記事一覧

乙女のアニメ独り言 Vol.45 ビクトリーガンダム 中編

前回の続きで、Vガンダムについてです。

あ、そうそう前回冒頭に注釈入れ忘れたのですが
これからのテキストは容赦ないほどネタバレが書
かれていますので、これからVガンダムを見てみ
ようかなって少しでも思ってる方は読まないで下
さい。

では、始めます。

●カテジナ

彼女は、恐らくガンダムマニアに中では嫌われて
いるのでしょうね。

でも、彼女って凄く自分に素直って言うか、頑な
に女で有ろうとした1つの正解だとも思えるんで
す。

ただ、彼女は未成熟な女性だった、未成熟なな女
性が女性で有ることに拘ればどうなるか?そうい
ったテーマでカテジナを見ると、凄く理解出来る
と思うんですよね。

確かに劇中で嫌な女って感じを受けるかもしれま
せんが、cocはカテジナ見ていて常に悲しさを感
じていました。

例えばマーベットとカテジナを対比して考えてみ
ましょう。

彼女ら2人って有る意味でギリギリの所ですれ違
ってると思うんです。

つまりマーベットもカテジナのようになった可能
性があったという意味です。

だけど、マーベットは成熟した女性であった故に
自らの居場所を自身で見つけれたんだろうと思う
のです。

だけどカテジナは未成熟な女性で、いわば少女で
す。故に自身の居場所を自分の外側に居る人、つ
まり他人に身を委ねるしか行き場を見つけれなか
ったのではないかなって思うのです。

そして未成熟で有るが故、自分の居場所を見つけ
た彼女は頑なにそれに拘った。

それが間違った選択だったとしても彼女にはもう
そこにしか自分を置ける場所はなくなっていたん
だと思うのです。

たとえ、戦場に出て、人殺しを行ったとしても、
その中に自分の居場所を感じてしまった彼女は引
き返せるほど成熟した女ではなかった・・・。

最終話でカテジナが最後に出てくるシーンでは、
思わずうっすらと涙が滲んでしまいましたです。

結局、彼女は目一杯羽ばたいて少女から大人へと
変わっていこうとしたけど、そこには背伸びを超
えた無理があって、結果、彼女に残された帰る場
所はウーイックしかなかった・・・。

過ちの非業を全て背負いながらも・・・。

正直、ガンダムに登場した女性キャラで唯一1人
の女性キャラを完結する形で描けたのはカテジナ
が最初で最後じゃないでしょうか。

いっつも強引に殺しちゃったり、発狂させたりし
て、無茶苦茶な終わり方をさせられてましたしね

カテジナの表面だけを捉えちゃうとホント嫌な女
ってだけで終わっちゃうんですよね^^;

クロノクルに惚れて、男の為に外道に成り下がっ
た女って感じに^^;

だけど、彼女の存在というか彼女を描いた製作側
もそんな単純な人物としてカテジナを描いてない
はずです。

彼女が最終話のラストシーン近くに登場してくる
ことで、それは伺え知ることが出来ますし。

大人になろうとした為に、自分の足で立とうとし
たばかりに彼女は悲しみに身を染めるしか出来な
かったと思うのです。

カテジナがウーイックに去る後姿とマーベットの
お腹を抱えた姿は有る意味で残酷な対比でそこに
女性と少女の違いと言うか、戦争で戦ったか、飲
み込まれたかの違いが感じられ、ひどく悲しく見
えました。

だけど、やはり富野氏の屈折した女性観故に、カ
テジナは酷く嫌な女という表面的な部分が多く描
かれてしまい、もうすこし彼女を描く上で慎重に
製作して欲しかったなって思います。

●シュラク隊らリガミリティアパイロット達

相変わらず、富野さんは殺すの好きですね・・。
あそこまで殺しまくらなくても・・・。

正直見ていて滅入りました^^;

特に嫌だったのがケイトの戦死シーンです・・。
マスドライバーの支えになってる無抵抗な彼女に
対して・・・

あれは本当に嫌でした。ムカつきました。富野さ
んにw

彼は女性に何か拭い切れない程の恨みが有るので
しょうか?^^;

有りそうだから怖いw

しっかし、Z以上に人が死んでいく様にやり過ぎ
っていうか、不必要な死も多く感じられ見ていて
あまり気分の良いものではありませんでした。

そして、一番ショックだったのがオデロの戦死で
す。

彼を殺す必要がどこにあったのか大いに謎です。

物語の中心にあるテーマに1つとして『世代交代
』というキーワードがあります。

その『世代交代』という観点からすると、オデロ
はリーンホース及び、ホワイトアークの少年兵の
支柱的な存在だったと思うんです。

お調子者で、結構ドジ臭いけど、戦闘に入ると、
彼が皆の先頭に立って戦いにの中で動いていたし
、モビルスーツに乗り出す以前からもウッソ、ウ
ォレンらの兄貴分としてドンと構えていてくれて
た彼は、世代交代というキーワードの結末を迎え
るラストシーンにウッソらと笑顔で生き抜いてい
て欲しかったのです。

シュラク隊の死と言うのは、戦争と言う殺し合い
の中でウッソが成長していく為のキーポイントと
して彼女らの死が割り当てれていたのは納得出来
るのですが、オデロに関してはあの場面で殺す意
味は無かったと思うのです。

なんか、最後の最後までウッソの兄貴分として戦
闘外、戦闘中と常に彼はウッソのことを気にして
最後の戦いまで生き延びてきました。

「ウッソはどこいったの?」が口癖とも言える程
彼は殺し合いの中で自分よりも幼いウッソの事を
さりげなく気遣っていました。

そしてウッソがあらゆる悲しみに触れて、それを
乗り越えて行こうと最後の戦いに望んだ時に、彼
はウッソの背中を押す様に戦死していった。

なんか凄くやるせなかったです。

彼の最後のシーン。
常にウッソやウォレンの事を気遣っていた彼もま
た少年であり、戦争の犠牲者で孤児になってしま
った彼の素の部分が描かれたのが余計に悲しさを
煽りました。

ホント彼には最後にウッソとウォレンを両脇に抱
えながら二人のお兄さんとして笑ってる姿を見せ
て欲しかったです。

●マーベットとベルトーチカ

前回の冒頭でちらっと書きましたが、物語の後半
マーベットのお腹の中に居る赤ちゃんが物語りの
中で大きな位置になっていますが、あれは明らか
に『逆襲のシャア』の原作版ノベライズのベルト
ーチカのエピソードのやり直しでしょ。

Vガンダムの原作版ノベライズを読んでないので
ハッキリと言えないのですが、原作ではどうなん
でしょうね。

Vガンダムの原作でもマーベットは妊娠をして、
あのような形で戦争に影響を与えたりしてるんで
しょうか?

もし、Vガンダムの原作でもそうなのだったら、
富野さんは、同じテーマを二度書いたってことに
なりますが・・・

それって・・・物書きとして・・・^^;

●ジン・ジャハナムに含みを残したまま

ウッソの父親であるジン・ジャナハム。
彼は生きてるのでしょうか?それとも戦死したの
でしょうか?

ジャンヌダルクの特攻の際、忽然とブリッジから
姿を消した様はまるで、あのシャア・アズナブル
を彷彿させますw

ただ、カガチの乗る艦隊の前に突然にとっくに特
攻し、沈んだと思われたジャンヌダルクが出現し
、見事特攻をかけるシーンで、所謂死んだものの
魂の姿としてジャンヌダルクの乗員がフラッシュ
バックで写ったのですが、そこにジン・ジャハナ
ムの姿が映っていたんです。

しかし、最終話のエンジェルハイロゥ中枢部でカ
テジナと退治したウッソの機体から放出された戦
死していった戦士の魂のフラッシュバックにはジ
ン・ジャハナムの姿は出てこないのです(リーン
ホースの偽ジャハナムは出てましたけどw)

どうなんでしょうね。

まさかVガンダムの続編構想が密かにあったとか
ですかね?

なんか、cocは彼にシャアの姿をタブらせてしま
うのです。

でも、本当は設定上ウッソのほうがシャア寄りな
はずなんですけどねw

っていっても裏設定というか、最初の最初の最初
の仮設定の話しなんでしょ?シャアの末裔設定。

むしろ、ガンダムマニアたちがウッソの母親のミ
ゲル姓を強引に繋げて、そういう設定だったらし
いみたいな話しになったようでもありますし。

実際の所はどうなんでしょうね?

いや、無論、一番初期の頃の仮設定の際に実際に
そういうプロットが存在してたのかどうかって意
味ですよ。

今更、ウッソが!とか言い出しませんので悪しか
らずw

======================
さて、申し訳ないです、2回で収まりませんでし
た^^;

ってことで、この続きは次回にて。

それでは次回の更新でまたお会いしましょう。

トラックバック一覧

コメント一覧