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乙女のキネマ論報 其の一

ついに満を持して?私的映画評論を開始します。
今まで書かなかったのが不思議ですが、実は遭え
て書かないでおこうっと思っていたのです。

ほら、映画って個人々々思い入れがあるから、好
きな映画をケチョンケチョンに書かれちゃうとム
キ!ってきちゃいますし・・・。

そして、たぶんcocはかなりのケチョンケチョン
派なので・・・w

でも、まぁ、ここも開設してから3年半以上が経
過して、過去ログもタンマリあるから、そこから
cocの人と成りも読み取れるでしょうし、cocが
cocとして書く分には充分な準備期間も取れたで
あろうと思い、今回新たにカテゴライズに映画を
加えた次第です。

一応主旨としてcocの見た映画について新旧問わ
ず、その時の気分で作品はセレクトして書いてい
きますです。

ただ、書くといっても、面白い物を賞賛する頻度
は非常に少ないと思われます。
大抵は『酷評』寄りのテキストになるのでしょう
^^;

っと、いきなり『酷評』宣言しちゃったので、第
一回目に取り上げる作品は『ドリームキャッチャ
ー』です。

この作品を酷評!w

cocはサイコサスペンス系の作品を好みます。
シュールな作品なら尚の事好物です。

やはり映画は(創作物語)は説明的な演出が出来る
だけ少ない方が良いと考えている派です。

観た人によって解釈が激しく違ってくるような作
品が非常に好きです。

で、このドリームキャッチャー。
予告編を見た時から凄く期待してたのです。

予告編では、車道を挟んだ向側の歩道に下着一枚
の少年が、いかにも虐待を受けてる風な風貌で突
然現れたり、確実にイッてる目付きの男が映った
りしたあと「見た事の無い恐怖を見せて上げる」
だったかな?『感じた事の無い』だったかもしれ
ませんが、まぁそんな風なキャッチコピーで予告
編を締めていたのです。

そんな感じの予告編に加え、原作、スティーブン
キングっときちゃったら、サイコ好きには期待せ
ぬわけにはいきませぬ。

ワクワクドキドキしながら見ましたよ。

ドリームキャッチャーってタイトルからして、夢
と現実の混同とか、人格分裂とかそういったヘビ
ー且つ、シュールな展開になると疑いもなく見ま
したよ。

視聴から約二時間後、cocは果てしなく落ち込み
ましたw

なんですか?この映画?
ハッキリ言って、駄作も駄作、大駄作です!

表題と成ってる『ドリームキャッチャー』とは、
ご存知の方も多いでしょうが、オーストラリアで
伝えられてる魔除けの道具で、蜘蛛の巣みたいな
放射線状の輪になってる工芸細工なんですけど、
それは悪い夢だけをそこで絡め取り、良い夢だけ
を人にもたらすという代物です。

その『ドリームキャッチャー』自体が劇中で全然
重要な素材として取り扱ってないのです。

一応、ドリームキャッチャーの魔除けの意味云々
を語るシーンはあるのですが、それだけw

物語になんら関わってこないw

恐らく劇中でダデッツという重要人物がドリーム
キャッチャーなのだという解釈なのでしょうが、
演出不足で設定が活かされてない…

それだけで唖然ですが、脚本事態も殺意を憶える
ほどのC級路線。

大まかにストーリーを解説しますと、毎年、とあ
る雪山の山小屋にバカンスで集まる男達4人が今
年も集まります。仕事はそれぞれ持っており、職
種もバラバラですが、彼らは幼馴染で、この山小
屋のバカンスを楽しみにしている面々なのです。

毎年のように集まった男達。しかし、その男達の
中の1人が、山鹿狩りをしていた時に、雪山で遭
難し息も絶え々々な男を発見し救助する。

救助された男は山小屋に案内され、暖を取り一旦
は落ち着くが、少々様子がおかしい。

やがて・・・その男の体を突き破ってエイリアン
が現れる・・・。

その後、エイリアンを察知した軍と、それら人間
達を欺き、自らの種の拡大を地球で行おうとする
エイリアン達との小競り合いの果て、山小屋に集
まっていた4人の男達のもう一人の友人、つまり
5人目の幼馴染が事件の鍵を握ってることが判明

っと、まぁこんな感じのシナリオなんですが…

正直言って、B級ホラー映画とC級パニック映画
の混合って感じで、あまりの馬鹿らしい展開に悪
い意味で呆然としました。

なんでも、キング氏曰く、自身の著作の映像化で
は、今作が最高の出来だっと発言したそうなんで
すが・・・、あんた、もうモウロクしたのかえ?
って真剣に問い詰めたい気分です。

更に監督のローレンス・カスダンも地に落ちたも
のだなぁって寂しくなりましたよ^^;

雪山という閉鎖された環境の中でエイリアンが現
れ、それがやがて蔓延していき、どこから襲って
くるかわからないって・・・もう使い古された手
法じゃないですか・・・。

閉鎖地域&見えないor得体のしれない怪物という
素材は、完全にC級パニック映画の常等手段でし
ょうに・・・。

いまさら、そんな古典的な映画みせられても…。

更に言うと、結末がムチャクチャですw

明言はしませんが、真剣、呆れましたw

観終った時、まず感じたのは脱力感ですねw

そもそも映画の主軸テーマがまとまっていません

ドリームキャッチャーという魔除けとエイリアン
の演出的接点が皆無です。

雪山という舞台を全然活かせてませんし、結末は
雪山から離れた所で決着しますw

そう、グダグダなんですw

ここまで完全無欠に駄作な映画を見たのが久しぶ
りだったので、思わず笑ってしまいましたよ。
苦笑いですけどねw

結論を出すと、見る価値全く無しです^^;
スタッフは豪華なだけに残念です…

っと、第一回目でまず酷評してみましたが、気を
悪くした人はすいませんです。

ま、今回は一回目ってことで、少し押さえ気味に
書きましたが、酷評の場合はこんな感じで好き勝
手書きますよっていう御挨拶みたいなものですw

それじゃ今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

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ドリームキャッチャー(2003/米)

監督/ローレンス・カスダン
脚本/ウィリアム・ゴールドマン
原作/スティーブン・キング
出演/モーガン・フリーマン
   トーマス・ジェーン
   ジェイソン・リー
   ダミアン・ルイス
   ディモシー・オリファント
   トム・サイズモア
   ドニー・ウォールバーグ

私的評価(10点満点)★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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