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乙女のモンスターハンター探険記 Vol.15

最近、どっぷりハマッてる。"面白い"だけを連呼するのもどうかと
思いますので、このへんで具体的に【モンスターハンター】の面白
さとは何ぞや?そして最新作の【2】とはどういった昇華を果たし
てるのかって事を書いてみようと思います。

そもそも【モンスターハンター(以下MHと略記)】という作品はRPG
というジャンルの傾向よりも、アクションゲームとしての素養が高
い作品です。

よく有る、RPGの下地に取って付けたようなアクションが付随して
るタイプの物とは違い、アクションという要素をど真ん中に据え置
いてる点が、この作品を気に入った一番の理由です。

さらに、そのアクションのシステムも、最近のゲームに多くみられ
る、ユーザーに媚びたようなシステムではなく、ゲームの難易度に
上手く関連させた手動操作の多さが魅力の1つでもあります。

この【手動操作】というのは、例えるなら標的の自働ロックオンや
カメラ操作などです。

MHでは、主に近接武器と遠距離武器の2系統があるのですが、双方
とも、どこに攻撃を繰り出すかは全て手動で決定します。

近接なら武器を振り下ろす方向、遠距離なら射撃するポイント。こ
れら全てプレイヤー自らが手動で調整して攻撃を行います。

ですから、対象をロックオンした後は、攻撃ボタンなり、防御ボタ
ン、アイテム使用ボタンなりを押していれば戦闘が成立する様な、
なんちゃってアクションではないのです。

このシステムのお陰で、操作スキルというものがとても重要になっ
ていて、多様なプレイスタイルを産み出します。

そしてMHにはキャラクターのレベルという物が存在しません。
キャラクターの攻撃力、防御力は全て装備品に完全に依存していま
す。

ですから経験値もありません。しかし見えない経験値は存在します
。つまり、操作スキルですね。この操作スキルを経験と観察力で磨
いていかないと、上位クラスのモンスターと闘うことはできません

より強い武器、防具を作るには、相応の強さのモンスターを狩って
、そこから得られる素材が必要になってきます。

これは、装備品の性能だけに頼った戦闘というものを排除する上で
、とても良い意味で作用してるシステムだと思います。

なので、性能の良い装備品を身に付けてる人は、その殆どがそれら
の素材を狩るために必要な戦闘をこなして得てるわけですから、相
応の操作スキルも同時に身に付けていると言えます。

この様に、性能の良い装備を作るにも、上位モンスターから得られ
る素材を入手するにも、それらの対象と戦闘を行い勝利しなければ
得られないわけですから、先にも延べた"見えない経験値"が重要に
なってきます。

ただ、こういったシステムでは上手い人と下手な人の間で格差が生
じるのでは?っと考える人も居るようですが、cocは正直言って、
そういった奇怪な平等主義には頷けないタイプです。

格差生じて当然、上手い人、下手な人と別れることに何ら問題は感
じません。なぜなら、ゲームとは元来そういうものだからです。

ゲームは配給品ではありません。将棋だってオセロだって、トラン
プゲームだって、上手い人が勝利し、下手な人は敗北する。それが
ゲームの根本的な面白さの幹だとcocは考えています。

皆が平等に同じ結果を与えられる物には、勝ち得た喜び、達成した
満足感などは生まれず、あるとするなら作業を完了させたという意
味においての解放感くらいなものだと思います。

まぁ、与えられた作業を終わらせた時にも、一定の満足感はあるの
ですが、そこに高揚感は無いでしょう。

何故なら、誰でも同じだけの時間を費やせば、その段階まで行きつ
くのですから、特別な結果を生み出したとは言いにくいからです。

ですが、MHは違う。どれだけ時間を費やしても、それが結果に結び
付くとは限りませんし、その結果の規模も人それぞれ。それは一見
不平等に思われがちですが、誰にでもチャンスがあるという意味で
は最も平等だと言えるのではないでしょうか?

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話しの途中ですが今回はここまで、次回へと続きます。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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