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乙女日記 Vol.692 無きにしも有らずで。

cocは京都育ちですから、基本的に言葉は京都訛
りがあります。

でも、関西圏で京都ってのは、大阪ほどキツくな
く、神戸よりモダンでなく、滋賀ほどノッペリし
ておらず、良く言えば『関西の標準語』悪く言え
ば『土地柄感が薄い』言葉なんですよね。

まぁ、世間一般的に『京都弁』というと「~どす
え」が固定観念のようなイメージがありますけど
、ああいうのは年配の人か、京都でも古い街育ち
の方しか使いませんです。

じゃ、若い人らの京都弁って?疑問が出てくるわ
けですけど、まぁ、大雑把に言うと殆ど存在しま
せん。・・・っと思ってはいるものの、他の地方
の人と話してると通じない言葉がチラホラと^^;

先に書いたように『関西の標準語』って感じで、
独特な言い回しは少ないのです。

ただ、やはり少なからず若い世代でも使う方言
は存在します。

大抵はどの地方の人と話しをしても通じるので
すが、その中でも通じ難い単語があります。

たとえば『えらい』

これは、全国区になって久しい大阪弁の『ごっつ
』に相当する言葉なのですが『ごっつ』と違って
その用途は少し広いです。

「ごっつ」は『大』とか『凄い』とかそういう意
味合いで使いますが『えらい』は単純に『大』や
『凄い』という意味にも使いますが、『辛い』『
悲しい』『難しい』『大変』などかなり用途は多
いです。

勿論、尊敬という意味合いの『偉い』も使います
から、他の地方の人には難解ですw

『えらい雨やったね』は「凄い雨でしたね」

『こう暑いとえらいね』は「こんなに暑いと辛い
ですね」

『今日は仕事えらかったなぁ』は『今日の仕事は
大変でしたね』

『いっつも無茶ばかり言うあの人えらいなぁ』は
「いつも無理な事ばかり言って、気難しい人です
ね」

『えらしんど~』は「凄く疲れた」

『はぁぁぁ・・・えらっ』は「ダルい」

「うわ!そんなに用事あんの?えらぁ~」は「そ
んなに忙しいのですか?大変ですね」

などなど、奇怪な使い回しが多いです。

表情と声のトーンだけで「えらい」は意味が代わ
ります。

これが京都独特なものですね。

方言ついでに言うと、やや全国区化してるそうで
すが『おばんざい』ってご存知ですか?

これも元々は京都と滋賀の西部の方言で、家庭料
理の事を意味します。

更に正確に解説すると、おばん=御晩、ざい=菜
という意味で。

精進料理の歴史が古くから根深く定着してる土地
では、おかずの事を菜物と表現していて、家庭料
理の代表的なものは、夕食を飾るものですから、
『御晩菜』となり、それが『おばんざい』となっ
たのです。

っといきなりの京都方言講座でしたが、最近他の
地方の方と仕事する機会がかなり増え、自分にも
土地ならではの方言や訛りがあるんだなぁっと改
めて自覚したので今回書いてみました。

それじゃ今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

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