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乙女日記 Vol.940 消滅した世代交代に想いを馳せる

F-1サンマリノGP、面白かったぁ^^

今期の劣悪なレギュレーション変更のおかげで、開幕から3戦は全
く面白くなく、公開テスト?みたいな感じでしたけど、今戦は非常
に良かったです。

B.A.R.HONDAが復調の兆しを見せ、予選でバトンが4位
、琢磨が6位の好位置スタート。これだけでも十分楽しめるのです
が、実際レースが始まってから、正直HONDA勢のことより、シュー
マッハの狂人な走りに興奮しまくり。

予選二日目のタイムアタックでまさかのブレーキングミスでコース
アウトし、スターティンググリッドを14位としてしまったシュー
マッハ。

今までの3戦の流れからして、10番手以降からの追い上げは、タ
イヤ交換無しというバカげた今期のレギュレーションが原因で追い
上げは事実上不可能でした。

追い上げるには、常に他車より速いペースで周回しなければならな
いですし、そうするとどうしてもタイヤに負担が掛かります。

仮にうまく追い上げていけたとしても、上位に食らいつく頃にはタ
イヤはデレデレですから、あとはクルージング気味に安全運転に従
事しなければ完走すら厳しい。

3戦までは、そういう状況でした。
そして前回のバーレーンGPから3週間の期間を開けて始まった第
4戦。

各チーム、ヨーロッパラウンドからの仕切りなおしを図るために、
タップリとテストを重ねてきており、その結果、戦えるマシンでな
かったB.A.Rは見事に修正に成功し、第3戦で新車投入をするも無
残な結果に終わり時代の終焉かと思われていたフェラーリとシュー
マッハは何をどう調整したのか、あれだけグダグダだった車に魔法
をかけてきた。

14番手からスタートしたシューマッハは、残り周回12周の時点
で2位まで浮上。

この2位までに至る過程でも、尋常じゃないハイペースで他車を圧
倒。

まるで去年のVTRを見てるかのような感じで、ラップ毎にグングン
差を縮めていく。

私的にはアンチシューマッハなcocですけど、好き嫌い以前に、強
い人がその強さを再び誇示してくるのはワクワクします。

やっぱシューマッハはこうじゃなきゃ!ってね。
好きじゃないけど、速くないシューマッハなんて、もっと嫌いw

で、残り12周でトップのアロンソのお尻にベタ付きなところまで
迫ったシューマッハ。

若干23歳で次代のチャンピオン候補のアロンソ。
そして彼のすぐ後ろには36歳の皇帝シューマッハ。

彼らのテールトゥノーズバトルが開始された直後は誰もが思ったん
じゃないでしょうか?シューがアッサリ抜いていくんだろうなぁっ
て。

でも、アロンソは凄かった・・・。
あの若さで、皇帝シューマッハを押さえ込み、とうとう抜かせずチ
ェッカーをトップで受けた。

11周にわたる、新旧ドライバー対決は、何か特別な物を感じまし
たね。

シューのファンの人には悪いけど、あそこでシューが抜けなかった
ことで、やはり世代交代というのを感じました。

理屈で検証していけば、抜けなかった理由も明確に出来るでしょう
けど、今までのシューに理屈は必要でしたか?

彼に理屈なんていらなかった。理屈とはまた違う次元での速さで他
を圧倒していた。そんな彼がアロンソに完璧に押さえ込まれ、抜け
ずに終わった。

結果から見れば、開幕から惨敗続きのフェラーリが復調し、2位を
獲得。次戦からいよいよ赤い跳ね馬の逆襲が開始される!!って感
じだけど、時期的にはどうしても、あのアロンソに抑えられたシュ
ーというのは別の意味も運んでくると思う。

無論、この一戦で全てが決まるわけじゃなく、これが始まり。今ま
で幾度か【世代交代】というフレーズが出ていましたけど、実際に
世代交代のせめぎ合いまでは発展することはなかった。

でも、ここでようやくアロンソは世代交代の扉を開き、その戦いに
名乗りをあげた。そんな戦いの火蓋が切って落とされたを公に知ら
しめることができた。そんな一戦じゃなかったのではないかとcoc
は思いました。

そして、こういった明確な世代交代バトルってF1では随分久しいん
ですよね。

cocがアンチシュマッハな理由として、凄く言いがかりチックなん
ですけど、彼は世代交代の勝利のフラッグを勝ち取って今に至って
るわけじゃないからなんです。

言いがかり…。なぜそういう表現をするかといいますと、彼はセナ
を超えてないからです。

セナを超えてみせて、時代を自分に引き寄せたのならまだしも、彼
は歴然とした中で越えてみせれなかった。

勿論、そんな無茶な…ってのは判ります。
越えようとした矢先、セナはどれだけ追いかけても届かない場所に
旅発ってしまったのですから。

この件に関しては、シューマッハ自身が一番悲しくも口惜しい思い
なのであろうとは思います。

しかし、しかしです。やはりセナを超えなかったの事実。セナを超
えない内に皇帝とは片腹痛いは!っと…。

でもね、これは書いてるテキストの文字通りに解釈されると、ただ
の意固地なセナファンとしか理解されないのでしょうけど、実はそ
うじゃないのです。

ぶっちゃけ、セナは好きでした。それと同時にシューマッハも好き
でした。だからシューマッハにはセナを超えて欲しかった。でも叶
わぬ夢になってしまった。

だからって、セナ亡き後の彼を手放しで認めると、何かが、そう何
か肝心な物を無くしてしまいそうに思えるんです。

たぶん。あたしは凄くシューが好きなんだと思う…
セナを完全に負かせられる唯一のドライバーだった彼を
cocは大好きだった。

そして、セナが消えた後、あたしの中で勝手に「シュー!絶対誰に
も負けるな!あんたが負けていいのはセナだけなんだから、セナ以
外に負けるな!」ってな感じの屈折した思いが生まれたのです。

その後、憎らしいほど早くなったシューは他を圧倒した。それで良
い。あんたに追いつけないってことはセナにも追いつけないっこと
だから、あんたはそうやって常に速くいてくれっと思ってた。

この微妙で屈折した思いは言葉にすればするほど奇妙な表現になっ
てくるので怖い^^;

それでですよ!今、シューが世代交代の波にさらされてる。

ここでシューには完全燃焼してほしいのです。
そして、完全燃焼したにも関わらず敗北したのら、それで良いので
す。

全てを出しきったシューを圧倒するドライバーが現れたのなら、そ
の時、ようやくセナもシューも綺麗に引けるときなんじゃないかな
っとね。

まぁ、シューにセナを背負わせてるなんて、見てる側のcocの勝手
な解釈ですし、シューにそんな気はさらさらないと思いますけど、
どうしてもcocはそう見てしまうのです。

だから、敗北というものが認められるその日まで、常に速く憎らし
いシューマッハでいてほしいなっと思うのであります。

そして、今回、アロンソが次代のチャンピオンとしてシューマッハ
にハッキリと宣戦布告した。それが今回アロンソがシューマッハを
抑えたという結果から生まれる意味なんじゃないかっということを
彼ら二人のバトルを見ていて感じたのです。

外野が勝手に下手なシナリオ付け足すなってのは承知してますが、
そういう見方をするのも結構面白いのです。

っということで、ひさしぶりにF1について濃く語ってしまい、少し
疲れましたw

そして、話題に全く関係ありませんが、DQ8が面白くて仕事が手に
つきません。どうしてくれるんですか!w

っま、そんな感じでテキスト書き疲れ、DQ疲れと全く呑気で平和な
cocさんなのでありました。

それでは今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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