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乙女のらぶらぶサッカー Vol.82 順当な結果ではありますが…


さてさて、05/16付けテキストで書いた予想とは、スコアこそ違え
ど、順当に1分け2敗の現実的結果にまっしぐらな日本代表。

本日の対クロアチア戦も案の定、引き分けで終わり、事実上、そう
です、計算上でなく事実上において予選グループ突破の芽は消滅し
ました。

しかし、一応計算上は芽は残っていますので、F組みの順位をおさ
らいしてみましょうか。

順位
国名
試合
勝点
1
ブラジル
2
6
2
0
0
3
0
3
2
オーストラリア
2
3
1
0
1
3
3
0
3
クロアチア
2
1
0
1
1
0
1
-1
4
日本
2
1
0
1
1
1
3
-2


残さされた試合は【日本vsブラジル【オーストラリアvsクロアチア
】。

オーストラリアがクロアチアに勝利すれば、日本は予選敗退決定。

オーストラリアとクロアチアが0-0で引き分けた場合、日本はブラ
ジルに3点差以上に加え失点0で勝利すれば逆転二位。

オーストラリアとクロアチアが1-1で引き分けた場合、日本はブラ
ジルに2点差以上に加え失点0で勝利すれば逆転二位。

オーストラリアが1失点でクロアチアに負けた場合、日本はブラジ
ルに3点差以上に加え失点0で勝利すれば逆転二位。

オーストラリが2失点でクロアチアに負けた場合、日本はブラジル
に4点差以上に加え失点0で勝利すれば逆転二位。

以下略・・・。

ルール上、勝ち点、得失点差で並んだ場合、総失点の少ない方が勝
ち上がるので、有り得ない話ですが、日本vsブラジルが10-6で日本
が勝利した場合、勝ち点3は得られますが、6失点してますから、
同じ総勝ち点4で並ぶであろう、オーストラリアとクロアチアには
総失点の数で負けてしまうわけです。

つまり日本がブラジルに3-0以上で勝利しない限り、オーストラリ
アは引き分けでも2位確定なわけです。

そして、現在のブラジルを不調と見るか、予選用の戦い方という意
味でセーブして試合してると見るかで意見は分かれると思いますが
、そのどちらにせよ、日本がブラジルに3点差以上を付けて勝利す
るということは、現実問題として極めて可能性は0に等しいわけで
すから、現時点で事実上、日本の予選グループ敗退は99.999%決定
したと言えるわけです。

順当にいけば、3点差付けて勝つというより、3点差付けられて負
ける方が濃厚ですしね。

先ほど、テキストリンクで貼った05/16付けテキストの中でも書い
てますが、日本にとって、今大会は【初めて本当の意味において戦
いに挑む大会】ですから、1分け2敗であっても、まぁ順当な結果
、善戦した結果と言えるのではないかと思っています。

そして、事実上、日本の決勝トーナメント進出が消滅した以上、踏
まえておかなければいけない重要な問題があります。

それは、ジーコ監督から得た、創造性を重視した自由なサッカーを
、次期監督(まだ後任は未定ですが)の元で培われるであろう、戦術
に裏付けされた日本人に向いてるとされてる管理サッカーと融合さ
せて、本当の意味で世界と勝負の出来るレベルにまで実力を押し上
げられる可能性のある2010年の南アフリカW杯において、この
ままだと確実にアジアの出場枠が今回よりも減らされるという点で
す。

今回のアジアの出場枠は2002年の日韓大会において、日本がベスト
16入り、韓国に至っては4位の好成績を残したからこそ、W杯史
上最大のアジア出場枠4.5枠を割り振ってもらえたのです。

この4.5枠というのは非常にヌルいハードルで、アジアの二次予選
は2グループに分けられ、強豪である韓国、日本、サウジ、イラン
の4チームが各グループに2チームずつ振り分けられ、各グループ
で2位以内に入ればW杯出場、仮に3位になったとしても、両グル
ープの3位同士で戦い、それに勝利した後、別大陸の予選の次点チ
ームと大陸間プレーオフを行い、そこで勝利すればW杯出場という
、非常に楽なハードルだったのです。

しかし、現状の本大会で決勝リーグ進出の可能性が高く残されてる
のは、韓国のみ。

日本は前述通り絶望的だし、D組みのイランはすでに予選敗退が決
定、H組みのサウジも可能性は十二分に残ってるが、残す試合がス
ペインとウクライナですし、可能性は低いと言うほかありません。

そうなると、先ほど書いたように、2010年の南アフリカW杯におい
てのアジア出場枠は今回の4.5から確実に減らされることになるで
しょう。

そして忘れてはいけないのが、今回、本大会の予選グループで日本
と同じF組みに組み込まれたオーストラリアは、今大会終了後、ア
ジアの所属という変更がFIFA通達により決定しています。そして近
年加速度的に実力を付けてきてる伏兵的存在の中国も忘れてはいけ
ません。

つまり、次回のW杯のアジアからの出場権は、韓国、日本、イラン
、サウジ、オーストラリア、中国といった強豪が6チームひしめき
あった中で、おそらく3枠以下に減らされるであろう出場枠を争う
事となるのです。

ですから、今大会の日本の残念な結果というのは、次大会の自国の
首をも同時に絞めてることになるわけです。

2010年の南アフリカ大会に向けてのアジア最終予選の結果が出るの
がおそらく3年後ですから、そんな先のことを今から言うのは早い
ですけど、おそらく日本はアジア予選を突破出来ないと思います。

まぁ、その理由を書くとなると、話は今大会とはまったく別の方向
に話が及んでしまいますので割愛しますが、とにもかくにも今大会
での予選グループ敗退というのは非常に痛いなと…。

ただ、もちろん100%予選グループ敗退が決まったわけではありま
せん。

日本がブラジルに3-0で勝つ可能性も0.001%くらいは残ってます。

そして、僅かでも可能性が残っているなら、そしてこのような突き
放した様なテキストを書いているといえども、ブラジル戦は気力果
てるまで応援します。

オーストラリアとクロアチアが1-1で引き分けてくれて、日本がブ
ラジルに3-0で勝てばOKなわけです。つまりは全くの想定外な奇
跡ではなく、奇跡への軌跡は判明してるわけですから、後はその結
果を手繰り寄せれば良いだけです。

たとえ、それがどれほど低い可能性だとしても、体現してみせれば
、それは必然だったのだと胸を張れますしね。

ってなわけで、22日の28:00からのブラジル戦。奇しくもオースト
ラリアvsクロアチアも同日、同時刻でのキックオフ。

舞台は整った!ドラマが生まれるには絶好のお膳立て。22日の
29:50頃、つまり23日の早朝6時前に日本列島が歓喜の雄叫びで揺れ
るのを願いつつ、その決戦の日まで心静かに待つとします。

シンプルだけど、最後に呪いに匹敵する程に怨念めいた気持ちで一
言残しておきます。がんばれ!ニッポン!



*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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