記事一覧

乙女のアニメ独り言 Vol.48 機動戦士ガンダムSEED 中途結論 前編(ネタバレ無し)

現在放映中のアニメ『起動戦士ガンダムSEED』に
ついて、cocは以前から懐疑的な意見を言ってき
ました。

すいません。
それら否定的発言の全てを撤回します。

突然の掌返しで申し訳ないです。

実はSEEDは20話までしか見て無かったんですよ

正直、20話までのSEEDは序章にしか過ぎません
でしたね・・・。

貯まっていたSEEDのビデオを昨日放送された最新
話の36話まで見たんです。

そこでSEEDへの見解は180度変わりました。

以前に知り合いに「SEEDって機動戦士って冠名付
けてるけど、それって・・・」という話しをして
たんです。(当HPゲスブにログ有り)

機動戦士とは、勿論ガンダムシリーズの原点であ
る『機動戦士ガンダム』から続く1つのブランド
ネームなんです。

ガンダムには、初代ガンダムから端を発する『ユ
ニバーサルセンチュリー(UC)』という時代設定が
有り、そのUC年表に添って作られた続編が数作あ
り、それとは別の時間軸、つまりパラレルワール
ドという概念で作られたガンダム作品も有ります

そのパラレルワールド的作品には、今まで『機動
戦士』という名は使って無かったのです。

ですが、SEEDは『コズミックイラ(CI)』という独
自の時間軸の作品で、上で説明したパラレルワー
ルドのガンダム作品ということになります。

しかし、SEEDには『機動戦士』という名が付いて
る・・・。

放映当初から、その点に大きな違和感と疑念があ
りました。

ですが、36話まで見て判ったような気がします
何故『機動戦士』という名を持ちいたのかが。

上で書いたようにガンダムはその本道シリーズは
もとより、亜流と言える作品やOVAシリーズも含
めると14作品にも及びます。

それらを放送順に列挙すると以下のようになりま
す。

機動戦士ガンダム
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダムF91
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Vガンダム
機動武闘伝Gガンダム
新機動戦記ガンダムW
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動新世紀ガンダムX
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
∀ガンダム
(上記、制作順。アニメ作品のみに絞った作品群)

これら14作品はそれぞれのテーマを軸にガンダ
ムという設定を触媒に様々な角度から作品が作ら
れてきました。

しかし、そのどれもが初代ガンダムの完成度を越
えることが出来ず、中には初代ガンダムの亡霊と
表現してしまえる作品もあるほどです。

初代から続くUCシリーズの続編を作れば、初代と
比較され、UCから離れたアナザー作品を作れば、
UCシリーズと比較されと、常に何か中途半端な印
象をもってしまう感じでした。

ガンダム20周年企画の目玉として99年に放映さ
れた『∀ガンダム』ですが、それは∀と名を冠し
てるとおり、原作者の富野氏は全てのガンダムを
肯定するという発言から、大きな期待感をもって
作品を見続けましたが、未だにcocはこの作品が
ガンダムシリーズを全て肯定した作品だとは思え
ません。

物語の終盤、劇中のキーワードとなっていた『黒
歴史』の秘密が暴かれた時、cocは怒りすら覚え
ました。

過去のガンダム作品は、本道のUCシリーズなり、
亜流の作品なり、それら全ては独自の世界観と時
代設定のもとで物語が作られてきました。

この各作品の魅力的な世界観設定がガンダム人気
の根底を支えれてる一辺とも言えると思います。

ですから、個々のシリーズはそれら独自の世界観
を背景に、本道は本道。亜流は亜流と相容れぬ間
柄でした。

しかし『∀ガンダム』のラストで、黒歴史の秘密
が暴かれた時、そこに込められていたメッセージ
は、過去の全てのガンダムストーリーは1つに繋
がっており、それら世界の果て、つまり戦争を繰
り返した後、歴史は一度葬られ、また人類はその
文明進化を0からやり直す事となった、黒歴史は
繰り返してはいけない業の歴史なのだという解釈
で、全てのガンダム作品を一本化しようとしたの
です。

正直、この言い分に激怒しました。

これじゃ、各ガンダム作品で築かれた世界観や時
代設定など、関連したすべての要素のつじつまが
メチャクチャになります。

全てのガンダムを肯定するどころか、これでは全
否定になるじゃないか!っと猛烈に嫌悪感を抱き
ました。

無論、監督の意図する意味は分かりますよ。
そういった手法も一つの手でしょう。

しかし、ロボットアニメ、近未来的な物語として
語られ、キチっとした各設定が物語を裏付けてる
ガンダムという作品において、そのような精神論
的な解釈ですべてを包括するのは無責任の極みで
す。

手法も、使って良い場所と使ってはいけない場所
ってのあるでしょう。

例えを変えて言うならば、ゲームのスーパーロボ
ット大戦シリーズのようなものです。

マジンガーZが存在した世に、マクロスもガンダ
ムも存在したって感じです。

そんなの許せます?

スパロボはゲームだから、そういったifも楽しめ
ますが。本シリーズ。つまりアニメ作品ならば、
そのアニメシリーズの新作にそういった定義を持
ち込まれて納得できますか?

マクロスの新作アニメにマジンガーZが出てきて
「ブレストファイヤー!」と叫ばれたらどう感じ
ます?

エヴァンゲリオンの新作アニメが製作されたとし
て、その劇中にコンバトラーVが出てきたら、楽
しいですか?

それがギャグアニメとしての新作なら面白い試み
として受け入れる事も出来るでしょうけど、本シ
リーズの真っ当な新作でそれをやられたら、どう
でしょう?

しかし、富野氏は、それを∀ガンダムでやったの
です・・・。

先ほどから書いてるように、ガンダムに本流と亜
流があります。本流の設定では有りえない世界が
亜流の世界では展開されます。

∀ガンダムでそれら全てのガンダムストーリーが
全て1つの軸にそって展開された作品だったとい
う解釈を提示してしまうことは、先ほど書いたよ
うな、エヴァにコンバトラーが出てきたってこと
と同じことを意味しちゃうんです。

こんなバカげた肯定法なんて、受け入れることな
ど出来様もありません。

正直『∀ガンダム』は1つのアニメ作品として評
価するならば、優秀な作品だったと思います。
ただし、終盤の5話を抜いて考えた場合です。

あの終盤が、すべてを台無しにしたとcocは今でも
強く思っています。

そのような『事件』の後に作られた新作ガンダム
の『SEED』でしたから、期待しろってほうが無理
です。

また何かしでかす気なのか?っと穿った見方をし
てしまうものです。

冒頭に書いたように、そういった懸念から『SEED
』に対し、cocは諦め気分という意味も含め否定
的な意見を述べてきたのですが、36話まで見終
えた今は、『SEED』こそ、全てのガンダムを肯定
した上で、新しいガンダムの誕生をやっと実現さ
せた傑作ではないか?という考えになりました。

さて、いよいよ本題っとなるのですが、毎度々々
の長文化に伴い、今回も3回に分けてのアップと
します。

今回と次回、次々回のテキストは『SEED』を見て
る方には是非とも全て読んで頂きたいと思ってい
ます。

そして、cocが次回のアップで出す結論に、肯定
、否定問わず御意見を頂きたいのです。

それでは、今日はこれにて。
次回も是非とも読んで下さいませ。

トラックバック一覧

コメント一覧