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乙女の『ぺけファイル』Vol.5 不具合発覚、その後(不具合自己対策法付きw)

Xboxにディスクを傷付けてしまう不具合が報じら
れたのは、03/02付けの日記でお伝えしました。

その件についてMSから公式見解が出されました

以下、完転記です。

======================
Xbox動作時に発生するDVDディスクへの影響につ
いて

Xboxを使用後に、ディスク(DVD/CD)の外周部分
に小さな傷が発生することがあります。これは、
ディスクの自然な摩擦などにより起こりうる現象
であり、通常のゲームプレイやDVDビデオの再生
、音楽CDの再生に影響を及ぼした事例はありませ
ん。

これに関わらず、万一ゲームプレイ、再生に問題
が発生した場合には、Xbox カスタマサポートに
お問い合わせください。通常の使用によりディス
クが再生できなくなった場合には、マイクロソフ
トは取扱説明書中の品質保証規定等に従い、本体
を修理または交換いたします。


2002年3月4日
マイクロソフト株式会社
Xbox事業部

======================


・・・・凄い(-_-;)

これがメリケンパワーなんでしょうか?(-_-;)

つまり『仕様』です。ってことです(-_-;)

「うん?傷?ああ、傷ね。そう傷ついちゃうよ。
でも、再生に問題でないからOK!OK!あ、も
し、再生に問題出たら、本体とソフトを交換する
から、ほいじゃ、そゆことでよろしこ」

ってことです・・・(-_-;)

凄いよ。凄過ぎる(-_-;)

「再生に問題がない」と「傷が付いてしまう」は
まったく論点が違うと思うのですが・・・

それに、レンタルDVDに傷付いて、弁済を要求
されたら「Xboxの仕様だそうです」って言えば、
レンタルショップは納得してくれるのかな?

って、そんなわけないっつ~の(笑)


03/02の日記で
MS、「仕様です」って言い出したら、最強だけ
ど、さすがにそこまで横暴じゃないか(笑)

と、茶化して書いてましたが・・・
まさか、本当にそうくるとは・・・(-_-;)


で、あたしが今回の件で気になっていたのは、
先行発売されてる北米版のXboxでは同様の問題は
発生し、苦情は寄せられていなかったのか?
ってことです。

今回、日本で販売された初期出荷分の25万台が
どこの工場で製造された物だったのか?
(組上げのみでなく、部品単一に至る製造ライン
全てに間して)

日本で販売された分と北米で販売されてるものは
決定的にラインが違うのか?

確かにアジア製造ラインの拠点をMSは確保した
と報じられていますが、そのラインで今回の25
万台を製造したのか否か。

これって、意外に重要だったりしますよね。

で、調べた結果、日本の25万台がどのラインで
製造されたかは、確認取れなかったのですが・・
北米版のXboxでも同様の症状を訴えるユーザーが
少数だけれど、存在したそうです。

つまり、今回の件は、日本版と日本限定版のみで
発生してる問題では無いということです。

そう『仕様』ってことになりますね(笑)


厄介な仕様ですね・・・

傷が付くと分かってるドライブにディスクを装填
するのは、結構・・・嫌ですよね。

いくら、再生に支障は無いって言われても、100%
ずっと支障が無いとは言えませんし(-_-;)

で、更に調べたところ・・・

どうやら『再生に支障が無い』と言うのは信用し
無い方が良いです。

そもそも、どのようにして、ディスクに傷が付く
のかが分かりました。
(ええ、完璧に仕様でしたw)


ディスクブレーキの効きが甘いのだそうです。

ちょっとAV機器に詳しい方なら↑で、全て理解
されるでしょうけど、詳しく無い方に向けて解説
します。

Xboxのディスク装填方式はフロントローディング
です。(お皿がブイ~ンって出てくる奴ね)

この方式の場合、トレイはディスクを運ぶ役割で
再生中にはディスクと接触はしません。

ディスクドライブの構造にもよりますが、フロン
トローディングのシステムは大きく分けて2種類
存在します。

まず、トレイが出てきて、ディスクを装填。
これは、どっちも同じです。

違いは、装填したディスクを本体の中に入れた時
に起きる駆動システムです。

1つ目は、トレイが本体に装填されると、トレイ
の下から、ピックアップレンズユニットが迫り出
してきて、ディスクを回転させる時の軸になる円
形部品がトレイ下からディスクを持ち上げ、回転
が始まり、ディスクを読み取ります。

2つ目は上とは逆で、トレイがそのまま、ディス
クの運び屋になって、ピックアップレンズユニッ
トの真上まで運び、ディスクを回転させる軸の真
上に移動します。その後、その軸が上に上がり、
数ミリ、ディスクを持ち上げた後、トレイはその
場所から去り、元の位置に戻ります。


両者の違いを見比べるのに有効なのは分解です。
(笑)

ま、2つ目の方式は、主にチェンジャートレイで
使われてます(連装ドライブね)


以上が、ディスクの駆動システムの簡単な解説。

で、ディスクブレーキの効きが甘いと何故問題に
成るかと言うと・・・。

プレイ停止後、ディスクが完全に止まってないの
に、トレイがディスクを拾っちゃうのです。

すると、ディスクはトレイの底に記録面を接触さ
せたまま、余韻で回転してしまう。

そしたら・・・当然、傷は付きます(笑)

では、何故外側だけに傷がついたか?

これに関して、キトンと把握して頂きたいのが、
今回の不具合で付くディスクの傷は、『非記録領
域の外周部だけでは無い』ということです。

では、なぜ外側に傷が付くという報告に偏ってい
るのか?

それは、傷が付く際の状況では、外側に傷が付き
やすい状態だからです。

ディスクは完全なディスクブレーキを受けず、ま
だ回転中にトレイに拾われ、ユーザーがイジェク
トボタン押した際、トレイの上で回転しながら、
フロントローディングトレイの開放が始まります

すると、ディスクはどうなりますか?

平行で回転してる最中に、一方からの慣性が生じ
た場合、ディスクはその発生した慣性の方向につ
んのめって傾いてしまうのです。

もっと簡単に言うと、お皿の上で何かを遠心力の
力で回転させていたとしましょう。

その最中に、いきなり土台のお皿を止められたり
一方に引っ張られたら、お皿の中で回ってた物体
は、遠心力の慣性で、お皿の外に飛び出して行っ
ちゃいますよね。

それと同じ現象がXboxで発生してるのです。


無論、目に見える規模ではないので気づきにくい
のですが、ブレーキを充分に施されないままトレ
イに拾われたディスクは回転を続けます。

この時、ディスクの記録面はトレイの底と接触し
ながら回転してます。

そこにイジェクトが動作が加わると、ディスクは
一気に平行状態の維持が出来なくなり、トレイの
手前と奥に回転しながら僅かにバウンドしている
のです。(無論、バウンドは視認できません)

その微サイズのバウンドで支点となるのがディス
クの外周部分になるわけです。

よって、今回の不具合で多くの方が外側に傷がつ
いてしまうという状況になったわけです。

この現象は、見方を変えれば「絶対に再生に支障
が発生しない非記録領域の外周部分にしか発生し
ない状況」とは言えないというのは御分かりです
よね。

そう、回転が止まらないまま、トレイがディスク
を拾い上げてる段階で、非接触回転が大前提の、
光ディスクの記録面が、トレイ底部に接触をした
状態で回転してるわけです。

これは、いつ記録面に傷が付いてもおかしくない
状況と言えるのです。

困ったものですね(-_-;)

これを『仕様』と言い放つMS・・・

まさに最強です。


さて、なぜ傷が付くが分かった後は、その対処が
必要になってきます。

現時点でMSは信用出来ないというは、誰しもが
辿りつく答えですね。

例え、本体を交換してもらっても、仕様が改善さ
れていなければ、また同じことになります。

肝心なのは、本体の仕様を変えることです。


MSが仕様を変える気がないのなら、ユーザーが
自ら仕様を変えるしか無いでしょう。

っということで、Xboxユーザーが取るべき対処法
は2つあります。


まず、本体に何ら手を加えたく無い人用の方法
(しかし、傷対策万全度は低め)

ゲーム及びディスクメディアのプレイが終了した
後、本体の電源をそのままOFFにします。
(XboxはPS2と違い、いきなり電源切ってもOK)

次に、ディスクの回転が完全に止まったかを音等
で確認した後に再度、電源を入れて、電源を入れ
たと同時にイジェクトボタンを押して、ディスク
を取り出します。

ここで重要なのが、ディスクの回転が完全に止ま
った状態であるということ。

それと、再電源入れた時に、素早くイジェクトす
ること。

特に、イジェクトのタイミングに遅れると、折角
回転が止まってるディスクが読み込み動作で、回
転が開始されてしまうので注意です。

この方法の弱点はタイミング勝負という点と、
ディスクチェンジを行なうだけでも、この一連の
動作を行なわなければならないという面倒臭さで
す。


次の方法は、本体に手を加えます。
しかし、そんな大袈裟なことはしません。
誰にでも簡単に出来、改造にも抵触しません。

用意するのは、CD保護シート一枚と、両面テー
プです。

CD保護シートは、メッシュのガーゼみたいな物
です。雑誌の付録CDとかにも付属してますし、
ショップでも安価で購入できます。

間違えたら駄目なのが、CDのケースの中に付け
る保護マットではありません。

メッシュ式の薄いガーゼ』タイプです。

以上の2つを容易したら、適当なCDを保護シー
トの上に置き、サインペン等でCDに大きさの型
を取ります。

そして、その型どおりに保護シートを切り出した
ら、Xboxのトレイに一度乗せて、トレイの溝の所
を印付けして、再度、そのシートをトレイの溝分
カットします。

後は、そのシートをトレイに両面テープで貼り付
けます。
(ディスクが接触する部分だけに貼る)

これで傷が付くXboxから、傷の付かないXboxに
仕様が変更されます(笑)


これで、今回の不具合は一応の解決を見れるでし
ょう。

しかし、、、、なんだかなぁ・・・(-_-;)


それでは今日はこのへんで。
また次回の更新でお会い致しましょう。


追記

あと、こういう製品もあります。
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at6079.html

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