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乙女とCOM吉の電脳生活 Vol.21 厄介な代物 前編

突然ですが、皆さんはご存知でしょうか?
『スパイウェア』という物の存在を。

これは、その怪しい名の通り、厄介な代物です。

恐らく、このテキストを読んで頂いてる方で、尚
且つPCでインターネット接続をしている方の8
割近くは、既に『スパイウェア』に何らかの行動
をマシン内部で起されているのではないでしょう
か?

では、スパイウェアとは一体何なのか?

詳しい話しは、それ専門の情報サイトにお任せし
て、ここではざっと簡単に説明するに留めます。

スパイソフトとは、主にインターネット上で配布
されてる無料ソフトに密かに混在してるアプリケ
ーションデータで、そのスパイウェアはユーザー
が認識してない、又は認識を意識させない手順で
ユーザーのマシンにインストールされてしまい、
その後、そのスパイウェアを送りこんだ特定の企
業、業者、または特定の技術者にユーザーのマシ
ン内部を自由に探られてしまうという、非常に気
持ちの悪いソフトです。
(更なる詳細は『スパイウェア』で要検索)

このスパイウェアが混在してるネット上のフリー
ソフトってどんなの?っていう疑問がまず出るで
しょうね。

結論から言うと、かなり大半のソフトに混在して
ると言わざるしかないですね。

DLしたソフトの怪しさとか、そういう物でスパ
イウェアの有無を計るのは、まったく無意味です

何故なら、この業界のど真ん中を大手振って歩い
ているような、メジャーメーカーのフリーソフト
でさえ、平気でスパイウェアをアプリケーション
データと一緒に配布してたりしますから・・・・

まぁ、一度もPCでフリーソフトをDLしてない
上に、PCに最初からパンドルされてるソフトの
バージョンアップデータや修正データを一度も受
け取ってないというマシンなら、スパイウェアが
インストールされてる心配は少ないですけど、そ
なん環境下で稼動してるPCなんて、極々稀でし
ょうね。

スパイウェアの厄介な部分は、その名前のとおり
ユーザーが自分のマシンにスパイウェアがインス
トールされてしまってる事実に辿りつくのが非常
に困難だという面がまず上げられます。

そうです。大抵の人は、例えスパイウェアが自分
のマシンにインストールされていても、そのファ
イルを探し出すことは無理でしょう。

無論、PCのファイル管理&知識に関して、一般
ユーザーレベルを超えてる人なら見付けられる物
もあるでしょう。

何故、見付からないか?

それは、ユーザーに許可無く、知ら無い内にイン
ストールされているからです。

ですから、PCの初期状態時にPC内部に存在す
る数千~数万のファイル全ての役割と機能、そし
てそれらの分類がキチンと出来てるなら発見する
事も可能ですが、そんなことが事実上不可能であ
ることは言うまでもないでしょう。

スパイウェアがPCにインストールされる手順は
大雑把に言って以下の2つです。

・フリーソフトのインストール時に勝手にインス
 トールされてしまう。
・アプリケーションのアップデートに混在して、
 更新時にインストールされてしまう。
・市販の有料ソフトをインストールする際に、オ
 プションデータとしてインストールされてしま
 う。

これらのインストールの際に共通しているのは、
そのスパイウェアの存在と、インストールする旨
がユーザーに全く許可を求めてこないという傾向
が大半なのです。

何故、そのような事が、まかりとおるのか・・・
これは、インターネットと企業を絡めた上での法
律の問題で、現在ではスパイウェアのような物は
OKとなってしまうのです。

さて、スパイウェアが行うことなのですが、それ
は、主に以下のようなことです。

・ブラウザの設定を変える
・ポップアップ広告を表示して、フリーウェアを
 ダウンロードするよう勧める
・削除が難しい広告を大量に表示する。
・ユーザーに何も知らせずにプログラムをダウン
 ロードする
・コンピュータの処理能力を吸い上げる。 事実
 上、他人が自分のマシンを使って何らかの作業
 にマシンの性能を勝手に使われる。
・コンピュータにソフトウェアと一緒にウイルス
 を植え付ける
・ユーザーが訪問したサイトをすべて追跡する
・ユーザーの個人情報をマーケティング業者や、
 マーケティング業者に個人情報を販売するサー
 ドパーティに渡す。

といった、ユーザーにとって有益度の少ないこと
ばかりです。

いえ、むしろ迷惑に相当するのが殆どです。

そして、それらの行為がマシン上で発生している
時に、ユーザーが気がつかないのも重大な問題だ
と思うのです。

PCの動作環境や使用環境は様々で、インターネ
ット接続という状況下になれば、尚更、稼動して
いるアプリケーション、ブラウザの種類、バージ
ョン等、多岐に渡る個人差があります。

ですから、上記のような、スパイウェアの行動が
貴方のマシンで発生しているか、どうかを判別す
るのは難しいです。

ですから、最近、ブラウザの調子が悪いとか、各
種のアプリケーションの起動プロセスが遅くなっ
たような気がするとか、とにもかくにも、原因不
明の症状が出ている場合、それがスパイウェアの
影響であると多いに考えられます。

なにせ、スパイウェアは、マシンの動作に決定的
な打撃を与えるようなことはなく、むしろ些細な
動作変化しか現さないので、ユーザーが掘り下げ
て原因を追求するという機会に晒される頻度が少
ないという、落とし穴的現状の中で悠々とその行
動プロセスを日夜繰り広げているのです。

ただ、『些細な動作変化』と言っても、それは一
見しただけであって、マシン内部では、貴方に関
する決定的な打撃を与えてる場合も少なくはあり
ません。

まず、問題なのが『・コンピュータの処理能力を
吸い上げる。』です。

これは、ちょっと解り辛いかもしれませんが、つ
まりは、貴方の知らない内に、マシンのリソース
を貴方に全くメリットが発生しない事に勝手に使
われてしまうという状況です。

その勝手にリソースを使われることによって、マ
シンがリソース不足でフリーズに陥ってしまう場
合も当然有るわけです。

そして、次に問題なのが『ユーザーが訪問したサ
イトをすべて追跡する』という点です。

これは、人によって、その重大性は変化するでし
ょうけど、インターネットでの履歴って、いわば
個人のプライベートダイアリーに相当するものだ
と個人的に捉えています。

極端に言えば、履歴を知ることによって、その人
の人と成りなどが全て明らかになるといっても言
い過ぎではないと思うのです。

つまり、インターネットの履歴というのは、現実
社会での領収書と同じ物だと思うのです。

個人の1ヶ月間の金銭決済領収記録を全て集めて
みると、その人がどう言う生活をして、どういっ
た趣向を持っているか、活動範囲等、現代社会上
の『その人』の存在詳細を明らかにするのは容易
ですよね。

それと同じくらいの意味合いを『インターネット
履歴』を持っていると思うのです。

まぁ、言い方を代えると、見られたくない、見ら
れても良いというスタンスも有るんですけど、そ
れは、また主旨が違うかなって感じです。

要は、気持ち悪いじゃないですか?
だって、自分の足跡をずっと見張られているって
なったら、気持ち良くは無いですよ。

次は『ユーザーの個人情報をマーケティング業者
やマーケティング業者に個人情報を販売するサー
ドパーティに渡す。』です。

ハッキリ言います。冗談じゃないっス!
正直、嫌です。気味悪いし、勝手な事しないで!
って感じですね。

まぁ、個人情報市場と言うものが、事実上存在し
ている現代では、どんなに嫌悪しおうとも、その
猛威から身を完璧に守ることは難しいんですけど
ね・・・。

ただ、やはり、自分が認識していない所からの個
人情報漏れは、やっぱり嫌ですよね。

これら以外、スパイウェアがもたらす状態はどれ
も重大な問題に違いありません。

言い方を代えれば、スパイウェアを介すれば、外
部から合法的に個人のPCに侵入し、すべてのフ
ァイルを自由に操作し使用してしまえる。さらに
、そのスパイウェアのクライアントが自ら望む、
望まないの選択もなく、メーカーの意図する何ら
かの動作を勝手に行わせられてしまうことにもな
るのです。

これは、ハッキングと大差ない状況です。

しかし、メーカーは、顧客を管理、勧誘する上で
の合法的な手段として、スパイウェアの問題性を
突っぱね続けてます。

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っと、話しの途中ですが、今回は長くなってしま
いましたので、2回に分けて掲載することにしま
す。

それでは次回の更新でお会いしましょう。

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