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乙女日記 Vol.686 責任を問うてる側が、何よりも無責任。

心底恥じる。私自身が日本人である事を…
限りないほど後悔する。この国に生まれた事を…

既に周知の件である『イラク邦人人質問題』につ
いての『自己責任』論争。

このような論争が起きる事自体、この国の政府高
官及び、国民は腐ってると感じます。

福田康夫官房長官が21日午前に、今回の件につ
いて「本人たちの配慮が足りなかったことは否定
できない。自己責任とは自分の行動が社会や周囲
の人にどのような影響があるかをおもんぱかるこ
とで、NGOや戦争報道の役割、意義という議論
以前の常識にあたることだ」と批判したのです。

最低な発言ですな・・・。

自己責任などを問う以前の問題に何故気が付かな
いのだ!

彼らは、何の見返りも保証もない、つまりデメリ
ットばかりが跳ね返ってくると承知した上で、自
らの命の危険も承知し、個人レベルで内戦がまだ
続くイラクに入り、復興支援活動を行った人達で
すよ。

自らの身を危険に晒すことなく、安全な場所から
彼らの行動に大して批判するなどと言う事は愚の
骨頂。

彼らは、今イラクがどれだけ危険か?
隣を歩いてる人間が突然射殺されるかもしれない
ような情勢であることなど、今回批判をしてる無
責任な人達よりも充分にイラクの事を知った上で
の行動なのは明白。

自分達が危険に晒される可能性は充分あるという
覚悟の復興支援活動家に、自己責任の意識、危機
管理能力云々なんて、よく平気な顔して言えます
よね。

私は彼らを無条件で尊敬します。
何故なら、私には絶対出来ない行動をされた方だ
からです。

見返りや報酬どころか、安全も保証されない状況
で、名も知らぬ、国籍も違う他人を命がけで救い
にいくなんてこと、私には到底出来ません。

アメリカがイラクを攻撃する際に大義名分として
掲げた『大量破壊兵器』の所有が、後の調べで存
在しなかったことがわかった今、そのアメリカの
イラクへの攻撃を容認し指示した日本は、例え指
導者がテロリズムの中心に居るような人物だった
とはいえ、アメリカの侵略戦争に加担したことに
なります。

更に、復興支援とはいえ、アメリカの要請で、ア
メリカが侵略し破壊した国の後始末に自衛隊を出
した日本。

そういう国の国民として、罪もない人々が沢山犠
牲になったイラクへ私達は何かしましたか?

1円でも募金しましたか?
復興支援活動グループに毛布の一枚でも送って役
立てて欲しいと願いでましたか?

何もせずに、安全な場所から机上論で命を掛けて
行動した人を批判するなどハレンチの極みです。

そして、アメリカの侵略戦争に加担し、自衛隊を
派遣した後は、あからさまなプロバガンダを展開
し、イラクの実情を日本の報道の中から排除した
挙句、命をかけて行動した人達に向け、首相を始
め、官房長官、外相らが口を揃えて批判声明を世
界に向けて発信した・・・

こんなハレンチな国があって良いものなのか…

福田康夫官房長官のコメントにしてもバカげてる

自己責任をどうこう言うまえに、戦争に加担した
国家の責任をどう果たしたのか?

果たせて無いから、民間人が行動を起こしたと私
は感じます。

自らの命をかけて人道支援活動を行う人達を国家
が責任をもってサポートするのが当然であり、そ
れこそが、国家のとるべき責任であるという点が
先の常識と思いませんか?

健康診断や帰国費用を本人達に請求したという件
も、まったくもって何も本質が見えてない証拠で
す。

彼らは遊びに行ったのではないのですよ?

天候が安定しない中、雪山の登頂を目指し、遭難
した人達とは違います。

川口外相に至っては「自らの安全は自ら責任を持
つとの自覚をもって、自らの行動を律するよう改
めて強く求める」と、まるで、観光旅行者に危険
区域と指定された所に近付いては駄目ですよ的な
全くもって、おかと違いなコメントを出す始末。

根本的に論点の次元が違うだろって強く感じます

端的に言うならば、出来るのか?彼らと同じ事が
出来るのか?った感じです。

してはいけない、するべき以前の問題で、何の保
証も無く、自分の身1つで彼らと同じことが出来
るのかってまず言いたい。

そして、本来なら、戦争に加担した国家の高官が
先頭に立ってしなければいけないことを、民間人
が行ったのだぞっと・・・

それを批判するとは、この国は一体何を見てるの
だ!

偉そうに批判する前に、まずは自分、そして自分
の国の立場と責任をわきまえて発言して欲しいも
のです。

今回の一連の批判論争、一般人も、政府も含めた
うえで、そういう批判をしてる人ら全てを、私は
映画やドラマの中でよく使われる『机上論のみの
皮肉を言い続け、最後は無残な最後を遂げる、捨
てキャラ』のように見えます。

もっと恥を知って欲しい。
羞恥心が無い国民、そして国家なんて、無様過ぎ
て、落胆どころか絶望を私は感じます。

理屈よりも行動!行動に理屈を浴びせても、何ら
説得力もなければ、その理屈に責任を感じること
はありません。

自己責任、自己責任と言うが、彼らは命をかけて
行動した、それが何よりもの自己責任だと私は思
う。

そして、ハレンチ極まりない発言を世界に向けて
発信した日本政府に私は心の底から失望し、更に
言うならば、敵意すら今回感じました。

日本と言う祖国を持ってしまった我が身を心底悔
やむのと同時に、誰に向けてかは定かではないけ
ど、日本国民の1人として、愚考な政府に成り代
わり、世界に深く頭を下げたい・・・そんな気持
ちのcocさんです。

世が世なら・・・国家転覆の一翼に・・・
なんて事を言うと、右寄りの人として蔑視される
んでしょうね・・・。

今のこの国を守り維持していく価値があるのか?
っと、最後に言い残し、今日は終わりとします。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。

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