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乙女日記 Vol.1256 緊急出張ラプソディー 第2話

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==前回のあらすじ==

cocが無計画で引き受けた緊急出張の道先案内人に指名された【引
率君】彼の献身的な行動、そしてどこか反抗的な態度に、悪魔の異
名を拝命したcocさんが繰り出す無責任パワーとが織り成す、緊急
出張ラプソディー。引率君にとって悲惨な9時間以上のドライブ、
cocにとっては退屈なドライブを経て、二人は東京の依頼先事務所
に到着。

道中、cocの悪魔的行動に疲弊しきった引率君は、宿泊予定のホテ
ルに先にチェックインして休むつもりだったが、仕事のアシスタン
トも兼ねてると聞かされ、回路崩壊。特攻覚悟の彼に待つ更なる試
練とは!?

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自分の運命を悟ったのか、それとも呪うことで開き直ったのか、引
率君はこれぞ【THEカラ元気】っといった様子で、cocを追い越し自
らビルのロビーへと先頭を切って突入し、見たこともないハイテン
ションで受付嬢に不気味な笑顔で愛想を振り撒き、担当者の呼び出
しを要求。

「どうぞ、8階の第一企画室です」っと内線から引継いでくれた受
付さんの表情は、その目前に居るやたらとテンションの高い男を怪
しむ素振りが少し隠されていたのにcocさんは気付きましたが、壊
れた彼に伝えるほど残酷ではありません。しかし、黙ってエレベー
ターの方に向かいつつ、遅れてヘラヘラ付いてくる引率君に対して
『そのバカ丸出しなテンション、いい加減やめたら』っと冷たい視
線をプレゼントw

一瞬で表情を変えた引率君が「だって、こうでもしなきゃやってら
んないっすよ!アシやらなきゃいけないなら、もっと先に教えてお
いてください!そもそもなんで僕がアシなんですか!アシなら別に
呼べばよかったじゃないですか!鬼!悪魔!」っと吠える彼。

『で、言いたいことはそれで終わり?』っと冷たく放つと、彼も無
言で睨む。

チーン!

8階に到着したアナウンス音がその沈黙を終わらせ、エレベータか
ら降りる直前にcocさんから彼に一言『グダグダ言わずにさっさと
いくよ。そこの下僕』

「下僕って…、でも確かにそうだ。紛れも無くこの状況は僕が下僕
であることを説明してる…」っと、ぶつくさ溢していた引率君なの
でしたw

それから企画室で担当の人と会い、実作業のスケジュールの変更点
や、当日で判明した問題などの注意点を聞き、すぐさま現場のスタ
ジオに乗り込むことに。

部屋を出る時に、その担当の方が「ところで、アシスタントは女性
の方とお伺いしてましたけど?」っと。

『あぁ、アレですか。アレは気にしないで下さい。ただの奴隷です
から』っと指で引率君を指し、サラっと答えるcocさんw

「あぁ、奴隷ですか。また良い物をお持ちで」っと、これまたサラ
っと受ける担当の方w

「ちょっと!奴隷ってなんなんですか!しかも"アレ"呼ばわりなん
て酷すぎる!さっきは下僕で、数分で奴隷に格下げですか!」っと
後ろから猛抗議する引率君の勢いに担当の方と足を止め、顔を見合
わせるcocさん。

『あぁ、言い間違えました。あれはポチです。ペットです』っと言
い直したcocに笑いながら担当さんが「犬ですかぁ、犬は良いです
よね、従順で忠誠心が厚いうえに利巧だ」っとw

「今度は数秒で犬に…、もう人間じゃないんだ僕って…」っとつぶ
やく彼を尻目に『いくよ!ポチ』っと言ってしまうcocさんw

「はい…」っと完全に全てを諦め飲み込んだ彼の返事はとても弱々
しく、覇気がありません。

『"はい"じゃなく"ワン!"でしょ』っと言うと「うるさい!そこま
でしません!僕だって怒りますよ!」っと再びテンションの上がっ
た引率君に『まだまだ元気あるじゃん。おっけおっけ』っと笑顔で
答えるcocさんに反抗的な目を向け続ける引率君。

すると、担当の方が「いけませんねぇ。ポチならそこで"付いて行
きますワン!"ってくらい言えないと、今度はもっと格下げされま
すよ」っとw

依頼先の方にそこまで言われてしまい、一瞬表情が凍った彼ですが
、そこは彼も大人、そして犬以下の扱いだけは何としてでも回避し
たかったのでしょう、「はい…、すいませんワン」っとw

いやぁ、いい!その諦め加減は素敵だぞw

それから担当の方と共に現場に移動、仕事道具の重い荷物は、勿論
忠犬ポチが運んでくれて、cocさんは手ぶらで現場入り♪(ここ、非
難していいところですw)

さて、ここからがcocさんの仕事開始。

道具の準備、機材の配置等々をテキパキ済ませた引率君が、仕事着
に着替えて戻ってきたcocを見つけるやいなや、小走りに近づいて
きて、小声で「準備完了しましたワン」ってw

いや、もういいんだぞ?w
いつまでそれ続ける気だw

しかし、結構本人さんもまんざらでは無い様子なので、笑いたいの
を必死に堪えるcocさんなのでした。

ところで、初日の現場は急遽組まれた仕事ということで、あちこち
で問題続出。特にタイムスケジュールの伝達ミスが多発して、一時
は騒然とする場面も…

○○時にあげなきゃいけないセクションが○○時になっても肝心の
中心人物が現場入りしてこないといったことがおきたり…。

●●時予定と△△時予定のセクションが■■時に揃って到着。共に
拘束時間が同じだったりとか…。

しかも現場でスタッフが揉め出して、これは困る、聞いてない等の
怒号が飛び交い…

某氏の我侭発動で、現場が停滞したと思ったら「でていけ!!」っ
と控え室で内輪もめが勃発して、周りが必死でなだめたりと…

23時終わりの予定が、2時になっても3時になっても終わらず…

しかし、ポチ、いや引率君が3時半頃に限界よろしく宣言でちゃっ
て、スタジオの倉庫の隅で意識途絶w

結局、終わったのが朝の6時。

で、翌日のスケジュールは朝8時開始。つまり2時間後w

とりあえず、まだ初日に使った物の片付けをしてる方々にお詫びし
つつ、シャワーだけさせて頂くことに…^^;

勿論ポチはそのまま放置でドロのように爆睡してましたw

シャワーを済ませ、メイクし直して、差し入れで置いてあった栄養
ドリンクを2本飲み干した後、倉庫の隅でそれこそ犬のように背中
を丸め寝ている引率君に『ポチ~。お仕事だぞぉ。起きなさ~い」
っと起こしに。

呼びかけにモソモソと反応し起きたポチは「お、おはよう…ござい
ます……、、、ワン」っとw

その何とも言えない間の取り方に思わず笑うと「誰がポチやねん!
調子のんな!」っと、寝起きが超ーこえぇw

つーか、あんた寝起きの第一声で"ワン"って乗っかったじゃん。
なのに、遅れてキレんなよw

「で、今何時ですか?」というポチに時間を伝え、「もう仕事再開
ですか?」っという問いに『だから起こしてるんじゃん。さっさと
顔洗ってきなさい」っと死人のような顔色の彼を強引に起きやがら
せ、支度に向かわせるスパルタなcocさん。

フラフラと歩き、トイレに向かう彼、途中で搬入物の出し入れをし
てるスタッフにぶつかってしまい「あ、すいませんですワン」っと
言ってしまってるしw

"すいませんですワン"と言われてしまった人のキョトン顔が最高に
面白かったけど、ポチよ、もうその"ワン"はいいから…w

普通に変な人指定で見られてるぞw

顔を洗って目を覚ましてきた彼を迎え、いよいよ二日目の作業が開
始。

予定していた進行具合とは随分遅れが生じてるけど、cocさんが受
け持ってる分野の作業だけではどうにもなりませんので、ここは覚
悟を決めるしかありません。それこそ、途中でポチのように意識が
途絶するような状態になったとしても、引き受けたからには、現場
の全スタッフと運命共同体ですしね。

「さぁー!気合入れて、今日もやりますよー!昨日は長距離ドライ
ブの疲れがあったから、途中でリタイアしちゃいましたけど、今日
からはトコトン付き合いますからね」っと張り切る引率君を1人の
オジサマが呼び止める。

「君、どこの人?」っと尋ねる年の頃40代半ばのオジサマに、
cocが『うちのアシスタント兼運転手』と伝えると、そのオジサマ
が「ちょっと」っとcocを手招き。

ちょっとの間、そのオジサマとcocの小声な話し合いを、ボーっと
見ていたポチに、その後悲惨な指令が下ることに…

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さてさて、気分一新!朝の活気に満ちたスタジオの雰囲気にテンシ
ョン上げまくりのポチに下った悲惨な指令とは一体何か!?

そうです!またまたこの話しは次回へと続くのでしたw

どうなる!ポチ!どうされるんだ!ポチィー!

あの【南極物語】を越えたと一部で絶賛の声が上がった、ポチの物
語はまだまだ続きます。

それでは今日はここまで。
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*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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