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乙女のゲームのススメ Vol.89 PS2【キャプテン翼】

宣言どおりの【キャプテン翼】のインプレッションです。

プレイ前から予測していた通り【ゲーム】としては、つまらない作
品でしたw

ですが【キャプテン翼】の世界に浸るという意味では、結構良い味
出してます。

つまり、キャラクターゲームの王道ってやつですね。

ゲームシステムは、キャプテン翼を初めてゲーム化し、未だ同シリ
ーズのゲームの中では金字塔とも言える【テクモ】版と、ナムコが
以前に世に送り出したサッカーゲームの野心作【リベログランデ】
を合わせ、そこに目押しシステムを加えたといった感じです。

基本的にチームのキャプテンの一人称で試合は展開し、チームメイ
トにパス要求や全体的な動きの方向などが指示できる程度しか介入
できないので、リベログランデ等に代表される一人称サッカーゲー
ムの経験が無い人にはとっつきが悪いかもしれません。

試合は、大まかに2つの流れが軸となっています。

ボール運びを主としたチームとしての行動。
そして、玉際の局面の目押しバトルの二つです。

競り合いや一対一の戦いの場面になると、目押しバトルがスタート
し、最大三回の目押しチャンスでタイミング良くボタンを押しこと
によって、スタミナの減少を軽減できます。

最大3回の目押しバトル終了後にスタミナの残量が多い方が勝者と
なり局面での決着がつきます。

尚、消耗したスタミナは一定時間で回復します。
逆を言えば、連続でドリブル突破を計ると、一人目を突破した時に
使用したスタミナが回復してない状態で、次の相手と目押しバトル
になってしまうので、中々連続プレイは出来ないようになってます

そして【ゲーム】的につまらなさの根本となってる部分ですが、キ
ーパーが圧倒的有利なバランスになっている点ですね。

シュートを放つ側は、目押しを成功させた分、アタックポイントと
いって、つまりシュート力が決まるのですが、キーパーはシュート
を打つ際に押されたボタンと同じ順序で、守備目押しをすることで
、相手の放ったシュートのパワーを相殺していきます。

シュートの際に使われたボタンの順序はシュート画面で見えるよう
になっているので、目押しのタイミングさえ逃さなければ殆どのシ
ュートを防げてしまいます。

ですから、森崎君が凄い事になってますw
キャッチしまくりで、原作の弱々しさはどこへやら…
非常に逞しい守護神へと変貌を遂げているのです・

この【森崎君】がシュートを防ぎまくるという点をどう思うかで、
本作の第一印象はきまるのではないかと思います。

cocは、あの使えない森崎君の変貌ぶりを楽しんでる派なので、悪
い印象を持っていません。

ただ、このようにキーパーが圧倒的に有利なバランスであるという
ことは、当然の事ながら点は余りスンナリ入れることはできません

有効なのは波状攻撃。ただし、最初のシュートを打つキャラはスタ
ミナがフルの状態で、目押しも成功させて、ハイパーシュートにし
なければなりません。

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ハイパーシュート

目押しには、4段階の成否判定があり、更に打つシュート毎に押す
ボタンの順序が定められています。完全順序固定のもあれば、毎回
ランダムなのもあり、ランダムのものは、2つのみ画面に表示され
ますが、残りの1つは?と表示されているので、予測で打たないと
いけません。

で、成否判定の上位3以上の判定でボタンの押す順序も合っていれ
ば、ボーナスとしてシュートの威力数値に上乗せ数値が発生します

その状態をハイパー状態と言います。

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シュートやダッシュ、つまり行動をおこせばスタミナは減少し、シ
ュートの威力が落ちます。

しかし、キーパーもスタミナに関してはフィールドプレイヤーと同
じで、シュートを防いだ直後はスタミナが回復してないので、スタ
ミナの勝負となるシュート場面では連続でシュートを打つとキーパ
ーの守備力を著しく低下させることができるわけです。

詳しく計算してないので、正解かどうかは分かりませんが、キーパ
ーの能力が600という数値として場合、目押しの成否でそこにボ
ーナスポイントが付き、3回の目押し合計の数値が防げるシュート
のアタックポイントの限界を示してるのではないかと思います。

シュートの威力が2000だったとして、キーパーが全て目押しに
成功したとすれば、600X3+ボーナスポイントで2000前後のシュート
までは守れるということになるわけです。

ですので、シュートを打つ側もスタミナを無駄使いせずに維持させ
ておかないと、肝心な時に弱いシュートしか撃てずにキーパーにキ
ャッチングされてしまうわけです。

だから、最初のシュートで高いアタックポイントを出し、キーパー
にパンチングさせる。そして後は零れだまをシュートさせることで
、キーパーのスタミナを下手した状態でシュートがうれるというこ
とになるわけです。

そういったキーパーの圧倒的な優位体制は賛否両論かなっと思って
ます。

それ以外で、不可解な点は、スペースにボールを出せない点ですね

パスは絶対に相手に直接渡すしか方法がなく、裏のスペースに放り
込むといったサッカーの基本的な動きができません。

ですが、これはサッカーゲームではなく、キャプテン翼のゲームな
ので、そこらへんは仕方ないかなっと諦めるしかありません。

とりあえず、そんなわけで純粋にゲームとして遊ぶならばオススメ
できません。

あくまでキャプテン翼の世界をお手軽に楽しみたい人向けのソフト
です。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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