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乙女のキネマ論報 其の二 ザ・コア

そこそこの話題を振りまいてたので、御存知の方
も多いであろう『ザ・コア』

確かにお金はかかってます。
しかし、脚本があまりにも情けないw

この映画を一言で表現するなら『ハリウッド御得
意のクライシスパニック映画』って感じですね。

とにかく脚本の作り方がありきたりで、古典的す
ぎます。

大まかなストーリーを解説しますと、ある学者が
世界中で頻繁に起こっている異常気象や動物の奇
行について、その原因がとんでもない所にあると
仮説を提唱します。その仮説とは、地球の地核に
存在する『コア』の回転が止まりつつあり、数ヵ
月後には完全に停止してしまうという、とんでも
ない事態。

さぁ、大変です。地球滅亡の危機です。
どうする!?どうなる!?とアメリカ政府機関は
大騒ぎ。

しかし、紆余曲折の後、そのコアに直接刺激を与
え、回転の再開をさせようというプロジェクトが
発足して、地球の運命を賭けた地中探査に向かう
物語。

まず、テーマが壮大過ぎw
そして、コアまで地中を削岩しながら進んでいく
地下探索船を建造するわけですけど、その建造の
経緯が、ハリウッド映画の典型的パターンとでも
いいましょうか・・・

どうやって核まで行く!?
核まで一体どれだけの距離があると!!
不可能だ!?
いや、まてよ!あいつだ!あいつの研究してる素
材を転用すれば、辿り着ける!!

っと言った具合に、緊張と緩和を短時間で交互に
展開させる、アップダウン方式な演出w

そんな凄い船を作る案が、そうも簡単に解決され
るとは驚きだねぇ。しかもその船を数ヶ月で建造
しちゃうんだから、痛快ですw

そうそう、もっと単純にこの映画を表現するとす
れば、『アルマゲドン』のモグラ版ですw

実際、見た人だとすぐ理解できると思うんですけ
ど、ほんとに劇中の緊張と緩和の連発には呆れち
ゃいますよ。

「やべーー!もう駄目だ!」ってなった次のシー
ンでは、「よし!大丈夫だ!」に切り替わってる
ような感じですからw

思わず「解決はやっ!」って突っ込みましたもん

しかも、まぁフィクションとは言え、あまりにも
非科学的な内容なんですよ・・・。

架空の物質、架空の装置で、えらく簡単に地球の
中心核まで行きますが・・・
あのぅ、圧力無視ですか?w
しかも普通に通信繋がってるしw
なら、有人探査の必要性が無いと思われ…w

まぁ、宇宙と違って、地球の核なんて行くどころ
か、探査も出来ないので、架空の設定でやりたい
放題ではあるんですけど、それにしても酷すぎる
です。今時の子供だって騙せやしない程度ですも
んw

お決まりのパターンと言えば、地中を進行してる
最中に乗り組み員ともめ出してトラブル誘発w
で、1人死に、2人死にと・・・w

もう、ほんとに退屈なありがちパターンで、こん
なくだらない脚本にどれだけのお金掛けてるんだ
って真剣に呆れました。

特にラストがムチャクチャすぎ・・・。
あんな大雑把な方法で、地球のコアを再始動させ
る等と言う大プロジェクトが達成できるわけなか
ろうに・・・^^;

前回取り上げた『ドリームキャッチャー』にしろ
今回の『ザ・コア』にしろ、予告編の完成度は高
いんですよw

で、本編見たら唖然w

この作品も暇で暇で時間があまって仕方ないよ!
って人には向いてますが、わざわざ2時間の時間
を割いて見ちゃったりする人には向いてません。

何せ、観終わった後に、何の感慨も残りませんか
らw

cocが観終わった直後に発した言葉は「あぁーあ」
でした(実話w)

まだ見て無い人は見なくて良いですよw
見なくても全く損しません。見た方が損しますw

ってことで、今回も酷評でしたが、まぁ、たまに
は賞賛出来る作品も書きますので^^;
(頻度は少ないですがw)

それじゃ次回の更新でまたお会いしましょう。

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ザ・コア(2003/米)

監督/ジョン・アミエル
脚本/クーパー・レイン/ジョン・ロジャース
出演/アーロン・エッカート
   ヒラリー・スワンク
DJ・クオールズ  
私的評価(10点満点)★★★☆☆☆☆☆☆☆

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追記

ヒラリー・スワンクさん、もう少し脚本を吟味し
て仕事選びましょう・・・。
折角のキャリアに汚点を自ら…(爆

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