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乙女とCOM吉の電脳生活 Vol.21 厄介な代物 後編

前回でテキストが1回分にしては長くなったので
2回に分けました。

その後半部分の掲載になります。

では、前回分の数十行前から遡って続きを掲載し
ますです。

では、スタートです。


次は『ユーザーの個人情報をマーケティング業者
やマーケティング業者に個人情報を販売するサー
ドパーティに渡す。』です。

ハッキリ言います。冗談じゃないっス!
正直、嫌です。気味悪いし、勝手な事しないで!
って感じですね。

まぁ、個人情報市場と言うものが、事実上存在し
ている現代では、どんなに嫌悪しおうとも、その
猛威から身を完璧に守ることは難しいんですけど
ね・・・。

ただ、やはり、自分が認識していない所からの個
人情報漏れは、やっぱり嫌ですよね。

これら以外、スパイウェアがもたらす状態はどれ
も重大な問題に違いありません。


言い方を代えれば、スパイウェアを介すれば、外
部から合法的に個人のPCに侵入し、すべてのフ
ァイルを自由に操作し使用してしまえる。さらに
、そのスパイウェアのクライアントが自ら望む、
望まないの選択もなく、メーカーの意図する何ら
かの動作を勝手に行わせられてしまうことにもな
るのです。

これは、ハッキングと大差ない状況です。

しかし、メーカーは、顧客を管理、勧誘する上で
の合法的な手段として、スパイウェアの問題性を
突っぱね続けてます。


しかし、そのスパイウェアの存在意義が良識や、
プライバシー問題に対して真っ向から対峙できる
代物であると主張するのであれば、何故、もっと
ユーザーにインストールの有無をキチンと把握さ
せないのでしょうか?

この際、インストールのY/Nまで、ユーザーに選
択させろとは言いません。

『このフリーソフトには、●●社の消費者ニーズ
の研究やマーケティング、商品開発等に役立てる
為に、お客様のパソコンの使用状況を適時●●社
が把握出来るプログラムが搭載されています。本
フリーソフトをインストールされたと同時に上記
のプログラムもお客様のパソコンにインストール
されます。』

っといったアラートアナウンスをインストール時
に出してくれれば良いのです。

それをしないという事に問題が有るのです。

そして、そのスパイウェアが行う行動の良し悪し
は、その告知を見た後のユーザーが決めることに
なるでしょう。

つまり・・・

・ブラウザの設定を変える
・ポップアップ広告を表示して、フリーウェアを
 ダウンロードするよう勧める
・削除が難しい広告を大量に表示する。
・ユーザーに何も知らせずにプログラムをダウン
 ロードする
・コンピュータの処理能力を吸い上げる。 事実
 上、他人が自分のマシンを使って何らかの作業
 にマシンの性能を勝手に使われる。
・コンピュータにソフトウェアと一緒にウイルス
 を植え付ける
・ユーザーが訪問したサイトをすべて追跡する
・ユーザーの個人情報をマーケティング業者や、
 マーケティング業者に個人情報を販売するサー
 ドパーティに渡す。

という条件をユーザーが理解した上で、メーカー
が今まで配布してきたフリーソフトのユーザーが
増えつづけていくのなら、メーカーの提唱する合
法性が立証されるでしょう。


ま、そんなことになることが無いのは、語る以前
にハッキリしてますけどね。

そして、実際、スパイウェアというのは、非常に
ウザッたいものです。

私も、2度、スパイウェアの特定に至りましたが
それは、あまりにもウザかったからです。

ブラウザに常に割りこむように、ポップアップウ
ィンドウ(ポップアップアイコンと表現した方が
適切気味)が出現して、ブラウザの動作自体も遅
くしてくれてました。

2個目のは、回線がやたらとビジーになるんで、
どうもおかしいぞ・・・ってね。

そいで、調べて調べて、調べて・・・ようやく発
見。あんただね・・・原因はって感じでした。

ま、そのスパイウェアが何のソフトに混在してい
たかは、ここで記述するのを控えて置く事にしま
す。

スパイウェアの違法性が法律的に定められていな
い現段階で、それらのスパイウェア混在ソフトの
名称を明らかにするのは、そのソフトを配布して
いるメーカーへの営業妨害になりますので…。

ただ、一言加えさせて頂くなら、大手メーカーの
有名アプリケーションだったってことです。


そして、今尚も、私のマシンの中にスパイウェア
は存在してるでしょう。

ただ、その存在を特定出来てないだけです。

恐らく、貴方のマシンにも・・・
いや、無い方が少ないでしょうね・・・。

ただ、見つけるのは困難です。

タスクトレイや、スタートアップに現れてくれる
所謂、分かりやすいスパイウェアならば、その発
見と、ファイルの特定、そして、そのファイルの
詳細を調べることが出来るのですが、スパイウェ
アの殆どが、動作してる時に、表面に現れてきま
せんから・・・・。

それと、企業配布のフリーソフト経由だけでスパ
イウェアは存在するのでなく、個人サイトや、個
人が制作したフリーソフトにもスパイウェアが混
在してるケースも有ります。

むしろ、危険度で言えば、その個人制作のフリー
ソフト経由でインストールさせられるスパイウェ
アの方が・・・危険です。

なにせ、ウイルスじゃないからウイルス検知不可
能だし、ファイアーウォールなんて何の意味も持
たないから・・・。

そもそも、抽出したくとも、動作の定義が異なる
ので、引っかからない・・・。

故に「自分のマシンにスパイウェアが既にインス
トールされてしまってるかを判断するには、どう
すれば良いのですか?」という問いを向けられて
も、残念ですが「判りません」としか返答できま
せん。

もしくは、「自分でスパイウェアだと断定出来る
ファイルを探し当てるしか無いです」という感じ
になりますね。

でも、まぁ、探し方も上手く探せば、比較的楽に
見つけられるんですけどね。

要は、情報を集めれば良いわけです。
情報を集めるのは検索、特定するのも検索。

そうです。つまりは、検索、検索、検索です。

検索にもコツやセンスが必要なんですけど、それ
は場数をこなしてれば、すぐに身に付くものです

ただ、検索だけでは、お手上げな物もありますけ
どね・・・。

取り敢えず、ネット検索、ファイル検索で探って
見てみるのが吉かもです。

それ以外は、自力で調べていかないといけません
けど・・・。


でも、相当な労力がね・・・。


しかし、このスパイウェアも、もっと違う使われ
方をされれば、非常に良いものに変化すると思う
んですよ。

例えば、ネット犯罪の取締りとかね。

そう、例えば、違法な画像データを所有するマシ
ンを引っ掛けるとかね。

ほら、幼児ポルノとか、そういうのって未だに摘
発受けてたりするでしょ。

いい加減根絶しろよって思うのです。

基本的にルートはどう有れ、出回っている素材は
大体特定されてると思うのよね。

だって、性質上、そんなに量産される物じゃない
と思うのね。(詳しくはわかんないけど)

言い方を代えると、既に出回っている違法な画像
データファイルを一つも所有せずに、出回ってい
ない(つまり、オリジナルということになるのか
な?)画像データしか所有してない違法画像所持
者なんて居ないと思うのね。

スパイウェアを介して、幼児ポルノに該当する画
像データのデコードの一部を記録させておいて、
それを元に引っ掛けていけば、出回ってる違法画
像を一枚でも所有してたら、即アウトじゃない。

そしたら、もっともっと根絶できるんじゃないか
な?


ま、物は使い様ってね。スパイウェアも今のまま
なら、企業にしかメリットなくて、ユーザー、そ
して、企業とユーザーを取り巻くインターネット
自体にもメリットがないじゃない。

だから、企業だけでなく、ユーザー、そしてネッ
トにもメリットがだせる仕組みを仕込めば、スパ
イウェアも『スパイウェア』という不名誉な通称
を与えられることもなくなるでしょうね。


何にせよ、スパイウェアは今のままなら、スパイ
以外何物でも無い代物なので、合法性などを声高
にする前に、スタイルを代えるべきですね。


と言ったことで、2回に分けたこのテキストも、
これにて終了です。

スパイウェアに付いては、ここに書いた以外の症
状をマシンに及ぼす物も有り、その数は未知数で
す。

これらについては、自らが調べて混在の事実を掴
む以外、現在ではその対処に入る事さえできませ
ん。

フリーソフト、タダより高いものは無いという、
俗っぽい表現がそのまま活かされているわけです
ね。


それでは今回はこのあたりで終わりとします。

では、また次回の更新でお会いしましょう。

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