記事一覧

乙女のらぶらぶサッカー Vol.43 ベスト8出揃う。

さて、決勝リーグベスト8が出揃いましたね。

って、落ちついた書き出しをしてる場合じゃない
っす!

なんと!なんと!韓国が、イタリアに勝っちゃた
よ!!

凄かった、ほんとに凄い試合でした。

あのイタリアに、攻めて攻めて、攻めまくって勝
ち取った勝利。

正直、鳥肌立ちました。
そして、感動しちゃったよ。

決して、『運』とかでなく、今日の韓国は確かに
強かったです。

しかも、あの体力、凄いね。

まぁ。元々、韓国はスタミナが高いのは大前提で
すけど、自分たちよりもテクニック、フィジカル
共に上回ってるイタリアの選手相手に約120分
間、ずっとMAXスピードで動き続けた韓国に大き
く感服しました。


正直言うと、韓国の勝利はまったく予期してませ
んでした(^^;

だってね、W杯の決勝リーグベスト16の試合っ
て、波瀾が起き難いんですよ。

予選グループの戦いは、各グループの4チームが
それぞれ『勝ち点』意識した『星取り計算』をす
るので、その時に所謂『計算違い』という結果が
波瀾を起すんですけど、決勝リーグは、勝ち点は
関係ありません、勝つor負けるだけで全てがその
日に決定してしまいますから、手堅い試合が多い
のです。

勝つ試合ではなく、『負けない試合』が大前提に
なるので、比較的単調な試合になる傾向が強く、
それに伴って、実力どおりの結果になりやすいの
です。

事実、今大会のベスト16で韓国以外の試合では
波瀾は全く無く、勝つべきチームが勝ったという
試合ばかりでしたしね。

って言うより、対戦カードを見ただけで勝者が判
るって感じなんです、ベスト16は。

ただ、実力的に拮抗したチーム同士っていうか、
読みにくいカードは2つありました。

アメリカ対メキシコと日本対トルコの2試合です

アメリカ対メキシコの場合、メキシコ勝利と予見
したいのは山々なんですが、アメリカの力が読み
難いんですよね。

っと言うより『アメリカは弱い』という過去の先
入観が予想を邪魔しちゃうんです。

で、今回ハッキリしました。
もう『アメリカは弱い』という先入観は捨てます

ここ8~9年でアメリカは強くなりました。
ええ、もう認めましょう…アメリカサッカーを。

確かにアメリカは個人の選手の力は高く無いまま
なんですけど、組織力がとても厚いです。

チームとして非常に良いチームだと思います。

ですから、アメリカがメキシコを下した時に、今
までの先入観を捨てる時がきたなって確信しまし
た。


そして、もう一つ読みにくいカードだったのが、
日本対トルコです。

これは素直に予想すれば、トルコ勝利なんです。
だけど、日本のホームで実力もそれほど圧倒的な
差が有る相手では無いので、日本が勝てる可能性
も十分あるかなって感じだったのです。

ま、十分って言っても、世間様が煽っていた勝利
の見こみ具合の半分以下ですけど(^^;

で、その試合ですけど、まぁ、色々言われてます
が、経験の差がハッキリと出たなって感じがしま
す。

まず、トルシエ監督の采配は慎重過ぎましたね。

『日本は守りきる文化は無い』と、つい最近言い
放ったにも関わらず、舌の根が乾く前に、1TOP
の守備的戦術に変更(^^;

ゲームプランとして、前半を守って0-0で折り
返し、後半に勝負って行きたかったんでしょうけ
ど、それは完全にトルコの想定内の展開でしたね

圧倒的に実力差が有る相手なら、前半を守備的に
乗りきるというのは、有効でも有るのですが、ト
ルコの様に、さほど実力に開きの無い相手に対し
ては、守備よりも攻めが重要なんです。

何故かと言うと、決勝リーグはトーナメントです
から、負ければ次は無いのです。

ですから、是が非でも先取点を取って、あとは、
その一点を全員で守って死守するという戦い方が
W杯決勝リーグの戦い方のセオリーなのです。

そして、日本はまだ、引いてしまった相手の守備
を崩して得点するという力を持っていません。

ですから、トルコに先取点を許してしまった後は
教科書どおりの守備的戦術に切り替えたトルコに
日本は成す術無しって感じになりました。

後半から、日本が中盤を支配し、幾度と無くトル
コを攻めたて、日本のペースに持ちこんだけど、
運が無く、得点に繋がらなかったという見方が結
構されてますが、それは逆です。

後半の殆どはトルコのペースでした。

前半に先取点を取ったトルコは、日本に中盤のス
ペースを与えず、ギチギチにあたってきました。

何故なら、トルコとしては、後半に守備的戦術で
日本を完封するプランが先取点を取ったことによ
り生まれたからです。

後半に入ってトルコは、中盤の選手が殆どデフェ
ンシブハーフライン程度まで下がり、中盤のスペ
ースを日本に自由にさせました。

この狙いは2つ。

1つは、不慣れな気候の敵国のホーム試合で有る
為、後半も中盤での削り合いを行うと無駄に体力
を消費し、守備への集中力が切れやすくなる為。

2つ目は、中盤を有る意味で放棄することによっ
て、最終ラインでの守備に集中し、確実な守りを
行う為です。

トルコは後半、日本に中盤を明け渡し、日本はそ
の分、ボール支配率がぐっとあがりました。

一見すると、日本が押してるように見えてたかも
しれませんが、結局、支配できたのはトルコが放
棄した中盤のみ。

最終ライン付近では、絶対に自由にさせてもらえ
てませんでした。

その証拠に、後半、日本が最終ラインを突破し、
決定的チャンスを何度つくりました?

殆ど無かったですよね。

中盤で、パスは通るのです。
でも、そのパスを最終ラインに繋ごうとした瞬間
に、キッチリと守備をされ、カウンター攻撃を食
らってましたね。

これ、W杯決勝リーグ、ポイントリードゲームで
の定石戦術です。

どんなに良いパスを通させても、シュートを打た
さなければ、失点はしないってことです。

ラストパスを一つカットする事に、トルコは自ら
取っている戦術の確かさを実感し、更に集中力が
高まっていきます。

こうなってしまっては、日本は『釈迦の掌』状態
で、攻めていたのでなく『攻めさせて貰ってた』
ってことになるわけです。

しかも、最終ライン手前までね(笑)


あたしは、日本戦の大一番の時は、日本チームを
応援して観戦しないんです。

逆に、相手チームから日本を見るんです。

今日のトルコ戦での日本は、全く怖さを感じられ
ませんでした。

攻めさせて貰ってる時間帯でも、先手がワンパタ
ーンなので、トルコ側からすれば非常に守りやす
かったですよ。

まるで、守備練習をしてるかのような、同じこと
の繰り返しでした。

こういった状況になった場合、日本はどうするべ
きだったか?ですが、まず、セオリーとしてドリ
ブルを多用することが重要です。

ワンパターンなセンタリングを上げつづけても、
上げれば上げるだけ、相手のDFは慣れてきて守り
が的確になってきます。

こういう場合、最終ライン付近で個人技で攻める
のが有効なのです。

まず、ドリブルを止める際には、反則になる可能
性が高いです。

ドリブルを多用して、反則を数多く誘い、多くの
FKの機会を作る。

その回数が多くなれば、必然的に相手はイライラ
してきます。

しかも、そのドリブルを止める時にイエローカー
ドが何枚か出てくれたら、更に相手は焦りだしま
すし、2枚目のイエローを気にしての守備になり
ますから、守備に穴が生まれ易くなるわけです。

こういった状況を作るのに必要な要素として『ホ
ームゲーム』で有るということが重要です。

しかし、『ホーム』だから、それだけでOKという
わけじゃありません。

『ホーム』の有利さというのを作り出さなければ
なりません。

その『有利さ』というのは、審判のジャッジをホ
-ムチームに有利なジャッジになるように仕向け
る準備が必要です。

この準備をするのが、サポーターなのです。

何故、ホームチームが有利と言われるか?

慣れた気候?時差皆無?その他諸々の環境?

無論、それも有利と言われる要素の中に入ってい
ますが、何よりもホームゲームというのは地元の
サポーターが多く集りやすいというのが最大の有
利です。

何万人ものサポーターが、審判の自国不利のジャ
ッジ一つ一つに、毎回一斉にブーイングし、常に
大声で、自国チームを守り立てる大声援を行い続
ければ、審判も人間です、迷う時もあります。

「あ!ここで笛…いや、吹かずに流そう」と思う
プレーがあった場合、サポーターがスタジアム全
体を振動させるほどの声援を送り続けていたら、
審判もその声援で高揚してきて、笛を吹かなくて
良いプレーなのに、つい勢いで吹いちゃったりす
るんです。

これが『審判のジャッジをホ-ムチームに有利な
ジャッジになるように仕向ける準備』なのです。

この準備が出来てて、尚且つ、ドリブルを多用す
れば、ホイッスルが乱れ鳴って、相手国の集中力
を掻き消す作用になるのです。

自分たちは、日本に『攻めさせて』いて、しかも
その攻撃をキチンと守備してるのに、スタジアム
全体から地響きのような完成が鳴り止まず、そし
て、審判はいちいち、ちょっとした接触プレーで
ピーピー笛を鳴らしやがる…。

「おい・・・俺達のプランってホントに正常に機
してるのか?」

なんて事が、一瞬でも脳裏に浮かんでしまう事が
隙を作ることとなり、日本に決定的なチャンスが
やってきやすくなるのです。

で、トルコ戦のサポーターは・・・(^^;
お行儀は良かったですね(^^;

でも、雨が降ってて、日本が一点ビハインドで、
すると、しょんぼりして、声援が途絶えることも
しばしば…(^^;

あれじゃ・・・ホームの意味無かったですね…。

あと一歩、もう少しで一点っていう状況の『もう
少し』の溝を埋めるのって、意外にサポーターだ
ったりするんですよね。


そんな仙台の日本サポーターと比較すると、韓国
のサポーターは凄かったし、素晴らしかったです
ね。

異様な空間を超えた凄まじい空間とでも言いまし
ょうか(笑)

正にサッカーのホームゲームの戦い方を熟知され
ているサポーターの大集団でしたね。

さすが、アジアサッカーを50年以上リードして
きただけの事はありますね。

いくら、プロリーグ発足が日本より遅れたとはい
え、日本が世界を意識する遥か以前から世界と勝
負をしてきた歴史が、あのような素晴らしいサポ
ーターをスタジアムに集められる要員なのでしょ
うね。

ほんと、あらゆる点で、韓国に改めての尊敬を感
じました。

日本は、サポーターも未熟で、W杯での戦い方も
未熟で、やはり、まだまだだな~って感じを強く
受けました。

1選手毎の実力は十分世界の壁に立ち向かえる所
まできてますが、W杯での勝利、しかも決勝リー
グでの勝利といのは、実力+αのαが結構大きい
要素ですからね。

そのαを、経験とするか、歴史とするかは国によ
って違いはありますが、一致していることは『積
み上げていくもの』ってことですね。

っと言う事で、日本戦はピッチ上、そしてピッチ
外共に経験と歴史の差が出てしまい勝利を掴む事
が出来ませんでした。


しかし、韓国!ほんと~~に、おめでと。

これで、アジアサッカーの面目が立ったよ。

この勢いで、次のスペイン戦も食っちゃいましょ
う~~!って言いたい所ですが・・・

さすがに無理かな(^^;

いや、スペインが強い云々でなくて、韓国はイタ
リア戦で、肉体的、精神的全てにおいて燃えつき
ちゃってるんじゃないかな(^^;

言い方を代えれば、全てを出し切ったった感じ。

『アジアがベスト4に進出』というのは、書いて
るだけで興奮してきますけど、現実は厳しいと思
います。

もし、まだ燃やす情熱とその情熱を奮い立たせる
だけの精神力が残っていれば、是非ともスペイン
も倒しちゃってください。

私的に、スペイン優勝を唱えてるのですが、この
際、韓国が爆発してくれるなら、目を瞑りますw



さて、韓国、イタリアに勝利の興奮は一端抑えて
ここからは冷静に今後の予想をしときまふ。

って言っても、前回の『らぶらぶサッカー』から
の転記だけど(笑)

まずは、ベスト8が出揃いました。
赤色が勝ち残ったチーム


日本-----l
       l---l
トルコ----l   l
           l---l
           l   l
セネガル---l   l   l
       l---l   l
スウェーデン-l       l
               l
               lーーl
ベルギー---l       l  l
       l---l   l  l
ブラジル---l   l   l  l
           l   l  l
           l---l  l
イングランド-l   l      l
       l---l      l
デンマーク--l          l
                  l
                  l-W杯
                  l
                  l
イタリア---l          l
       l---l      l
韓国-----l   l      l
           l---l  l
           l   l  l
アイルランド-l   l   l  l
       l---l   l  l
スペイン---l       l  l
               l  l
               lーーl
アメリカ---l       l
       l---l   l
メキシコ---l   l   l
           l   l
           l---l
パラグアイ--l   l
       l---l
ドイツ----l


以下青字は今回のテキストで書き足した部分です

上のトーナメントをブロックに分けて考えます。

BEST4までの組み合わせをブロックに分けて
上からA、B、C、Dとします。


まずはA。

日本-----l
       l---l
トルコ----l   l
           l---l
           l   l
セネガル---l   l   l
       l---l   l
スウェーデン-l       l
   
            l
ここは、恐らくセネガルが上がってくると思いま
す。

スウェーデンも捨て難いですが、組織力と総合力
でセネガルが頭一つ抜き出てるかな。

準候補としてスウェーデンをあげときます。

で、準々決勝は、トルコ対セネガルになりました
この試合は、セネガル勝利が手堅いのでは無いか
と思いますが、やや心配な面も(^^;

セネガルの選手は殆どが、フランスリーグでプレ
イしてる、言わば『フランスリーグ選抜』で有り
実力は申し分無いのですが、何せセネガルとして
は、今大会が初出場。

この初出場が実力でトルコを上回ってるアドバン
テージを相殺してしまうような足枷になってしま
った場合、セネガル敗戦も・・・。

実力が勝つか、歴史が勝つかの勝負ですね。

で、cocは敢えて『実力』をとって、セネガルの
勝利を予想します。

前大会のクロアチアの再現なり!


次はB。

ベルギー---l       l  
       l---l   l  
ブラジル---l   l   l  
           l   l  
           l---l  
イングランド-l   l      
       l---l      
デンマーク--l  

好カード揃いですね~。

ま、焦点はブラジルかイングランドか?になる訳
ですが、予選リーグの調子からしてブラジルと言
いたいところですが、ここは敢えてイングランド
が勝ち残ると予想します。

FIFA的にも、今回はイングランドに残っても
らいたいだろうし(笑)


ブラジル有利の下馬評は相変わらずですが、ベル
ギー戦を見る限り、ブラジルの優位さはさほどで
無いと思いました。

やはり、ここはイングランドで!!


では、Cブロック。

イタリア---l          
       l---l      
韓国-----l   l      
           l---l  
           l   l  
アイルランド-l   l   l 
       l---l   l  
スペイン---l       l  
               l
ここも。イタリアとスペインの好勝負が楽しみで
すね。

恐らく下馬評では、スター選手が揃ってるイタリ
アが有利となってると思いますが、私的にここは
スペインが競り勝つと予想します。

って言うか、スペインが優勝すると予想してます
ので(笑) 
 

韓国の勝利で俄然面白くなったこのブロック。
ただ、韓国が上がってきてくれたお陰で、スペイ
ンにとっては楽な展開になったと言えるでしょう
(韓国が対イタリア戦の様に動けたら話しは別)

消耗しきった韓国を下し、スペインは十分なコン
デションで、ベスト4に進むと予想します。


で、最後のDブロック。

アメリカ---l       l
       l---l   l
メキシコ---l   l   l
           l   l
           l---l
パラグアイ--l   l
       l---l
ドイツ----l

このブロックは意外に混戦になるかなと予想。

まず要注目なのが、アメリカ対メキシコ。

この試合でアメリカの組織力と決定力の本質が見
えてくると思われます。

もし、メキシコにアメリカが大勝するようなこと
があれば、順当にパラグアイに勝って、上がって
くるであろうドイツもアメリカに足元をすくわれ
る可能性大です。

ま、それでも、このブロックは保守的な予想とし
てドイツが残ると予想します。


アメリカ『もう弱いとは言わせないキャンペーン
』だそうで(笑)

勝っちゃいましたね。

ま、確かに怖い存在ではあるけど、ドイツとは格
が違うし、ここは順当にドイツが勝利するでしょ
う。

つーか、ドイツ、負けたら洒落にならないです…
(まだ、アメリカ弱いの先入観が残ってる気味w


すると、セネガル対イングランド。
スペイン対ドイツのBEST4になります。

で、決勝はイングランド対スペインで決まり!

ほいで、優勝はスペイン!

っと、cocは思っています。

さあ、どれだけ外れるか!それが楽しみ(笑)


それでは、今日はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。



追記。

韓国対イタリア、今大会のベストゲーム気味

トラックバック一覧

コメント一覧