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乙女のアニメ独り言 Vol.63 富野氏を語る

秋からSEEDの続編、Zガンダムが3部作として映画化、更にその後
に控えてる[ピーーーー]などで盛り上がってるガンダムワールド。

しかし、なんで今になってZなんでしょうねぇ。
あれほど嫌ってたのにね、富野さん自身がZを。

まぁ、あの人は無責任ですからね、コロっと態度変っても不思議で
わないですけどね^^;

そうそう、ガンダムオタクとしては珍しい部類になると思うけど、
cocは富野氏を認めていない、いやむしろ嫌悪してます。

あの人ってアニメ製作者として根本的に身勝手すぎると思うのです

Zにしたって、昔から「作りたくなかった」とか「大人の事情で引
き受けた仕事」だとか言ってきてたのに、ここにきて映画化でしょ

あんた辻褄あってないやん!って思うと同時に、そもそもZ作って
おいて、後からグチグチ文句いう姿勢が嫌い。

創作物を作る側としては常に新しいものをとか、斬新なとか、あの
人は事あるごとに言ってきてるけど、そもそも『続編』を作るとい
うことがどういう意味なのか、商業世界に居るくせに全くわかって
ない感じするんです。

『機動戦士ガンダム』いわゆる『ファーストガンダム』これは大雑
把に言えば確かに富野氏の物。彼の思惑でどうとでも出来た作品で
した。

でも、その続編を作るとなった時点で、次からは創作者『富野』が
描きたい世界の前に、ファンが期待し求める世界を描くのが彼の仕
事になります。

ファーストガンダムで大勢のファンを得た後なんだから、続編はフ
ァンあっての物ってのが大前提。

ガンダムの世界観から外れるテーマを描きたいなら、別の作品で思
う存分ニューワールドを作り上げれば言い訳です。
当然、ガンダムという後ろ盾を棄てて、スポンサーも1から口説い
てお金を集めて作れば良い。

だけど、そうじゃなく『ガンダム』という名を掲げた以上、初作で
沢山の支持を得たファンが居るからこそ、スポンサーは気前良くお
金も出してくれるし、メディアの露出も大々的になる。

そういった環境だけくすねて、ファンを無視した1人よがりな作品
を彼は平気で作るといころが、彼を素直に評価出来なくするのです

例えば『Gガンダム』
これはガンダムの作品の中で異色とされ、今でも多くのガンダムフ
ァンから冷遇され、更にはGガンダムのファンに対してまでも、冷
たい姿勢をとりがち。

cocもGガンダムは認めない派です。
どんなに面白い作品であろうと、認めません。

その理由は簡単。ガンダムじゃないのに、ガンダムを名乗ってるか
らです。

Gガンダムファンが良く口に出すセリフとして「1アニメとして見
れば面白い」ってのがあります。

それが根本的に論点を見誤ってる。

Gガンダムは1アニメじゃないんです。ガンダムという名を掲げた
時点で1アニメでなく、ガンダムシリーズの作品なのです。

Gガンダム以外のシリーズを見れば、ガンダムとは何か?ガンダム
がガンダムで有る理由、ガンダムらしさとは何かっというのが個人
々々によって微妙な印象の違いはあれど、大体は読み取れると思い
ます。

そのガンダムがガンダムである理由がGガンダムにあるでしょうか

もう少し言い方を変えると、Gガンダムはガンダムという素材を用
いる必要が本当に有りましたか?

Gガンダムがガンダムを使わなければいけない理由なんて、私は感
じません。

1アニメとして面白いならば、何故わざわざテーマの違うカテゴリ
ーのガンダムという素材で作品化しなければならないんでしょう。

そして、1アニメとして面白いと主張するならば、なぜガンダムと
して認めてもらいたいという風潮があるのか疑問です。矛盾してる
わけです。

先ほども書いた様に、新しいもの、斬新なものを作りたいなら、ガ
ンダムとは別の作品として作れば良いのです。

ガンダムという名を省くだけで、お金が集まらないような作品なら
ば、それは発表するに至らない駄作なのですから、製作をやめれば
いいだけ。

無理やりガンダムの素材の中にもぐりこんで、わざわざガンダムシ
リーズとして製作する意味はないはず。

作品を作るにあたって、クリエイターは常に斬新な物、新しい物を
意識して作るのは当然なのですが、ことこれが『続編』ものとなれ
ば話は違ってきます。

続編物を製作するにあたって、一番重要なのは、ファンが何を望ん
でるかということです。

ファンあっての続編なのですから、続編製作はファンを無視しては
絶対いけません。

そこを吐き違えて、創作側のプライドやオリジナリティを前面に押
し出されてもファンは閉口するだけです。

その典型がGガンダムなのです。

なぜガンダムの世界に熱血格闘物語が?

これを例えば別の作品で例えますと、タッチという作品があります
よね。そうです、双子の兄弟が幼馴染みの女の子に甲子園に連れて
いくと約束し、弟が夢半ばで他界し、兄がその夢をバトンタッチで
引継いでいく野球漫画+青春ラブストーリーな作品です。

その素材を使って、いきなり舞台は人類滅亡の危機に瀕した地球で
双子の兄弟が幼馴染みの女の子に地球を救ってみせると約束し(以
下略)

といった作品が作られてもOKですか?

または、国民的アニメとして長年放送されてるホームコメディアニ
メ『サザエさん』が突如、宇宙の侵略者から地球を救うため、人類
の英知を結集し建造された宇宙戦艦に一家全てが乗り込み、マスオ
さんが「これって戦争なのよね」とニヒルに呟き戦死し、その直後
タラちゃんが覚醒し、ニュータイプになっていく作品が外伝として
作られて、サザエさんファンは納得しますか?

まぁ、逆の意味で面白そうだけどw
今はそういう方面に話を流すつもりないので、笑いは無しです。

少々、極端な例ですが、大雑把にいえばそういうことなのです。

それぞれの作品には色があり、それは無視してはいけません。

ファンはその作品及びシリーズを支持してるわけですから、その支
持してる根本を蔑ろにして、素材だけ流用するような真似は断じて
行ってはいけないのです

ですから、続編を作るということは、獲得したファンに対して、キ
チンと責任を取らないといけないのです。

そういう意味において富野氏はあまりにも身勝手。

特に一番不愉快だったのが∀ガンダムです。

この作品も後半の黒歴史が明らかになる行まではガンダムとして成
立していた作品でした。

ですけど、黒歴史というのが、過去の全てのガンダム作品の事を挿
しており、今までパラレル設定として製作されてきた、各シリーズ
のガンダムの縦軸を否定し、全てが横軸であるという無茶苦茶な答
えを原作者自ら公に放ってしまうんですから、これを身勝手と言わ
ず、何を身勝手と・・・。

∀製作において、富野氏は全肯定をキーワードとしていましたが、
あの黒歴史の解釈は、全肯定でなく、全否定になります。

なにせ、決して混じりあうことのない縦軸の世界を全て横軸に並べ
たわけですから、各シリーズの設定から世界観から全てが崩壊して
しまいます。

そんな横暴をサラっとやってしまう彼のそんなところが一流の作家
になれない原因でもあると思います。

ガンダムの続編を作る以上、ガンダムという作品にぶらさがり、利
益を得ようとしてる以上、そこは商業に徹するべきなのです。

新しい試み、世界観の刷新などのジレンマがあるなら、ガンダムと
いうカテゴリーからさっさと見切りを付けて、もっと精力的に新し
い作品を作り続けばいいのです。

そんな富野氏と並べて評価するのはあまりにも格が違い過ぎますが
、スタジオジブリの宮崎氏はそういった続編物の制約を重々承知し
ていますから、ジブリ発表作品では一切続編は作ってません。

彼は、アニメ作家で有り続けることをポリシーとしてますから、1
00%商業ベースで全ての作業をしていかなければならない続編を
出来る限り避けています。

ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女宅と続編が望まれる作品は沢山
ありますが、未だにその気配は微塵もありません。

ジブリ作品で唯一の繋がりがあったのが『耳をすませば』と『猫の
恩返し』ですが、これも強いつながりは無く、裏設定レベルで、耳
をすませばで小説家を目指していくヒロイン『月島雫』が将来書い
たであろうという作品が『猫の恩返し』だっという、非常に細い繋
がりがあっただけです。

さて、話が逸れました。富野氏に話を戻しましょう。

∀で全てのガンダムを全否定するという暴挙の後、散々忌み嫌って
いたZを映画化するというのですから、この人の身勝手さには限り
がありません。

自身のプライドと屁理屈めいた哲学思想が邪魔をして、アニメ作家
でなく、ガンダムの原作者であることに重点をおけなかった自身を
棚に上げ、Zの製作に至る経緯と製作過程に対しての恨み言、果て
にはそれを支持するファンに対して第三者的な角度から無責任に放
ち続けた説教。

にも関わらず、今になって映画化するのですから、彼の思想は不可
解極まり無いです。

自身が納得しようが、しまいが、当時のZガンダムは確かに多数の
ファンから支持された。そして完結した。あれはあれで良かったわ
けです。

だけど、今度の映画化で、彼はラストシーンを弄ると公言していま
すし、その置き換えられるラストシーンの為に、映画三部作の全体
にさりげなく伏線も混入するでしょう。

それがどういう結果になるか・・・

また無責任かつ身勝手な作家思想でファンを蔑ろにしてしまうじゃ
ないかと、今から凄く心配です。

触らなくて良い物を・・・っといった結果にだけはなって欲しくな
いものです・・・。

さて、ガンダムオタクなのに、その原作者を尽く否定してきたわけ
ですけど、自分でも不思議に思いますよ、こんなに富野氏を拒絶し
てるのに、ガンダムが好きなんですからw

この相反する対比がcocの中でのガンダムの魅力なのかもしれませ
ん。

それでは今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう

追記

常々思うのが、富野氏自身が、現在俗一般でいうところの『オタク
』の典型なような気がするのです。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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