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乙女日記 Vol.1078 F1のお話を長々と 其の二


以前、ここでも書いた【佐藤琢磨】に絡んだ来期の動向の話しがよ
うやく進展。

HONDAが琢磨とのパイプを途絶させないために、新チーム立ち上げ
の方向で動くっとうところまでは前回のFIのテキストで書きました
が、その新チームが今回発表となり、先頃から噂されていた【鈴木
亜久里】氏を監督とした新体制のチームが来期に参戦する手続きを
ほぼ済ませて、後は受理されるのを待つだけという状態での体制発
表となりました。

そいで、チーム名は【SUPER AGURI Formula 1】だそうです。

えっと、このチーム名に関しては色んな意味で物議を呼ぶでしょう
が、今回はそこに遭えて触れませんw

今日は会見での鈴木氏のコメントから色々と未定とされてる部分を
突っ込んでみようというのが主旨です。

でも、その前に決まってることから書いておきますか。
まずチームのファクトリーは旧F1参戦チームの【アロウズ】のファ
クトリーを使用するとのこと。これはHONDAがBARを買収し、更にセ
カンドチームも参入か?っといったニュースが流れた時に報じられ
た【旧英国系チームの施設を使い】云々の下りと整合しますから、
なるほど、アロウズときましたかって感じですね。

まぁ、新チームの監督に亜久里氏っという噂が流れた時点で、ファ
クトリーがアロウズだろうということは周知のことでしたけどね。

そして、タイヤはブリジストンで決定の模様。
これはやはり【日本】というものに拘ってるチームのコンセプトを
強く感じさせますね。

こうなると、噂のレースドライバーは二名とも日本人では?ってい
うのも具体性を持ってきましたね。

HONDAの全面バックアップを受け、タイヤはブリジストン。そして
監督は鈴木亜久里で、ドライバーの1人は佐藤琢磨(まだ正式発表
はされていませんが、琢磨の為にHONDAが手を回して作ったチーム
なので彼無しで参戦は有り得ない)っとくれば、セカンドドライバ
ーも日本人にしちゃった方が都合良いでしょうね。

ファクトリースタッフまで全員日本人ってわけにはいきませんから
、正真正銘の純国産チームというのは難しいですけど、ドライバー
の2名を日本人にすれば、外見からは純国産チームに見て貰えます
し、そうなるとスポンサーの食い付きは格段に変わってきますから
、恐らく二人目のドライバーも日本人で決まりだと思います。

有力な候補として上がっているのが、IRL(インディレーシングリー
グ)の亜久里のチーム(スーパー・アグリ・フェルナンディス・レー
シング)でドライバーを務めていた【松浦孝亮】氏。

彼は以前にBAR-HONDAのテストドライバーを務めたこともあるので
、HONDAとのパイプがありますし、上記の様に亜久里との強い接点
も併せ持つドライバー。更にBARを買収し、来期からHONDA単独チー
ムのワークス体制で参加することになったHONDAの1stチーム(便宜
上そういう表現を遭えてします)のチョイスするタイヤが【ミシュ
ラン】であるにも関わらず、事実上の2NDチームと言える【SUPER
AGURI Formula 1】はブリジストンをチョイス(正式にはまだ決まっ
てないが会見でブリジストンを名指しした時点でほぼ決定項)した
ことで、先ほど書いた様に純国産イメージをコンセプトにするとい
う意思が見受けられますので、状況的に考えて彼がセカンドドライ
バーの最有力候補ではないかと考えます。

話しが前後しますが、佐藤琢磨のドライバー契約は確定項という根
拠を一応書いておきます。

まず、今回の新チーム発足の発端は佐藤琢磨に有り、佐藤琢磨を手
放したくないHONDAの強い意思からHONDA主導で進められたプロジェ
クトであると同時に、今回の亜久里氏のチーム発表会見がホンダ本
社で行われた事によって、佐藤琢磨有り気のプロジェクトだという
事が公になったわけですから、彼のシートは決まったと言うことな
のです。

では何故正式発表しなかったか?

それには、当初HONDAが目論んでいたプランの中に2NDチームの車は
今年のBAR-HONDAの車を供給し、それを2NDチーム内でカスタマイズ
して使う予定だったのですが、FIAがそのプランをNGとし、新車の
用意を参戦の条件に出したことに関係します。

無論、新車の用意を義務付けられた以上、新車を用意しなければい
けません。しかしどこまでを新車として、どこまでを旧車とするか
の解釈の問題もありますから、HONDAとしては複数のカープランを
立ち上げて、現在進行形でFIAに伺いを立ててる状態です。

今年の【B・A・R Honda 007】というマシンをベースにFIAが提示す
る新車の条件をクリア出来るだけのカスタマイズを施して参戦の条
件をクリアとする案。はたまた全く別の車をベースにする案。別の
プロジェクト、つまりF1参戦を前提に研究開発されていた別のメー
カーの車を用意する(提携するという意味。そういった意味で童夢
の名が流れてる)など、色々な選択肢を限られた時間の中で模索し
てる段階なので、万が一のFIAに認められず来期の参戦は見送りと
いう形になってしまうという最悪なケースも現時点では可能性とし
て残ってるで、そうなった場合でも琢磨が身軽に動き易いようにと
の配慮から佐藤琢磨のシート確定を正式発表しなかったものと推察
できます。

っとまぁ、取り敢えずHONDA資本で鈴木亜久里氏を監督にしたチー
ムを来期参戦させますよ。申請の方もほぼ完了で、最終段階までき
てます。純国産がコンセプトですから、タイヤはブリジストンが良
いですねっていう事までしか発表されてないので、今後追々とでて
くる情報に要注目です。

しかし、ここまで利の一致するプロジェクトも珍しいです。
関わってる主要な人物、団体の思惑が見事にリンクしてるから、言
い方を変えると凄く判り安いチームです。

HONDAはワークス参戦の為にBARを買収、本拠地はイギリスだから、
イギリス人ドライバーのバトンの突然の残留希望を受け入れ、チー
ムの地元とのパイプを強く保つことを選択。

バトンの突如としての残留表明でシートを失った琢磨。HONDAとし
ては彼を手放したくない。故にインディ等の別カテゴリー移動を進
めるも琢磨はF1に固執。

トヨタやBMWに琢磨を取られるくらいなら、琢磨引きとめの為に新
チーム作ってしまえ。しかし、琢磨を乗せるとしても、いきなり新
チームにスポンサーは集まりにくい、それじゃ国産色を強く出して
、日本国内の企業にアピールしよう。

じゃ、知名度的にも申し分無く、本人の将来構想の視野にF1が入っ
ている鈴木亜久里を監督に抜擢し、その他も日本カラーで固めて行
けば、こちらからお願いしなくともスポンサーがわんさか集まるか
ら、資金面の問題はなくなる。

一見、HONDAの凶行のように思われがちな、この新チーム発足は全
ての関係者の利害が一致し、利に適ってるってところが非常に面白
いです。

そして、coc自身もエンジンから車体からタイヤ、監督、ドライバ
ーに渡る全てが国産のF1チームをという、絵空事に近いと判ってい
ながら密かに願っていた身としては、全ての発端を作ったジェイソ
ン・バトンのワガママに感謝しまくりですw

まだ、この新チームの参戦が100%決まったわけじゃないけど、
形振り構わず動いたHONDAが最後までゴリ押しするでしょうから、
心配はしていません^^

そして、今から来期の開幕戦が楽しみで仕方ありません。

純国産…、そんな時代がくるなんて…、なんか夢のようです^^

このままう参戦となれば、来年は久しぶりにF1ゲームも買わないと
いけませんw

なんなら初のF1のガレージキットも買いそう。
更にグッズも買っちゃいそうです。

ね。ほら、もうこういう事考えちゃうんですから、純国産チームは
儲かりますってw

1つ心配事を挙げるとしたら、亜久里さんが監督だと電気系のトラ
ブル連発とかにならないか…かなり不安ですw

でも、マシントラブルが発生したGP終わりの監督インタビューで、
原因等を聞かれた時に『電気系統!』っとさらっと一言だけ放って
去っていく亜久里氏をまた見たいなっと思ってたりもするw

っとまぁ、色んな楽しみ満載の来期のF1を今からワクワクして心待
ちにしてるcocさんなのでした♪

それじゃ今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。


備考

関連テキスト
2005/10/04付けテキスト


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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