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乙女のらぶらぶサッカー Vol.83 一瞬夢見てしまった^^;


さて、予想通りの1分け2敗で一次リーグ敗退が確定した日本です
が、最終戦となったブラジル戦で魅せたアレックスからのスルーパ
スをダイレクトで左足を振り抜き決めた玉田の先制点は本当に価値
のある一点だと思います。

惜しむらくは、その先制点を奪った瞬間、同時刻に別会場で行われ
ていたオーストラリアvsクロアチアが0-1とクロアチアが先制し
ていたという、夢を見るには余りにもタイミングの良い状況だった
為、その後の日本の4失点は、取られた点数以上のダメージが見て
るコチラ側に降りかかってきてキツかったです。

実の所、玉田のシュートが決まった瞬間、cocさん問答無用に号泣
してました(汗

だって、W杯でブラジル相手に点を奪ったのですよ。日本サッカー
の歴史始まって以来の快挙です。(オリンピックは除く)

嗚咽溢しながら、1-0というスコアを見て、まかり間違って追加
点なんかを奪えたりして、オーストラリアvsクロアチアがそのまま
1-0でクロアチアが勝ってくれたりしたら、まさかまさかの決勝
トーナメント進出じゃん!っと、有り得ない夢を無謀にも、そして
現実性というフィルターを通してまで考えてしまったもんだから、
余計に涙止まらないハメに・・・w

まぁ、前半ロスタイムに典型的な失点を誘発するディフェンスのボ
ールウォッチャーから(ボールを見てるだけで動かない状態)ロナウ
ドに得点された瞬間、盛り上がった気分が液体窒素を被せられたか
のようにピキーンっと凍りつき、それ以降二度と気持ちが盛り上が
ることはありませんでした。

さて、冷静に日本というチーム、そしてそのチームを通して見たW
杯というものを、母国敗退という事実を区切りにして総括してみま
すと、敗因云々よりもまずはレベルの差というものが痛烈に響きま
したね。

技術面も然り、精神面も然り、全てにおいて日本はまだW杯という
大会において子供だった。初出場という、アジア予選を勝ち抜いた
時点で燃え尽き、後は参加することだけで光栄だと感じてしまって
であろう98年フランス大会。ホスト国として一次リーグの組み合
わせは優遇され強豪と当たることなく終わった02年の日韓大会と
は違い、初めて出場32ヶ国の内の1つとして対等な勝負を挑む形
となった、日本にとっていわば実質的な処女航海に相当する今大会
で、実感できたのは戦うにはまだまだ幼すぎるという現実。

どんな形にせよ勝たなければ何の意味もない大会。
出場する選手の殆どが自分を全世界にアピールし、大会終了後に有
力クラブチームからのオファーがくるようにと、つまりサッカー人
生を賭けた就職活動の場ともなるW杯において、日本はまだ"スポー
ツ"としてサッカーをしに行っていた。

スポーツしたいなら、国内リーグで好きなだけやってくれ。
W杯はスポーツをしにいく場所じゃないんだ。戦う場所。国の誇り
を賭け、自分の人生を賭け、オリンピックを遥かに凌ぐ一大興行大
会で自分の名を残し、名誉というカードを奪い取りに行く大会。

初戦のオーストラリア戦に続き、ブラジル戦でも見せたロスタイム
間際の失点。これは勝つという強い気持ちが相手に及んでないこと
を意味し、そんな重要な場面で集中力を切らしてるようでは、とて
もじゃないが太刀打ちできない。

厳しい言い方をすれば、所詮、お坊ちゃんサッカーなんですよ。現
状の日本は。

だから、誰がどうで、どうだったからといった敗因は挙げませんし
、挙げようがありません。全員がダメだった。ですから敗因ではな
く、そこにあった事実として一部の選手について書いてみます。

まずは、川口のセービングを賞賛する向きがありますが、あんなの
当たり前。確かにクロアチア戦でのPKを阻止した功績は大きい。し
かし、オーストラリア戦、ブラジル戦共に、前半の間しか集中力が
もたない。後半、もしくは失点後はディフェンダーへの指示も大雑
把になり、先走った守備体形を指示して、裏を抜かれ失点される。

良い面もあったが、同じくらいダメな部分もあった。そして彼はGK
であり、守備の要であるのだから、良い面と悪い面がイーブンな結
果ではダメなんですよ。ブラジル戦の後半がその際たる例です。ミ
ドルシュートを立て続けに入れられるというのは、明らかにデフェ
ンダーとの連携ミスであり、指示のミス。一本なら仕方ないない。
でも同じミスを繰り返すあたりが集中力が散漫な証拠。

故に彼は可もなく、不可もなく、これといって特別評価できるほど
ではなく、結局のところお坊ちゃんサッカーの1/11でしかなかった


ただ、全員がお坊ちゃんサッカーだったかというと、そうではない

中田(英)だけは明らかに見据えてる視線が違っていた。

ただ、残念なことに彼自身が、その目線の先に据え置いてる景色を
他の選手に見せることが出来なかった。

これについても厳しい言い方をすると、彼に人を引っ張る力、つま
りキャプテンシーという部分において不適格者だったということ。

大会前の合宿中にヒデは自身を変えようと試みていたと報道され、
実際確かに彼は今までのストイックなだけのヒデから、周りに何か
を与えよう、自分が若手だった頃に先輩たちが自分にしてくれたこ
とを自分がやらなければという自覚めいたものが生まれたとも言わ
れている。しかし、それは余りにも遅すぎた。大会直前になって既
に精神的な部分でメンバーと孤立していたという事実が確固たるも
のとなっていた時期に試みても、そんな簡単に融和など成し遂げる
ことは出来ない。

結局、ヒデは今大会でもどんどん空回りし、孤立していった。
"たられば"を言うなれば、せめてアジア一次予選に入る前くらいま
でにチャレンジしていれば、本当の意味で融和を成し遂げることは
できたかもしれないけど、土壇場の付け焼刃ではどうにもなりませ
ん。

そういった部分の悔いというのは彼の中に比重の割合はわかりませ
んが、確実に有ると思いますし。ブラジル戦の試合終了後、一人ピ
ッチに残り、芝生の上に身体を横たえ、顔にタオルを被せ動こうと
しなかった姿。そしてタオルを外した彼の目が潤んでいたのは、た
だ負けた悔しさというよりも、自分がやらなければいけなかった事
が出来なかったという、自分への失望感から溢れ出た悔しさのよう
にcocは感じました。

次は、中村。彼には問いたいことが山ほどあります。個人的に好き
なプレイヤーだからこそ、何故?と多くの疑問が積み重なったまま
です。今大会、彼は評価以前の段階、つまり論外な出来の悪さでし
た。得意のフリーキックは精度なんてものを論じる以前のものばか
りで、パスを出すのも受けるのもミスの連発。

大会直前に足を少し痛めたとか、微熱が出たとかいう話もあります
が、正直言いまして、そんなことに左右されてる場合じゃないだろ
うと…。

4年前に散々トルシエに冷遇された挙句、最終メンバー発表前のラ
ストマッチに召集され、更にスタメンで使われておきながら落選と
いう、とんでもなくエゴイスティツクな仕打ちを受けた悔しさを忘
れたのか?

とにかく、中村は今大会においては要らない選手にまで成り下がっ
ていた。コンディションが悪いのであれば、彼を使いつづけたジー
コにも首を傾げたくなるけど、使いつづけてくれた事に関して、こ
の4年間の思いなども含めた意地の結果というのを見せてほしかっ
たとつくづく残念に思います。

なのに、試合終了後のインタビューで涙を堪えて声を詰まらせてる
様子は、正直いって腹が立ちました。悔しがる理由はなんだ?負け
たからか?じゃ何故負けた?この大会で君は悔しがるほどの何かし
たのか?現所属チームのセルティックは元より、セリアAのレッジ
ーナに所属していた頃から振り返って、君のプレイはこんな無様な
ものではなかった。悔しがる理由すら残せてないじゃないか!

彼がマリノスに入団し、木村和司引退以降、ずっと実質不在だった
日産の10番に彼が認められ、その後の成長と見てきてから今まで
で、一番最悪な3試合でした。

是が非でも出場したかったW杯なんでしょ?一体何がどうしてそう
なったのよ!

好きだから、応援してきたからこそ、とても腹が立つのです。

どれくらい先かわからないけど、彼の口から今大会の真実が語られ
る日まで、今大会の無様な姿に関しての真相は謎だけど、とにかく
言いたい!メソメソしてんじゃねー!!ToT

さて、少し感情的になってきたので、話を変えましょう。

とにかく日本のドイツW杯は終わりました。そして一つハッキリし
たのが、オーストラリアは強かったということ。そしてその強いオ
ーストラリアが次回のW杯の予選ではアジア地区に組み込まれると
いうこと、そしてアジアからの出場枠は今大会の4.5枠から最も少
ない縮小として考えても3枠、もしくは2.5枠に減らされるであろ
うという現実。

フィジカルで完全に勝ってるオーストラリアが、実際のプレイでも
相当なテクニックをもっていると体感したことは、これから始まる
4年後に向けての戦いにおいて、とても良い経験になったと思いま
す。

これからの課題としては、やはり若い世代をもっと海外リーグに移
籍させ、経験を積ませることが重要だと思います。トップリーグじ
ゃなくても良い。二部、三部のチームでも良い、とにかくベンチに
座りいっても仕方ないですし、むしろ下部リーグから伸し上ってい
こうと血走ってる連中らと凌ぎを削らせた方が良いかもしれない。

つまりテクニックを付けるのは当然必要だけど、テクニックは練習
さえ継続していけば、ある程度は身に付きます。むしろそういった
技術面よりも、戦いの世界。競技としてでなく、人生そのものを賭
けた削りあいの中で、いかにして勝つか、勝ち残るかといった精神
的な強さと、したたかさ。そういった"戦い"を若い世代にもっと経
験させていくべきだとcocは考えます。

そして、ブラジル戦で痛感出来た点として、アジアレベルではテク
ニックに長ける日本と言われるものの、やはり本物の競合と対峙し
た際に、そのレベルの差は明らかだった。

悲しいけど、今必要なのは、中途半端な個人技ではなく、強固な組
織サッカーでしょう。ジーコが刷り込んだブラジル式サッカーも悪
くない、ただし、それを体現出来るだけの自力が今の日本には無い
。だから言ってしまえば、ジーコジャパンは物凄く中途半端なチー
ムだった。

組織に長けてるチームでもなければ、強豪相手に局面を打破できる
だけの個人技を有したタレントが揃っているわけでもない。つまり
特化した面のないチームだった。だから最後まで勝ちパターンとい
うのが作れないままだった。

このチームはこうなれば勝てるっという絶対的な形というのをまず
作る必要があり、それは先ほど書いたように、まだまだ世界レベル
には程遠い個人技の向上よりも、強固な組織の裏付けを元にして作
り上げる、ジャパニーズモダンサッカーが必要だとcocは考えます


現段階で有力紙されてる次期監督は元フランス代表主将のディディ
エ・デシャン氏の名が挙げられていますが、実際のところ誰に決ま
るかは未定。しかしEUからの選出は是非とも堅守してもらいところ
です。

後は、代表の世代交代を速やかに行うことですね。
現代表から誰を残すのかという選択を早急に打ち出し、新たなチー
ム作りを素早くスタートさせること。

ダラダラと現代表メンバーの大半を残し、何戦もテストマッチを重
ねていって取捨していくような悠長なやり方は望ましくないです。

厳しい言い方ですが、現代表メンバーはW杯で1分け2敗の一次リ
ーグ敗退した面々なのですから、その現実をから目をそらさず、若
手と融合させることで今以上の結果を生み出せると思われる選手以
外はズバっと入れ替えるべきです。

とりあえず、一次リーグ敗退という残念な結果に終わりましたが、
これからやるべきことはハッキリ見えたでしょうし、クヨクヨ、メ
ソメソしていても仕方ありません。

後悔は後悔しても頷けるレベルのチームになってからで十分。

ぶっちゃけ、元々今大会では、一次リーグの組み合わせが決まった
時に、敗退は見えていたわけですし^^;

マスコミに扇動されて、躍進を鵜呑みにしていた人には、現実を見
せつける良い機会になったと思います。

それでは、そろそろ時間迫ってきたので、今回はこれにて終わりと
します。

最後に一つ。W杯はこれからが本番。強豪の殆どが順当に勝ちあが
った決勝トーナメントは好カード揃い。まだまだ熱い夜は続きます



*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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