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乙女日記 Vol.618 火曜10時

『僕と彼女と彼女の生きる道』という草彅剛主演
のドラマを見ました。


ネタバレ有るのでチェックがこれからの人は読ま
ないほうが良いです。

取り合えず、見えてしまった!の防止の為に、数
十行改行させてお送りしますね。










































あらすじを簡単に説明します。

草彅剛演じる主人公の青年は銀行に勤める仕事漬
け人間で、家庭の事、妻の事、娘の事には無関心
な男。そんな彼にある朝、妻が離婚を申し出ます。

彼の「今夜ゆっくり話そう」という求めにも妻は
応じず、娘を置いたまま姿を消す。

父を知らない娘と、娘の事を知らない父の2人が
残され、上手く行くはずもなく、娘はただ幼さ故
にそんな父であろうとも、すがろうとするが…

っといった感じが一話のあらすじなんですが、正
直このドラマ、凄く痛いです。胸が凄く痛くなり
ます。

設定で、主人公は仕事人間のように描かれていま
すが、俗にいうアダルトチルドレンの様相も有り
、大人になりきれてないが故、子供の気持ちも、
自分以外の人の気持ちも理解出来ない、自分本位
の青年の姿という側面があります。

妻に離婚を言い渡されても、娘と2人の生活が否
応なく始まったとしても、彼は自分の都合でしか
物事を見ないし、感じない。

自分の都合どうりに行動しない子供に対しヒステ
リックな面を見せるシーンでは、現実の子供を虐
待する若い親の姿がそれに映されてると感じまし
た。

このドラマ、テーマが単純な一方性でなく、非常
に多用な面を持っている作品だと思います。

仕事人間の愚かさでも有り、アダルトチルドレン
の問題だったり、子供のけなげさだったり、三流
週刊誌のライターみたいなフレーズを使うとする
なら、現代が抱えてる歪の縮図的なドラマといっ
た感じです。

特に一話では、主人公のアダルトチルドレンな姿
が強くだされていたと思います。

彼は娘を怒ることは出来ても、叱ることが出来な
いです。何故なら彼は大人になりきれて無いから
、自分の感情に任せて怒鳴ったりすることしか出
来ないのです。

それは、哀れなほど切なく。
そして、その父親の尖った感情を黙って受け止め
る娘のけなげさは見ていて非常に苦しいです。

家を出た妻の母が尋ねてきて、孫を引きとろうか
?という話しを父親としてるのを聞いてしまった
娘は、母に捨てられ、更に父にも捨てられるたく
ないと思い。父に気に入られるように振舞うよう
になります。

しかし、彼はあまりにも不用意に娘に「お婆ちゃ
んの所で住むか?」っと言ってしまい、娘を泣か
せるシーンで「凛、泣いているのか?」っと娘の
凛が泣いてることに驚きますが、それは正にアダ
ルトチルドレンである彼の姿をハッキリと出され
たシーンの1つでもあります。

彼に都合の良いことをしようとしてる。でも娘は
泣く、なんでだ?っという所は、アダルトチルド
レンそのもを色濃く感じさせるシーンでもありま
す。


その後、物語は一話後半へと進み、娘の凛が病院
に運び困れます。

凛を病院に運んだ家庭教師の女性が「凛ちゃんは
、あなたに気に入られようとしていたんです。捨
てられたくないから」といった事を聞かされ、驚
く彼。

娘が休んでる病室に行き、娘に謝ったあと、身体
が良くなったら、行きたいところないか?好きな
所へ連れていってあげるよっと問い掛けた後、娘
の凛は・・・

「お婆ちゃんの家にいきたい、凛、お婆ちゃんと
一緒に住みます。いままで迷惑かけてすみません
でした」っと・・・。

痛い、余りにも重く痛々しい言葉に思わず胃の奥
が痛くなりました。

7歳の少女が父を捨てる瞬間というのは、余りに
も痛々しく、切なく苦しいシーンです。

そのシーンでこのドラマの真剣さがわかりました

このドラマ、凄く重いけど、見るべき作品だなっ
て感じます。

今後は恐らく、大人になりきれない父と、残酷な
現実を小さな胸に受け止め、けなげに強く生きよ
うとする娘との双方がどのように歩み寄って行く
かがこれからの主軸になるんじゃないかなと思い
ます。



しかし、草彅氏って役者として成長しましたね。
同じグループの木村氏が霞んでしまうくらい、役
者としては腕上げましたね。

彼が放つ気みたいなものに、引き込まれてしまい
ますもん。

昨年、主演した『僕の生きる道』以降、一気に役
者として花開いた感じですね。

本にも恵まれてるんでしょうけどね。

彼の演じる作品って個性的なキャラが多かったか
ら、そのお陰で、彼はポテンシャルを順調に高め
られたんでしょうね。

木村氏も、今期ドラマに出演しますが、相変わら
ずのラブストーリー物ですから、結局代わり映え
しませんでしょうし^^;

なんか、SMAPで一番地味だった人が、ここにきて
一番輝き始めた。そんな印象を今作見て強く感じ
ました。


テーマは少し重いですが、是非見てみてください
っとオススメできるドラマです。

それじゃ今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。<

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