敢えず、無用な出荷は控えましょ(^^;

では、今日はこの辺で。
また明日お会い致しましょう。

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