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乙女のゲームキューブロード Vol.20 悲報

松下電器産業株式会社は、ニンテンドーゲームキ
ューブ互換機にあたるハイエンドスペックマシン
『DVD/GAME Player Q (SL-GC10)』の生産を完了
と発表しました。

同社の通販サイト『パナセンス』にも在庫は全く
無く、残る在庫は市場在庫のみとのこと・・・。

尚、10月1日に発売されたばかりの『Q』専用
ゲームボーイプレイヤー(SH-GB10-H)も『パナセ
ンス』に在庫は無く、よほどの受注依頼が無い限
り、追加生産の見込みは無いとの事です。

『Q』は任天堂社のゲームキューブにデジタル家
電の機能を付けた上位機種として市場に登場しま
したが、ゲームキューブ自体の市場での不振、更
にゲームキューブそのものの値下げや他の家庭用
ゲーム機の相次ぐ値下げ政策の中、大量生産体制
まで成長しきれなかった『Q』は、それらの機種
と競合出来る競争力を価格面で実現させる事が困
難と判断し、事実上の生産終了を向かえるに至り
ました。

個人的な意見を言わせてもらうと『Q』の存在意
義というものは無かったと感じます。

『Q』に搭載されてる機能の殆どはPS2で事足
りるものですから、そのPS2が普及しきった段
階で市場に投入することに大きな疑問が最初から
ありました。

実際、ゲームキューブが事実と反し、凄まじい普
及台数を弾き出したとしても、『Q』は所詮ハイ
エンドマシンという位置付けに変わりはなく、わ
ざわざ割高な方の機体を購入しようとするユーザ
ーの絶対数は少ないですしね。

無論『Q』の性能がゲームキューブに最初から標
準搭載されているものであるなら、意図はPS2
と同義ですから、ゲームキューブが売れた分だけ
普及するってことになりますが、あくまで『Q』
はゲームキューブのハイエンドマシン。

やはりそこに手を伸ばすのはマニア層のみだと考
えるのが妥当ですから、最初から儲けられるチャ
ンスは無かったと・・・思いますね。

まぁ、松下も負け戦承知というのが実際の所だっ
たんでしょうけどね。

負ける戦に余分な資金は投入しないって感じで、
『Q』の宣伝広報活動は無きに等しく、世間一般
に向けての露出いう意味でのアピールは全然しま
せんでしたしね。

松下は、とことん『家庭用ゲーム』という市場と
は縁がない会社ですね^^;

3DOしかり、M2しかり・・・。

純家庭用ゲーム機ではないけど、あのMSXでの
活躍は何処へ・・・?っと黄昏てしまいます。

俗っぽい言い方をすると、家庭用ゲーム市場で松
下と組めば負けるっというイメージが更に強くな
る結果となりましたね。

この松下の発表が、本家ゲームキューブに与える
影響ってのも少なからずあるでしょうね。
やはり、ゲームキューブのブランドイメージな部
分においてマイナスに作用するでしょうし・・・

目ぼしいキラータイトルが見当たらないゲームキ
ューブ陣営にとって、憂鬱な年末商戦に様変わり
って感じですね。

この分家とも言える松下の離脱が今後のゲームキ
ューブにどう影響するか、慎重に見守りたいです

それでは今日はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

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