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乙女のゲームキューブロード Vol.13 GCゼルダを語る前に本質を見抜こう

海の向うでElectronic Entertainment Expo
(以下、E3と略記)が開幕し、続々と日本に情報
が流れてきてますが、今回のE3は別段どうこう
言うほどのものじゃないかなって感じてます。

海外では盛り上がってるXboxが賑やかにブース
展開してたり、PS2のオンラインゲームタイト
ル(全て既報タイトル)が出展されてたりと、粒
揃いなE3といった感じですね。

そんな中で、あたしが注目するのは、GCの期待
作「ゼルダの伝説」です。

既に発表されていたとおり、今回のゼルダはグラ
フィックがメルヘンアメリカンコミックみたいな
感じに変化しています。

このグラフィックが発表された当初、そして今尚
も、そのグラフィックの質に賛否両論出ているそ
うですが・・・

ゼルダで遊ぶ人で、そういう感覚で見てる人って
居たんだね(^^;

個人的に、それが驚き。

だって、ゼルダって、毎作(ニュープラット毎)
グラフィックの方向性はガラリと変えてますが?

初作→リンクの冒険→神々のトライフォース→時
のオカリナ(ムジュラ含む)とそれぞれかなり絵
的に変化をしてきてます。

ま、初作と神々のトライフォースは同軸ですけど
ね。

ただ、ゼルダって、グラフィック有りきの作品じ
ゃないでしょ。

むしろ、その逆。新作の中で仕掛けたい遊びを実
現させる為に絵をその仕掛けに合うように併せて
くるっていう形式の作品です。

つまり、グラフィックをドーンって進化させて、
このグラフィックキャラで何をさせよう?では無
く、まずは、ゲームの『遊び』の部分のアイデア
を練り、そのアイデアを元に仕掛けを構想して、
その仕掛けを作品の中で一番『遊び』として活か
すには、どういったグラフィックにするかを練り
あげていく形式の作品なのです。

ですから、あたしも今回のGC版ゼルダのグラフ
ィックを初めてみた時は驚きましたよ。

でも、それは。絵の変化そのものにでなく、この
絵を必要とする『遊び』って一体なんなんだ!?

また、なにか意外なものを仕掛けてくるのか!?
っていう驚きでした。

時のオカリナ(ムジュラ含み)では、ゼルダ流解
釈の箱庭をキチンと完成させました。

その出来は、今更書くに及びません。

正直、時のオカリナをプレイした後、あたしは心
配になりました。

これほど完成された『遊びの世界』を作ってしま
ったら、次のゼルダはどうするの?って思ったの
です。

時のオカリナの延長線上には、ゼルダシリーズが
毎作提示してくれてる『感覚の遊び』の素材は無
くなってしまってると言っても良いくらいでした

しかし、そんな心配は無用でした。

ばっさりと時のオカリナ路線を捨て、ゼルダの世
界の中での、新しい試みにトライしてることを暗
示するかのような、あの大きく変化したグラフィ
ック。

あれを見た時に、あたしは期待に胸が膨らみまし
た。

ゼルダ&宮本氏というのは、あの絵にする必然が
必ずあるわけです。

その必然が気になって、気になって(笑)

で、今回のE3でその理由の一部が明らかになり
ました。

今作では、リンクの瞳をクローズアップしたかっ
たということだそうです。

つまり、目線が作品の中の「感覚の遊び」の仕掛
けにとって、欠かせない要素であるってことです

このように、ゼルダは、常に「遊び」が先頭なの
です。

ですから、ストーリーや、各シリーズ作品との設
定上の繋がりなど、毎作、見事な程無視してます
(笑)

だって、ゼルダは「遊び」を操作して楽しむ作品
ですから、設定などはどうでもいいのです(笑)

この設定無視は、GC版でも健在です。

いきなりリンクに妹が出来ちゃいます(笑)

この妹出現に「え?なんで?どうして?」と感じ
る人は、ちとキツイ言い方ですが、ゼルダをプレ
イしたことは有っても「遊んだ」ことの無い人で
すね・・・。

それと同時に、今回のGC版のグラフィックに関
しても「好きな絵柄じゃないよ」とか、「馴染め
ない」とか言ってる人も同じですね。プレイした
ことは有っても「遊んだ」ことの無い人です。

つまり、始まりから、終わりまでをなぞっただけ
ですね(^^;

極端に言えば、攻略本のフローチャート通りに、
全ての謎解きの答えを先に知ってから、プレイし
た(確認した)だけですね。

ゼルダを遊んだことの有る人の口から、まず絵に
関しての不満は出ることはないでしょう。

だって、ゼルダは見るゲームや絵本の類じゃない
ですから(^^;

遊ぶものですからね・・・

ゼルダの遊びとは「仕掛け」であり、仕掛けをよ
り効果的にする為に用意されてるのがグラフィッ
クですから。

って、あたしの言ってること、伝わるかしら…

年々、こういった大前提が伝わらなくなってきて
るので、ちと心配です(^^;

で、突然の妹出現の真相は!?

簡単です。GC版では妹という存在を登場させる
ことが、「遊び」を実現するために重要な要素だ
ったからです。

つまり、ゲームを(遊びを)楽しくする為に必要
だったので、妹を登場させたってことですね。

ま、グラフィックがどうでもいいって言ってる訳
じゃないですよ。

ゼルダは、その時のゼルダを一番効果的に実現さ
せる為に、グラフィックをチョイスするので変化
していくものなのですってことです。

そして、ゼルダを楽しむ人は、絵を楽しむ人でな
く、遊び(仕掛け)を楽しむ人なので、絵が変化
しようが、そこにゼルダが息付いていれば、それ
で万事OKなはずです。

如何です?

見て楽しむゲーム全てを否定しませんが、少なく
とも「ゼルダ」は『触り心地』勝負のゲームなの
で、見て楽しむ系作品の尺度で語ってしまうと、
えらく損しちゃいますです。

せめて、見るゲームと遊ぶゲームの見分け位は、
付けれるようになって欲しいと思う、ゲーマーの
嘆きでもあります。

そして、GCゼルダの仕掛けは、まだまだ多くが
ベールに包まれているので、全てを把握した上で
の「こうだ!」は、まだ当分先の話しになります

ただ、今回発表された、GBAと接続して2P協
力プレイっていうのは、楽しそうですね。

今から、ワクワクします♪

今度は、どんな「感覚」が仕掛けられているのか
楽しみです。

ま、宮本さんの手が入ったものに、失敗は無いで
すから、安心してますけどね(^-^)

はぁ…。急に話し変わるけど、1度で良いから、
宮本さんと話しさせて頂きたいな(^^;

会う(見かける)じゃなくて、話す(声かけるで
は無く)ことができたら、嬉し過ぎて泣くね。

cocの夢です。宮本さんと話すことが。

ま、叶わないでしょうけどね(笑)

そいじゃ、今日はこのへんで終わりします。
また次回の更新でお会いしましょう。

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