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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.45 カプコン報道から見える現体制の限界感 =後編=

お約束どおり昨夜の続きです。

そして、もっと早い時間にアップしようと思って
いたのですが、ウルティマで遊んでたら寝落ちし
てしまい、今、本当に今、起きたところです。
(~_~;)

そりでは、お待たせしました。続きをどうぞです

ハードの垣根を取り払う、つまり統一規格にする
っていうのは、現在のPC産業と同じなわけです
が、これはPC産業の真似をすべきと解いてるわ
けではありません。

結果的にPC産業と似通った形式になるというだ
けであって、ゲーム機をPC化すれば良いという
意味ではないのです。

やはり、家庭用ゲーム機というのが、今後も文字
通り『家庭用』というスタイルで有り続けるなら
ば、このソフトは○○機専用だとかというスタイ
ルは、お世辞にも一般的とは言え無いと思うので
す。

家庭用据え置き型ゲーム機を所有していれば、『
ゲームソフト』はどれでも動くという環境こそが
今後の『家庭用』という市場理念に一番適切な状
態でないかと感じます。

無論、統一規格にするということで生じる問題は
多々あります。

例えば、ゲーム機自体の価格の問題ですね。
複数の規格が乱立してるからこそ、ハード毎が価
格面でも競争し、購入しやすい低価格になってる
という現状は勿論理解してます。

ですが、そういう競争こそ、この業界の膿だと思
うわけです。

やはり、これから『ソフト』
ソフトを売らなければならないというのも勿論で
すが、ソフトを『大切』にしていかなければなら
ない時代に来てると感じます。

ゲームユーザー共通の常識でも有る『ゲーム機も
ソフトが無ければ、ただの箱』という言葉が有り
ますが、今現在が正にそういう時期だと強く感じ
ます。

沢山のソフトがリリースされていますが、問題は
ゲームユーザーがこの業界に魅力を感じてくれる
ような良質の作品をどれだけ多くのユーザーの手
元に届けられるかが、この業界の今後の最重要課
題だと思うのです。

極端に言うと、1000のタイトルを流通させる
より、ゲームユーザーの過半数が満足出来るよう
なタイトルを、例え1タイトルであろうとも、ど
れだけのユーザーに波及させれるか?
それが、この業界にとって一番大切な部分でしょ
う。

ですから、ハードの垣根は、もう邪魔でしか無く
統一規格にしたほうが、現状の複数規格で抱えて
る問題よりかは抱える問題は減るでしょう。

そして、肝心の価格面ですが、これはどうしても
現状の据え置き型ハードの価格より、上昇するの
は避けれないでしょうけど、全てのゲームソフト
を動かせるという利便性と相殺出来る程度の上昇
率で抑えれると考えてます。

規格は統一しても、ハード自体は複数社が出して
しまえばいいわけですし、それぞれに付加価値を
押し出すことによっての競争も生まれますしね。

そして、何よりも『ソフト開発事業』というのは
ベンチャービジネスで有るべきだとcocは思うの
です。

今の『ソフト開発事業』は『資本設置産業』の色
合いが強すぎて『ゲーム』が『ゲーム』として評
価されて売れてるのでなく『ブランド』志向のみ
で流通が回転してる傾向が強いです。

このような状況はすぐさま改善すべき点ですし、
ベンチャーとして参加してくるチームにハード選
択という邪魔なハードルは取り払っていくべきだ
という意味合いもあるのです。

無論、ハード規格統一のみで、ベンチャーチーム
に脚光が集まるなどと言ってるわけではありませ
ん。

やはり、ソフトを『大切』にするという業界思想
の転換によって、ソフトの乱立を抑制する仕組み
が今以上に必要になるでしょう。

今回はカプコンの報道をきっかけに、以上のよう
なテキストを書いた訳ですが、実はこういった内
容のテキストを書こうと随分前から考えていたの
ですが、なかなかきっかけが無くて、機会を逸し
てました。

cocがこのような考えに変わった、そもそものき
っかけは、現行据え置き型がそれぞれにネットワ
ーク事業に乗り出した頃です。

ネットワークという同一性の媒体を用いるのに、
ハード規格の障壁が原因で、ネットワークすらも
それぞれのハードで区切られてしまっていました
し、各社のネットワークシステムの概要も、その
独自性が原因で複雑化し、よりマニア色の強い媒
体になっていったからです。

これでは、悪い意味でどんどん家庭用ゲーム機が
PC化してしまうという危機感を強く感じたので
す。

PCの欠点を何故持ち込むのだ!同じ持ち込むな
らPCの利点を持ち込み、それを一般向けに再構
築するべきだろうっと思ったわけです。

それに、PS3の登場が秒読み段階になってきた
今、ここまでハードスペックを向上させて、ゲー
ム開発に不自由が無いのに関わらず、まだ規格の
分散体制を維持したまま、この業界は無策で進ん
でいくつもりなのか・・・という焦燥感も原因の
1つです。

いつまでも『若い産業』と呼ばれた頃と同じ商法
をしていては駄目ですって。

実際、PS2からPS3に、GCから次の任天堂
ハードに。XboXが次世代Xboxに切り替わって、一
体何が変わるのです?

もうハードスペックがソフト開発に直接影響を出
すという時代は過ぎ去っているのに、同じ事を繰
り返すわけですか?

その先に待ってるのは、業界の自滅しか見えない
のです。

家庭用ゲームで有るならば、一般色をもっと強く
しなければならないと思いますし、言い代えれば
マニアなんか無視しても良いんですって。

99%の一般色、1%のマニア色ぐらいで構わな
いのです。

マニア色が強くなればなるほど、その業界は世間
から忘れられ、どんどん閉鎖的になっていくのは
避けれない現象ですからね。

さて、久しぶりにコラムを書いたら疲れましたw
以前は、こういう風なのが、疲れなく書けたので
すが、最近全然書いてませんでしたから、勢いが
無くなってきてる感じです^^;

でも、書いてる時に感じる『楽しさ』に変わりは
ないので、これから機会があれば、こういったコ
ラムを多めに書いていくスタイルに戻そうかなっ
て思います。

だけど、最近はなかなか触手が反応するネタがな
いってのが正直なところで・・・。

ネタさえあれば・・・って感じです。

こういうコラム系テキストが嫌いな方には、この
2日間すいませんでしたです。

それじゃ、今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

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