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乙女のアニメ独り言 Vol.70 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

散々な言われ様の【Zガンダム 星を継ぐ者】を遅れ馳せながら鑑賞
しました。

この鑑賞までのタイムラグは平たく言えば"心の準備"ってものです

さて、覚悟して観たわけですが、結論から先に言うと"よくもまぁ
こんな物を世に出したものだ…"っという激しい嫌悪感に襲われま
した。

cocなりの言葉で言うと、現在まで過去の実績からファンが恩情で
存在を支持してきた富野氏ですが、もうこれで最も寛大な部類のフ
ァンすらも呆れさせたなって感じですかね。

演出家として、このような作品を世に出すことに良く堪えれるもの
です。

20年前の映像を使う意図が観客に伝わるはずもなく、映画として
世に送り出すには余りにもお粗末な映像バランス…

全てを新作カットにしなかった理由についての"ごたく"は公開前に
しつこいくらいにその手の雑誌等で富野氏が屁理屈を並び立ててい
ましたが、そんな理屈が観客に通じるとでも本当に思っていたので
しょうか?

アニメ作家として、もっとシンプルに問いたいのが、20年前の映
像と新作カットに汚れを入れた映像をバタバタと忙しく入れ替わり
立ち変わり混在させたアニメなど人に見せたいのでしょうか?

誰がそんな作品を望んでいるというのでしょう。

結局は、富野氏という人物は、ひょんなことで(ファーストガンダ
ムのブームで)祭り上げられた、凡人だったということを改めて認
識せざる負えない結果となったんじゃないでしょうかね。

以前も書きましたが、彼は非常に【言い訳】と【屁理屈】が多く、
無意味に知識をひけらかすという嫌味な男であることは判っていま
したが、この映画を観てつくづくどうしようもない男だなっと…

人は確かに変化していく生き物です。でもね、早々変えちゃいけな
い、変わってはいけない部分ってのはあるわけです。

ZのTVシリーズの時、彼は散々Zの不出来さを屁理屈で正当化してみ
せ、だから俺はあんなの作りたくなかった、Zは嫌いだと監督して
口が裂けても言ってはいけない数々の恥言を吐き散らかした。

その行為は、作家としてあるまじき言動だし、認められるわけはな
いのですが、そうまでして主張した言い訳を覆して、20年という月
日を傘に、Zに対する自分を改めると平然と言って退け、言った結
果がコレなんですから、結局この男はガンダムにすがって生きてい
くしか手段を持たない弱く悲しい人物なんだなっと・・・

見せたい、見せたくないに関わらず、自らの主張を制作サイドに通
すだけの器量も持ち併せてないんだなぁってね。

ごちゃごちゃと思想めいた屁理屈並べて、全てのカットを新作にし
なかった理由を延べるくらいなら、全て新作カットで作ってから手
直しをすれば良いのです。

お金が無かった、時間が無かったなんて単純理由が万が一影に隠れ
ていたのであるなら論外。作らなきゃ良いのです。

誰に見せたいのか、何を見せたいのか、それは果たせたのか。そう
いった至極基本的な動機も映像から観客には伝わらない出来だし、
なにがしたいんだ…この男ってね。

継ぎ接ぎ映画な理由に沢山の屁理屈を被せていたくせに【星を継ぐ
者】の終盤、ジャブローから退避~ギャプランとの遭遇~アッシマ
ーの追撃~アムロ合流までの流れは全て新作カットで展開させてる
しさ、言ってる事とやってることが違うだろって・・・

で、ここで散々言うだけってのもアレですし…
作中の話しもしておきます。

まず脚本の組み方だけど、これはちと厳しいかなっと思います。
ガンダムを追い続けてた人には問題ない構成だけど、暫く離れてい
たファンや初めて観る人には何がなんだか判らないまま物語は進行
していくでしょうね。

まるでダイジェスト、いやインデックス的な色合いが濃いです。
だからといってTVはやたらダラダラとしてるので、そっちも褒めら
れたものじゃないでのですが…。

更にアムロの行動がカラバに筒抜けというか、カラバ主導でアムロ
を扇動していたという再設定には、少々馴染めなかったです。

特にアムロとシャアが再会するシーン。あそこはTV版のほうがイ
ンパクト強いですね。

今作ではカラバがアムロ合流の計画を示唆してる前振りが有った上
での再会なので、どうも衝撃度っていう点では、TV版での戦闘中
にアムロがいきなり輸送機で突っ込んできて、そこに現れると予定
されなかった(少なくともTV劇中では意識外という見せ方だった
)者の出現に、双方がとっさに「アムロ何をする気だ!」「シャア
どいてろ!」っと叫び「今、俺はシャアっと言った?」っという、
いかにもニュータイプらしい人並み優れた認識力というものを表現
する上でとても印象に残るシーンでした。

個人的に評価するというより、単純に好みの問題で嬉しかった部分
もあります。

それはジャブロー脱出後、カイとハヤトのやり取りが追加されてい
た点と、大好きなギャプランが新作カットでギュインギュイン動き
回り、めっちゃ格好良かった点ですw

どう見ても、mk-IIなんかより強いです。なのに負けるんだから、
ロザミアのバカって思ってみたりとかねw

ま、そういった点で楽しめた部分もcocはあったので、少しは救わ
れました。

とにかく、ここまで新作カット混ぜるなら、全部新作カットで作っ
て欲しかった…、そういう思いに尽きる作品でした(作品と言える
レベルな代物じゃないけど)

そして、もう富野氏がガンダムに絡むのはやめて欲しい。そう強く
思いました。

そんなわけで、あいもかわらず小さい男を露呈しまくってた富野氏
に同情しつつも、見限る決意が遅れ馳せながらも出来たcocさんな
のでした。

それでは今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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