記事一覧

乙女のらぶらぶサッカー Vol.53 安易過ぎ。そして短絡過ぎ^^;

先日のアルゼンチン戦に4-1のスコアで完敗し
た日本。

そして、その敗戦の前後からチラホラと聞こえて
きたジーコ監督に対しての懐疑的な意見。

戦術が無いという点に対して一番多くの不満が集
まってるようですが、それってちょっと安易過ぎ
やしません?

トルシエ前監督の時は、選手の個性より戦術を重
視し、選手の起用の仕方に不満が集まってました

で、今度は選手に自由を与えてプレイさせてると
不満を言う。一体なんなんでしょう?

現在の日本代表の状態は、ジーコ監督が就任した
時点で容易に予測できたはずです。

ジーコの監督しての能力がどれほどのものか?
鹿島での総監督という経験が彼の指導者としての
経験にきちんと身になっていたか?
それとも象徴的な存在でしかなく、彼の指導者と
しての能力は未知数なのか?

そこらへんを考えれば、現在の日本代表の姿は、
容易く想像できたはずです。

事実、彼が就任直後にcocは今の代表の姿を予見
していました(過去ログ参照)

cocに予見出来る程度のことですから・・・
現在の世論には今更何を言う?って感じです。

さて、前置きはここまでで、ここから本題。

ジーコ監督は解任すべきか否か?です。

cocの意見としては解任する必要は無いと思いま
す。

何故なら、今更ヨーロッパサッカーの戦術志向に
長けてる監督に切り替えても、トルシエ氏の時か
ら対して代表は成長しないと思うからです。

個人的にトルシエ前監督は嫌いですが、彼の指導
者としての能力は高いと言えるでしょう。

南アフリカでの実績、そして日本においての実績
が彼の指導者として能力の高さを実証しました。

言いたくは無いけど、トルシエ氏が日本で残した
成績は輝かしいものです。

ワールドユース準優勝、ワールドカップベスト16
進出。どれも素晴らしい結果です。

つまり、戦術を徹底的に熟成させれば日本でも世
界の競合と競えるレベルまで上れることが実証さ
れたわけです。

しかし!それはあくまで、息切れしながらスター
トラインに並べたって感じで、世界の強豪と同列
の力を手に入れたわけでないことは周知のことで
す。

トルシエ前監督の徹底した戦術サッカーで世界の
扉を開いた日本。次にやるべきことは、サッカー
の基本中の基本「個人の力」と「自由な発想」を
世界のトップの選手に引けを取らないくらいに磨
き上げることです。

トルシエ前監督の残した結果は素晴らしいのです
が、逆を言えば、徹底した戦術サッカーでは、ベ
スト16がやっとだったという言い方も出来ます

その次を目指すのであれば、同じ事をやっていて
は追いつけません。

ジーコの試合中での放任主義は就任前から予測で
きたことです。

そして、今、その方針はまだ結果を産み出せてま
せんが、試合中に選手個人が自身のアイデアによ
って曲面を打破する力というのは、世界の強豪と
戦う上で絶対に身に付けなければならない能力で
す。

日本人は決められた事をキチンと勤勉に行う民族
であるから、個人のアイデンティを重視するとい
うスタイルで放任されると何をしていいか迷って
しまい結果がだせないのでは?っていう意見も多
く上がっていますが、そんな統計学的な問題を1
1人のフィールドプレイヤーに当てはめて論じる
事はナンセンスです。

私達が結果を望んでるのは文化統計学に属する不
特定多数の人間でなく、11人のサッカープレイ
ヤーなのですから、個人の力を磨く必要性がある
と監督が提唱するなら、それに従ったプレイを行
っていけば良いのです。

少し乱暴な言い方をしますが、2006年のドイツを
棒にふってでも、個人の発想の強化という日本に
現在足りないものを身に付けるべきだと思います

高度な戦術も、個人の豊かな発想力があってこそ
、その戦術の本来の力、またはそれ以上の力が出
せると思うのです。

世界のサッカー市場に選手を送り出せるまでにな
った日本は、この状況を好機と強く意識し、後に
繋がる強化をしていって欲しいと思います。

言ってしまえば、もう戦術、戦術ってのは要りま
せん。今はそれより『サッカープレイヤー』を一
人でも多く育成することが重要です。

戦術の中の1つの駒的なプレイヤーでなく、『サ
ッカープレイヤー』です。

特にこれからは代表の選手が海外のリーグでプレ
イすることが益々増えていくでしょう。

そんな時に、戦術ばかりに頼っていては、ろくに
合同練習も出来ない面子なわけですから、チーム
としての完成度を保てません。

そういった場合に重要なのが、先ほどから書いて
る『サッカープレイヤー』としての発想力です。

その能力が高まれば、少ない時間であっても戦術
に対しての理解は早まりますし、結局は組織力も
上がると思うのです。

cocとしては、ジーコに4年間みっちりと南米の
サッカーの基本で有る個々の発想力の強化という
ものに力を注いでもらいたいと思ってます。

たとえ、ドイツを逃しても、その次に必ず繋がる
意味有るもののはずですから。

あ、あと最後にひとつ。

なんかドイツは行ってあたり前みたいな風潮です
が・・・甘いです^^;

アジアには韓国以外にも強いチームは沢山存在し
ます。

サウジは勿論、イランも侮れませんし。
中国もメキメキと頭角を現してきてます。
更にドイツに向けての強化が進んでいるカタール
なども難敵となるでしょう。

出ることを前提に代表の強化を語るには日本はま
だ早いです。

次、そしてその次を見越した強化が今日本に必要
なことです。

ジーコの撒いた種の開花は、ドイツに間に合うか
もしれませんし、間に合ないかもしれませんが、
必ず日本サッカーに意味有るものとして後に活き
てくると思います。

それでは今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

追記

アルゼンチンに大敗して、何を騒いでる?
なに?もう世界トップレベルの国にでもなったつ
もりだったの?

自国開催でベスト16になっただけで、気楽な…

大敗を語る前にアルゼンチンの上手さに目を向け
ましょう…

勝敗以前の部分で大差ついてましたよ^^;

トラックバック一覧

コメント一覧