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乙女のらぶらぶサッカー Vol.87 欧州勢で固められたベスト4

さてさて、ベスト4が出揃いましたぞ。

その顔ぶれは、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスの4カ国
です。

準々決勝に話を戻せば、ドイツvsアルゼンチンでドイツが勝つとは
思っていませんでした。しかし、やはりホームゲームでの有利さは
、タレント揃いのアルゼンチンを撃破するには十分足りたようです
ね。

イタリアvsウクライナですが、やはりシェフチェンコ一人ではイタ
リアの固い守備を崩しきる事は難しかったものの、よく健闘しまし
たし、内容もそこそこ良かったです。スコアこそ3-0とワンサイド
ゲームな感じでしたけど、十分ウクライナにも勝機があっただけに
波乱を期待したのですが、やはり今大会では堅実な結果に終始する
ようで残念な感じもしました。

ポルトガルvsイングランドは、双方バッチバチの攻め合いでとても
熱い試合でした。オーエンを怪我で欠いたイングランド、デコを累
積警告で書いたポルトガル。しかし双方、エースは健在。ベッカム
か!?フィーゴか!?っと見てる側も力の入る一線でしたが、やっ
てる方はもっと力が入っていたようで、イングランドのルーニーが
案の定と言っては酷かもしれないけど、接触プレイで熱くなり、イ
ングランド選手と小競り合いを起こして一発退場^^;

いくらなんでも一発退場なほど酷いことしてないぞ!ちょっと胸を
押しただけじゃないかっと思ったものの、流れたスロー映像には、
その小競り合いの発端となったルーニーの接触プレイ時にルーニー
が相手選手の股間を…思いっきり踏み付けていた^^;

審判はどっちに対してレッドカードを出したのでしょうね。踏んだ
事に関してか(不可抗力だと思うけど)、その後の小競り合いに対し
てか。

まぁ、とにかく悪い意味で期待に応えちゃったルーニー。そして試
合途中で負傷しベンチに下がったベッカム。イングランドはどんど
んジリ貧となっていくも、なんとか前後半の90分、延長の前後半
の30分を凌いでPK戦にまで持ち込みましたが、粘りもそこまで
でしたね。

まぁ、仮にPK線に勝利したとしても、次戦でルーニー、ベッカム
、オーエン不在では話になんないでしょうし、準決勝なんだから良
いゲームを見たいという意味において考えると、ポルトガルが勝っ
てくれたのは結果的に歓迎かな。

そして注目のフランスvsブラジル。
タレントパワーでは圧倒的にブラジル優位。しかし負けた。
今大会に入ってブラジルは弱くはなかったんだけど、なんか今ひと
つ完成されてなかったんですよね。

個人技に固執しすぎる場面が多々見られ(まぁ、それはいつもの事
でもありますが)、守備の展開にしろ、攻撃の展開にしろ、プレイ
の起点から着点までの流れが見えないというか、意図が見えないプ
レイが多すぎました。

個々の能力が高いから、そういった場当たり的なプレイでも今まで
なんとか勝ててきましたけど、今回は落ち目とはいえ前々大会覇者
のフランス。そしてジダンはまだチームのタクトを振っているわけ
ですから、その場凌ぎの場当たり的個人技に終始しては、ボールは
フィニッシュまで繋がりません。

中盤ではフランスも厳しくプレスしてこないので、ブラジルがボー
ルを支配していたような時間帯も多く見られましたが、いかんせん
ツートップの一角ロナウドが相変わらずノロノロ、モタモタと走り
もせず、ボケーっとゴールに背を向けて『早く、おいらにボールち
ょうだい』みたいな感じで待ってるだけだから、中盤との連動した
動きでスペースの裏を取るとか、左右に開いて展開するなどといっ
た動きに発展するわけもなく…、そしてロナウジーニョもやたらと
ボールを持ちすぎるから潰されて起点にもなれない。

カカが一人スペースの奪い合いに尽力して走り回っていたけど、他
がボールを持てばすぐにドリブル、チェックにこられてもドリブル
、2人に前を抑えられてもドリブルってなことばっかりしてるから
、結局ペナルティエリアの外側までで攻撃は潰される。

相手は日本じゃないんだから、あんな無謀で無計画な個人技に固執
したら勝てるわけないw

あとは、両サイド、カフー、ロベカルの衰えは否めませんでしたね
。だから攻撃が中央ばかりになってしまい、フランスはケアすべき
エリアの絞込みが容易に特定できて、守りやすそうでしたよ。

個人的には、現ポルトガル監督であり、前ブラジル監督でもあった
フェリペ監督の時間差同門対決というのが見たかったので、是非と
もブラジルに勝ってもらって、ポルトガルvsブラジルを実現させて
ほしかっただけに残念です。

そんなわけで、出揃ったベスト4.組み合わせはドイツvsイタリア
、ポルトガルvsフランス。奇しくも欧州開催のW杯では南米勢は奮
わないというジンクスを体現するかのように、すべて欧州勢で染め
られました。

決勝リーグ開始当初はイタリアの優勝を予想してましたけど、ここ
まできた時点で、もうわからなくなってきました。

地元で多くのサポーターの声援に後押しされ、大会前では考えられ
なかった勝負強さを発揮しだしてるドイツ。

攻撃的になったと言われるも、やはり守備的なスタイルの伝統は抜
け切れないが、アタッカー陣の力が不足しているわけではないと証
明し、勝利の波に乗りつつあるイタリア。

デコ、フィーゴというオフェンスの想像性豊かなプレイに注目が集
まる機会は多いけど、今大会、予選リーグを通じて僅か2失点とい
う守備力の高さは、フェリペ監督就任以降に徹底された守備力強化
が確実に成果を出している証拠で、従来のポルトガルのイメージで
あったオフェンス一辺倒なスタイルから完全に脱却し、総合力で他
のベスト4常連国と肩を並べられるクラスまで成長している古豪ポ
ルトガル。

落ち目と言われ続け、結果の良し悪しは、ジダンの出来次第という
、なんとも心もとないチームだったフランス。予選リーグから徐々
に調子を上げ、今大会終了と共に引退を表明してるジダンは、自身
最後の舞台となるこの大会で明らかにスイッチがONになりつつあ
り、試合を重ねる毎に、彼から全盛期の危険且つ華麗なプレイが飛
び出してくる頻度が多くなってきてますから、後先の事を考える必
要のないジダンにとって、本当の意味で完全燃焼モードに切り替わ
ってしまえば、他のチームを寄せ付けないような展開になる可能性
もあるフランス。

いったい、どこが勝つんだ!
もう、ワクワクしすぎて落ち着きませんw

勢いのドイツか!?
堅実なイタリアか!?
躍進のポルトガルか!?
意地のフランスか!?

まさかさ、まさかだよ?
ジダンがさ、優勝して引退なんていう、最高の幕引きなんてことな
いよね?w

それは駄目だよ。だって格好良すぎじゃんw

そんなことになったら、本当に伝説になっちゃうよ。

許しません!そんな出来過ぎな展開は。だってさ、W杯に似合うの
は"悲劇"って相場が決まってるじゃない。

だけど、そういう終わり方も少し期待してたりするんだけどねw

さぁ、決戦は07/04、07/05。そして決勝が07/09。どうなる!どう
する!?

とりあえずハッキリしてることは、ひとつ!
寝れないってことw

特に2002年の日韓大会があんまり面白くなかったから、今大会が異
様に面白く感じるんですよね。やっぱ決勝リーグに勝ち上がるべき
所が順当に出揃った大会って熱いですよ^^

そんなわけで、佳境に入ったW杯にドキドキ、ワクワクな毎日を過
ごすcocさんなのでした。

それでは今回はこのへんで。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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