お約束どおり、昨日の続きです。
今回の分だけ読んでも、何のことか判らないと思いますので、まずは昨日の分を読んで下さいませ
それでは、中編スタートです＾＾
今までのガンダムの新作に欠けていた部分をcoc
的に分析すると『ガンダムらしさとは何か？」だ
と思うのです。
ガンダムで有るのは、UCシリーズでなければなら
ないのか？
『ガンダムらしさ』とはUCシリーズに定義される
ものなのか？
ならば、ZやZZ、逆シャにV、はたまたOVAの0080
や0083、そして08小隊は『ガンダムらしさ』に
溢れていて、そこに新しさは含まれていたか？
まるで、UCシリーズを否定するかのような疑問を
投げ掛けていますが、無論、否定をしてるわけで
はありません。
ただ、ガンダムファンはUCにこだわり過ぎて、ガ
ンダム本来の『ガンダムらしさ』を見失っていた
りしないでしょうか？
それは、見る側は当然、作り手側も同様に言える
ことです。
『ガンダムらしさ』は、ユニバーザーサルセンチ
ュリーという年表下で繰り広げられる物語に有る
のか？
RX-78-2ガンダムから始まる、形式設定などの世
界観に『ガンダムらしさ』があるのか？
cocは、それらに『ガンダムらしさ』が有るとは
思えません。
これは、過去に『UCシリーズしかガンダムじゃ
ない』と言っていた自分への戒めも含んで書いて
ます。
初代から始まった一連のUC設定にこだわる余りに
、目を向ける場所が、UC設定下の関連設定ばかり
になってしまっていたと思うんです。
そういうUC設定が『ガンダムらしさ』なのであれ
ば、何故、私達ガンダムファンは初代ガンダムに
心を躍らせて夢中になったのでしょう？
初代ガンダムの劇中で語られていた各キーワード
の設定など、放送時にはその殆どが詳細な設定な
どありませんでした。
『ルウム戦役でシャアは５隻の戦艦をたった一機
のザクで沈めた』というキーワードが初代ガンダ
ムの序盤に語られていますが、放映当時にルウム
戦役というものが、どのような物だったか？など
という設定は無かったのです。
それら、初代ガンダムにまつわる数々の設定事項
は、アニメ雑誌が当時、非公式の推察設定という
形で発表していた物が、後にサンライズの公式設
定となり、今に至ってるのは有名な話しです。
つまり、初代ガンダムは殆どの詳細な設定などが
無かったに等しいのです。
だけど、夢中になれた。何故？
その答えを、恥ずかしながらSEEDが世に生まれる
まで気が付きませんでした・・・。
そう、それは初代ガンダムに込められた『ガンダ
ムらしさ』という個性からくる高揚感だったんで
すよね。
一連のUCシリーズの続編、それらはそれぞれ面白
かったと思います。
ただ、あまりにも設定にこだわり過ぎて、初代ガ
ンダムから漂っていた『ガンダムらしさ』はあま
り感じられませんでした。
しかし、それは逆を言うと、初代が私達に感じさ
せた『ガンダムらしさ』の脅威に立ち向かえる材
料を揃えるまでに時間を要したとも言えると思う
んです。
その結果、初代で描き切れなかった部分を各続編
が再チャレンジし、何度も初代の残した宿題の上
をなぞってきたと思うんです。
１つのテーマを違う角度から描いてみたり、また
は全く同じ角度から、別の要素を取り入れて描い
てみたりと、何度も何度もガンダムがガンダムを
探してきたと、今振り返るとそう思えるんです。
そういった２０余年の過程を経て、多くのガンダ
ム作品が、少しづつだけど残してきた『ガンダム
らしさ』の欠片、それらのエッセンスを全て取り
込んで、新しい時代設定の元でガンダムらしさの
『王道』を表現してるのが『SEED』のように思え
るんです。
そう、まるで２０余年の間バラバラになっていた
ピースが１つの場所にカチっとはまったって感じ
するんですよ。
悪く言えば、過去の多くの作品の要素を盛り込ん
だけの焼き回し作品と言えるかもしれませんが、
cocはSEEDに焼き回しを越えた『ガンダムらしさ
』の『王道』を感じるんです。
言い方を代えると、２０余年の歳月を経て、よう
やく『新生ガンダム』が誕生したって感じですね
『原点回帰』『王道継承』そういった言葉がSEED
を見ていると脳裏に浮かんできます。
『ガンダム』に込められてる、いや込められてき
たテーマは何だったのか？それを今一度よく考え
て素直に『ガンダム』を作ろうって意思がSEEDに
込められてるよう気がします。
すいませんです。
今回も、途中で切ります＾＾；
次回で完結しますので、もう少しお付き合い願い
ます。
それではまた明日お会いしましょう。