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女のアニメ独り言 Vol.39 SEED目前&ガンダム未経験者に捧ぐ#2

では、今日は昨夜のお約束どおり、ガンダム作品
のご紹介です。

そいじゃ、早速スタート。


『機動戦士ガンダム』1979年作品


言わずと知れた、ガンダムの名を世に轟かせた初
作。「ファーストガンダム」というのはこの作品
のことを指します。

一話冒頭に「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民
させてから半世紀』というくだりから、ガンダム
の世界が現実の世界、つまり西暦の世界の延長線
上の世界であるということは容易に計れます。

ただし、宇宙世紀(ユニバーサルセンチュリー)元
年が西暦何年だったのか?についてはマニアの中
でのお楽しみでもありますw
(設定では宇宙移民開始元年をUC0000としてる)

この作品は、劇場版として三作がリリースされて
いますが、どちらを見れば良いかといいますと…
やはり、TVシリーズをオススメしたいです。

ただ、一長一短なのは否めません。

完成度は劇場版の方が上ですし、ガンダムを詳し
く見るという観点ならTVシリーズの方が上です

劇場版の長所:
TV版の矛盾の修正。セルの描き
直し。挿入歌の質の向上。玩具メーカーの思惑か
ら解放された本来のメカ設定の実現。

劇場版の短所:
一部声優が変更されてる。TV版
に登場したMSの一部が登場しない。TV版で登
場した重要な脇役が登場しない。セリフが一部T
V版と異なる。

TV版の長所:
ガンダムの基盤となった作品の全
てが収録されてる。玩具メーカーの思惑で登場し
たメカの活躍が見れる。各人物の相関図が詳細に
解る。人気の高い脇役の活躍が見れる。伝説のシ
ャアのテーマ曲が聞ける。

TV版の短所:
セルの使いまわしが多い。メカ設
定に矛盾が多い。挿入歌等の音楽面で魅力が薄い


といった感じでしょうか。

とにかく、この作品無しではガンダムは語れない
ので、まずはここからです。


『機動戦士Zガンダム』1985年制作


機動戦士ガンダムで描かれた時代から8年後を舞
台にした作品。初代ガンダムで登場した主要キャ
ラの面々と、今作で登場するキャラ達ちが複雑に
絡み合う作品。

この作品のファンは非常に多いが、遭えて客観的
に1アニメとして考察すると決して出来の良い作
品とは言えない。まるで一話から最終話か?と思
わせるようなピリピリとした雰囲気は言い方を代
えると非常にヒステリックで後に『ガンダム如き
で戦争論を語るな」と称させるファンを作ってし
まった作品として名を馳せる。

ただ、1アニメでなく、ガンダムの続編としてだ
けで見るのであれば、多くのファンを満足させる
内容なのは確か。

しかし、個人的にZガンダムは一番ガンダムらし
くて、一番ガンダムらしくない作品であったと、
今尚も感じています。

シンプルに言うと、シナリオに波が無いといった
感じです。

初作の最終回のテンションをずーと引きずったま
ま最後まで行ってしまう作品なので…。


『機動戦士ガンダムZZ』1986年作


前作のZガンダムと連作で制作された続編。
時代設定もZガンダムの最終回の次が今作の1話
という完全なコンピレーション作品。

Zガンダムの全編ピリピリしていた雰囲気とは異
なり、少々違和感を感じてしまうほど『陽』を覗
かせる作風に当時、かなりの賛否がありました。

主題化の冒頭で80年代の歌謡曲界を代表する作曲
家でもある『芹澤廣明』氏のキャッチーなリズム
に乗り「アニメじゃない!」と唄われる今作は1
アニメとして非常に完成度の高い作品であったと
cocは感じています。

戦争にリアリティを感じてない少年達が戦争の中
に身を置き、その過程での葛藤や身勝手、そして
成長という初代ガンダムで描こうとした世界の完
成形とも言えるのではないでしょうか?

どうしてもZガンダムとの連作だったので、あま
りの雰囲気の違いに『ZZ』は手抜きとか、ふざ
け過ぎという評価をされがちなのですが、それは
ガンダムという物を盲目的に追いかけてしまって
いる為に感じる違和感であって、1アニメ作品と
して見た場合、全編の構成の仕方とかは非常に良
く出来た優秀な作品だったと言えるでしょう。




『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』1988年作


初代ガンダムの設定から14年後。Z,ZZから
5年後という舞台設定の作品。

今作が、一連の作品で続いてきたアムロとシャア
の最終決着作品という位置付け。

事実上、ファーストガンダムの続編シリーズとし
て最終舞台となる。
(後にUCのその後の作品は出るが、年代がファー
ストから44年後と成る為、事実上この作品が最
終話となる)

物語は、初代ガンダムから続くアムロとシャアの
数々の因縁の終幕を描いています。

劇中に懐かしい顔ぶれも登場し、正にフィナーレ
的な雰囲気。

物語の結末に公開当時は賛否が多く挙がりました
が人気作品で有る為、致し方ない決着の付け方に
なってしまったかなっと言うのがcocの感想。

今作の魅力は何と言っても、これでもか!と言わ
んばかりの『ガンダム節』が劇中の至る所で展開
される点と、非常に個性的で尚且つ美しいフォル
ムのメカが多数登場する点です。


『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』
1989年作


ガンダム・オリジナルビデオアニメシリーズの第
一弾としてリリースされた作品。

舞台背景は、初代ガンダムの外伝的ストーリー。

とある施設で極秘裏に製造されていた新型ガンダ
ムがジオンの特殊部隊に強襲を受けるところから
物語が始まる。

新型ガンダムのテストパイロット『クリスティー
ナ・マッケンジー』と、ジオンの特殊部隊員『バ
ーナード・ワイズマン』互いの正体を知らずに恋
に陥ってしまう。

彼等の微妙な関係と、ラストに展開される物悲し
い展開を、両者の接点となった少年の視点から、
戦争のなかで崩れていく日常を描いている。

現在でもガンダムシリーズの中では異色な作品で
あるが、その評価は非常に高いものを集めてる。

正に隠れた名作といった感じ。


『機動戦士ガンダムF91』1991年作


初代ガンダムから44年後を舞台にした作品。

第2期UCシリーズの幕開けか!?とファンを期
待させたが、劇場版一作で後が続かず、異端な作
品となった。

劇中の物語も、新たな物語の序章部分しか描かれ
ておらず、今尚もっても続編の映像化を熱望する
ファンは多い。書く言うcocもその内の一人。


『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』
1991年作


ガンダム・オリジナルビデオアニメシリーズの第
ニ弾にあたる作品。

舞台は初代ガンダムの物語が終了して間も無くと
いったところで、丁度、ファーストから、Zへと
物語が以降する過渡期を描いた外伝ストーリー。

初代とZ,ZZを見た後に見ると、思わずニヤリ
としてしまう場面が多数用意されてるのも人気の
秘密。

今作は、ガンダムのガンダムたるガンダムの姿を
存分に満喫出来る作品となっている。

この作品は一部のファンの間で『ガンダムファン
がガンダムファンに為に作ったOVA』と言われ
ており、非常にツボを抑えた作品に仕上がってい
る。

当時、OVAは所詮、本編のオマケ程度という認
識が強くあった頃で、この作品もそういった認識
の元で世に現れました。

しかし、見てびっくり!
そのクオリティの高さにファンは賞賛し、OVA
では異例の大ヒットを記録しました。

シリーズ完結後、その人気に後押しされ再編集さ
れたものが劇場版として公開され、後にその劇場
版も『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』
としてビデオ化されました。

が、今作の劇場版の出来は、いかにも再編集版と
いった域を出ておらず、あまり評価出来るもので
はありませんでした。

やはり、ビデオシリーズを全編通して見ることを
強くオススメします。


『機動戦士Vガンダム』1993年作


初代ガンダムの時代から74年後の世界が舞台に
なってる作品。

故にUCシリーズではあるものの、独立した世界
とも言える作品です。

登場キャラの一人がシャア・アズナブルの子孫と
いう設定が有ったとか、無かったかとかという話
しもありますが、取り敢えずファーストを意識し
て見る作品では無いので、そこらへんは考えずに
見たほうが良いと思われます。

『F91』で立ち消えた第2期UCシリーズの幕
開けを再度予感させたが、単発で終わる結果に。

そして、事実上今作がUC年表上での最終エピソ
ードとなっています。


『機動武闘伝Gガンダム』1994年作


本当の意味で新生ガンダムのスタートを切ったの
が今作品にあたります。

今作が映像化されるまでガンダムアニメは全て、
宇宙世紀(ユニバーサルセンチュリー)という1
つの縦ライン上の物語だったのですが、今作では
、その縦ラインから外れ、横ラインのガンダムの
可能性を示した作品です。

舞台も、一連のUCシリーズとは無関係の異次元
世界の話しになっており、いわばパラレルワール
ド的な作品とも言えるでしょう。

初のUC離れというだけでも衝撃なのに、今作の
作風はそれ以上の衝撃をガンダムファンに与えま
した。

とにかく、ガンダムが一杯登場します。
そして、それらのガンダムはロボット同士の対決
の道具にしかすぎません。

ガンダムファイトという大会がテーマになってる
ところからも、その異質ぶりが伺えます。

そして、そのあまりにも突飛な転換の結果、今作
を好む、好まないがハッキリと別れてしまいまし
た。

多くのオールドガンダムファン達は眉をしかめ、
危機感を覚えたと推察します。

今作の異質さは、今尚もってしてもガンダムシリ
ーズ随一と言えると思われます。


『新機動戦記ガンダムW』1995年作
     &
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』
1996年作


ガンダムという作品を指示するファンには元から
女性が比較的多いと言うのはあまり知られていな
い事実です。

ロボットアニメに女性ファンが何故多い?につい
ては、今回の主旨から外れますので割愛させて貰
います。

で、そのガンダム人気を支える女性ファンに向け
て、更に新規女性ファンを獲得する為に制作され
た美少年ガンダム作品(笑)

狙いは敵中し、かなりのヒットを記録する。
後に続編にあたる『Endless Waltz』がOVAで
制作されたことが何よりもの裏付けと言えるので
は無いでしょうか。

この作品も、UCシリーズとは異なり、異次元の
ガンダムワールドの1つが舞台となってます。

cocはUCシリーズ以外はガンダムと認めない!
っといった時期が有りまして、UCシリーズ以外
の作品は殆ど見てません。
(現在ではUCへのこだわりは消えました)

ですので、詳細な評価は控えさせて頂きますが、
今日に置いて『新』ガンダムの冠を掲げることを
唯一許されてる作品じゃないでしょうか?

個人的には、UCどうのこうの以前に、ファンに
媚びてる作風があまり好きじゃないですが…。



『機動新世紀ガンダムX』1996年作


こちらの作品もアナザーワールドのガンダム。

舞台は、他の作品と独立しており、独自の世界観
で物語は進行する。

そして、申し訳ないのですが、この作品において
は殆ど知識を持ち合わせておりませんです…。

「UC以外はガンダムじゃない」病が一番激しか
った頃の作品なので、理由も無く迫害しておりま
した(笑)


『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』1996年作


ガンダムOVAシリーズ第四弾にあたる作品。

物語の舞台は初代ガンダムと同時期のお話。

初代ガンダムでアムロ達とは別の戦場で生死を賭
けていた小隊の物語となっています。

この作品を見ると、やっぱりガンダムはUCに限
るよ~っと思ってしまいます(笑)

第一巻がリリースされてから、最終巻が発売され
るまで、足掛け3年に及んだ大作。
(2年だったかな?(^^;

今作の特徴として、戦争映画をモチーフにした場
面が多数見受けられ、ガンダムという世界観に、
リアルの戦争映画のティストを加えた感じの作品
になっています。

UCシリーズのOVAに外れ無しという責務を
見事に果たしきった良作と言えるのではないでし
ょうか。


『∀ガンダム』1999年作


語るべき所は多く、しかし結論を出し難い作品。

舞台設定の説明も困難なのですが、一応アナザー
ワールドのガンダムと言っておきましょう。

メカデザインに、宇宙戦艦ヤマトの新作を見事に
頓挫させたことで、一躍有名になった(笑)シド
・ミード氏を起用。

その独特なデザインタッチには今尚もって賛否が
入り乱れる、ガンダムシリーズの中でも最大の問
題作。

そのメカデザインに目を瞑ったとしても、肝心の
シナリオにも大きな賛否が・・・

良くも悪くも、その名を轟かせた作品であります

放送開始前に、原作者の富野氏が全てのガンダム
を肯定してみようっと仰っていたのですが、最終
回を見て愕然。

全てを肯定でなく、全否定に近いじゃないかと、
当時驚かされました。

ラスト2話を除けば、1アニメ作品として見た場
合、そこそこの作品と言えると思います。

ただし、ラスト2話が癌なんですが・・・。



さて、足早に、各作品の紹介をしてきましたが、
やはり、長くなってしまいましたね(^^;

ま、かなり掻い摘んで紹介しましたし、ストーリ
の確信に触れるような記述は遭えて避けましたの
で、少々抽象的なテキストになってしまいました
ね。

取り敢えず、これからガンダムを御覧になる方は
以下のUCシリーズを制覇した後にその他のアナ
ザーガンダムを見るのが宜しいかと思いますです



機動戦士ガンダム
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダムF91
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Vガンダム
機動戦士ガンダム 第08MS小隊


あ、それと、記憶のみで書き上げたので、細かい
箇所で何かしら間違いがあるかもしれませんが、
気が付いた方は「GUSTBOOK」の方でお知らせ下
さい。

ま、あまりマニアックな情報にならないように気
を使ったので、かまか~い訂正はこの際無しね
(笑)


それでは、SEEDの放送を目前に控えてのガン
ダム簡素レクチャーをお送りしました。

それでは今日はこの辺で
また次回の更新でお会いしましょう。

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