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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.39 特別編『夏休み特別企画 私的、MMORPGの理想系』#2

昨日から始まった
『夏休み特別企画 私的、MMORPGの理想系』の
第2回です。

是非とも第1回から通して読んで下さいませ。

今回は前回と同じく『不満』についてです。

では、昨日の続きをどうぞ。

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不満 其の2

・箱庭の縮図スケールが小さ過ぎる!

箱庭、それは、そのMMORPGをプレイするプレイヤ
ーにとっては『世界』そのものです。

しかし、その世界その物が小さ過ぎると、常々感
じています。

求めるのであれば、殆どのプレイヤーがその箱庭
の全ての主要施設を見て回れるじゃないですか。

それが、凄く違和感を感じるのです。

あなたは、日本の主要施設を全部見てますか?
見てませんよね。

箱庭だから、小さくて良い?

いやいや、箱庭で有ると同時に、MMORPGはヴァー
チャルな『世界』なのですから、もっと広大で有
るべきだと思うのです。

その広大さというのが、一番のテーマなのです。
cocが望む縮図スケールは、『現実世界と等比』
です。

この『現実世界と等比』これが、今回の『私的、
MMORPGの理想系』のメインテーマでも有ります。

そして、この、あまりにも馬鹿げた理想故に、今
まで人に話すことを控えていたのです。

しかし、もう語ると決めたからには、トコトン全
て吐き出そうと決心しています。

まず『現実世界と等比』とは、文字どおり、現実
世界と同じ縮図スケールで『箱庭』を作り上げる
という物です。
(妥協案として、50%、25%も考えてますけ
ど…)

なぜ、『現実世界と等比』などという馬鹿げた案
を思い描いたかと言いますと、先ほど記述したよ
うに、数時間で全ての主要施設を見て回れる(移
動のみで動いた場合)スケールというのが、あま
りにも反ヴァーチャルだからです。

あたしは、現実世界で、10本の指に収まる程度
の都道府県にしか足を踏み入れてません。

ですから、初めて行く地域というのは、そこに向
かう時点で冒険なのです。(現実世界ではそれを
旅と表現しますね)

しかも、自分の住んでるところだって、全てを見
知ってるわけじゃないです。

あなたもそうでしょう。

幾ら、MMORPGの箱庭が小さいと言っても、『現実
世界と等比』というのは飛躍し過ぎだよ。っと、
言われるかもしれません。

いや、殆どの方がそう思われるでしょう。

ですが、このスケールを大きくすることによって
MMORPGが常に抱える問題を解決出来るのです。

その『問題』とは、『熟練者と新規プレイヤーと
の間に生じるゲーム内での格差』という問題です

つまり、熟練プレイヤーは、実際のプレイに関す
る操作や、知識以外に、明らかな物理的な有利を
獲得してるのが常です。

一番、その差が顕著に出るのが『財力』
次に、キャラステータスなどでしょう。

『財力』というのは、ハッキリ言えば、確かにプ
レイしてる期間が長ければ、長い程増えていくの
が常ですね。

しかし、それらの『財力』に相当する、ゲームの
中から得た物理的保有物というのは『攻略』とい
う行為から2次発生する産物だと言えるでしょう

プレイしてる期間が長ければ、屈強なモンスター
が徘徊してるダンジョンに出向くことも可能にな
り、その結果、新規プレイヤーにとっては莫大な
戦利品を意図も容易く短時間で獲得し続けられる

しかし、これを逆説的に考えると、そもそも『攻
略』出来てしまうから生じる問題だと言えると思
いませんか?

『攻略』それはつまり、一定の枠の中で発生する
『頂上』現象だと思うのです。

プレイヤーが『攻略』出来る程度のスケールだか
らこそ、『攻略者』が生まれ、どんどん増えつづ
ける。

では、スケールをグンと広げたらどうでしょう?

それも、度を越えるほどにね。

つまり、それが『現実世界と等比スケール』なの
です。

とても、一人のプレイヤーが攻略できない規模の
スケールで世界を構築することによって『頂上』
がなくなるわけですから、『差』は消えませんが
『頂上』という、有る意味での『ゴール』が無く
なるわけです。

すると、『差』は自動的に『個性』と転換される
と思うのです。

いくらMMORPGはシナリオ的なエンディングが無い
と言っても、ゲーム内のシステム的なゴールを残
してしまっては、本来のMMORPGの姿は維持できな
いですから。

すなわち、本当の意味でゴールを定義付け出来な
い世界を作るわけです。

ここまで、話してもcocが想像してる世界を完全
に捉えることは難しいでしょうね。

『攻略』という定義が無くなるほどの『現実世界
と等比』のスケールとは、どのような状態をもた
らすものか?

その一例をを上げてみましょう。

まず、話しの便宜上、ゲームのワールドマップを
現実の世界地図と同じという事にします。

東京から、大阪まで移動するのに、徒歩だと大体
1ヶ月半程度は有するのでは無いでしょうか?
(無論、これは大雑把な計算上での数値ですが)

ゲーム内の大阪から、東京に移動する際にも、そ
の現実と同じ期間が必要なのです。

無茶なっ!とお思いでしょうね…。

しかし、それだけ広大にすることによって、一人
のプレイヤーがゲームを掌握しきることは不可能
となるのです。

そして、この『現実世界と等比』を基準にして、
cocが思い描く理想のMMORPGは『現実』という、
刺激に満ち溢れた素材を各所に取り込んでいくの
です。

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さて、エンジンが掛かってきた感じですが、この
先のお話しは次回です。

これで、全8回の内、2回掲載したので、残り6
回ですね。

後、6回も楽出来る♪(笑)
って、いやいや別にそれを目的としてるわけじゃ
ないですよ。(どうだかw)

それでは、今日はこれにて。
また次回の更新でお会いしましょう。

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