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乙女日記 Vol.1373 2007年 F-1開幕

まだお腹は大変な状態のままで、脱水症状になったりしないように
、飲みたくはないけど、ポカリで水分補給しては、WCという…、い
っそマクロでも組んでくれやしないかと思ったりしてる状況ですが
、がんばって今日はテキスト仕上げるぞ!っと、くだらない事に燃
えるcocさんです。こんばんわ。

さて、いよいよ2007シーズンが開幕したF-1ですが、いきなりのい
きなり!スーパーアグリが凄い事をやっちゃってくれましたね。

チーム発足から、一年で、予選10位(佐藤琢磨)をゲット。本当に信
じられません。唖然としました。

F-1に詳しくない方には伝わりにくい快挙なんですけど、この快挙
は本来有り得ない出来事なんです。

一昨年末、スーパーアグリが、BAR(現ホンダワークス)のドライバ
ー契約のドタバタ劇で、行き場所が無くなった佐藤琢磨を走らせる
為に、ホンダ資本で新規チームを発足させたのが事の始まりなわけ
ですが、その時点でスーパーアグリの車は存在しませんでした。ど
こかのチームを買収する形での参戦なら下地は揃ってますが(大抵
の新規参加チームは、別のチームを買収して参加という形からスタ
ートするのがセオリー)スーパーアグリの場合は、運営資金の大半
をホンダが用意するのと、エンジンの供給のみが決まった状態から
のスタートでした。

そもそも、そういった状態から、僅か5ヶ月で2006年の開幕に間に
合わせようというのが有り得ない話しです。

資本がホンダである事で、資金面の心配は殆どありませんでしたが
、問題は車。ホンダからエンジンを供給してもらうにも、それを乗
せる肝心の車が無ければ論外です。

紆余曲折の果てに、スーパーアグリは、当時すでにF-1から撤退し
て4年が経過していた【アロウズ】というイギリスのチームのファ
クトリーが、ソックリそのままイギリスに残っているのを目に付け
、ファクトリー施設、スタッフ、そして車も【アロウズ】の物を使
うという契約に漕ぎ着けました。

しかし、その車は既に4年落ち。そんな車に、05年にBAR-HONDAが使
用していたエンジンを積むという無茶区茶なプロジェクトで開幕戦
のグリッドに間に合わせることになりました。

ですが、成績不振の果ての撤退という背景がある4年前の車が、ど
れほどのポテンシャルを秘めてるか…。正直いって、空力も車重バ
ランスも最悪な車です。それにホンダのエンジンを積めば、どうい
う車になるか御分かりでしょうか?

一言で言うなら、ゴミw

馬力を活かすことも、抑えることも出来ず、走れば走るほどボロが
出てくる。そんな酷い状態でした。

しかし、それは上述条件で起こって然るべき結果ですから、落胆す
るポイントではありません。

そんな無茶苦茶な車であったにしろ、5ヶ月で開幕に間に合わせた
。それそのものが軌跡。しかも06年開幕戦では完走も果たして、周
囲を驚かせました。いや、むしろ呆れさせたと言った方が良いかも
しれません。

よくあんな車で完走なんてするもんだ・・・っとね。

で、F-1という世界は甘くありません。世界でも屈指の車メーカー
が、自社の威信をかけ、技術者の意地と努力の結晶で1/1000秒を縮
める世界です。

ポっと出のチームが早々活躍できるわけありません。上を見上げれ
ば、世界でも屈指のワークスメーカー、エンジンメーカーの最新技
術を搭載した車がひしめきあってます。

ですから、スーパーアグリとして、最短、そうです。最も早くレー
スが出来るかもしれないレベルまでいくには3年は必要です。一年
目はとにかく中古車で必死にデータを取り、二年目の新車開発にフ
ィードバックさせる。二年目はその開発した車をレースしながら完
成度を高めていく。そして3年目。データ取りから、データの効果
具合を参考に3年目でようやく戦えるレベルのポテンシャルを秘め
た車を作り上げて、それで勝負に出る。これが最短のシナリオです

しかし、それはあくまで最短であって、現実はそんな甘いものじゃ
ありません。

他所のチーム、特に中堅チームはスーパーアグリよりも必死に上位
チームとの差を縮めるべく開発に心血注ぎこんでます。それでも中
堅チームの枠から飛びさせないチームはゴロゴロあるわけですから
、スーパーアグリだけが、上手くシナリオどうりにステップアップ
していけるわけないのです。

なのに、なのにですよ!2007年の開幕でです!しかも水曜日に納車
が済んだばかりの新車を使って、いきなり予選10位です。更にいう
とシェイクダウンもまだだったそうな…(シャイクダウンとは慣ら
し運転のような物で、実際に走らせて、どういったポテンシャルを
秘めてるかのチェックですね)

で、決勝で12位完走です。

唖然、愕然、驚愕、驚嘆、そのどの形容詞でも言葉が足りないほど
の快挙です。

解説の片山右京さんも、予選10位の際に思わず涙がこぼれたっと仰
ってましたが、cocもちょっとウルウルしちゃいましたさ。

これは、今年楽しみだぞー!何かもっと凄い事をスーパーアグリは
やってくれそうだ!っと決勝で12位フィニッシュを飾った佐藤琢磨
の笑顔を見ていて、感じ入ってたcocさんです。

しかし…、事はこれだけで済まなかった…。
スパイカー(旧ミッドランド)という下位チームがスーパーアグリの
車体の自社製作を義務付けているF1の協定を破って、ホンダの車
体を流用していると主張。FIA(国際自動車連盟)などに提訴するこ
とを公式に発表したのです。

この騒ぎが発端となり、スーパーアグリの早さに驚愕の色を隠せな
い各チームもスパイカーに同調して、複数の原告になる可能性も…

 スパイカーの首脳人は「公式予選の写真を解析してスーパーアグ
リの車体が自社製作でないと判明した。提訴先はFIAかCAS(スイス
スポーツ仲裁裁判所)になる。レース出場を認める代わりにコンス
トラクターズ部門から排除する妥協が成立するだろう」と話してる
そうで…。

ウィリアムズの首脳人も「協定に違反しているのではないか?」と
公式に疑惑の目を向けてることを発表したそうです。

渦中のスーパーアグリ代表【鈴木亜久里】氏は、一環して"新型車
を自社で製作したと"主張し、妬みだ!といった反発の声も漏らし
てるとか…。

うーん、真実はどうであれ、事実はどうなるか不安ですね…。いや
ね、この際真実は問題じゃないんですよね。どういった事実が作ら
れるか?問題の争点はそこになると思います。巨額資本の動いてる
F-1界において、公平な…、つまりフェアな協議など存在しないの
が現実でして…。

このスパイカーの訴えに、上位チームまで軒並み同調するといった
事になると、真実がどうであれ、裁定はスーパーアグリにNOという
判定が出るのは確実でして…

仮に亜久里氏は主張してるように、自社製作が真実(ルールの拡大
解釈の隙間を付くようなズルではなく)だったとするなら、その真
実がフェアな形で立証させるのが望ましいですが…、いろんな意味
で難しいだろうなぁって思います。

なにせ、0から始めたチームが二年目で予選10位ですもん。そりゃ
おかしいw
確かに、エンジニアに神が降臨し、奇跡的なバランスの車体の製作
に成功して、純粋に早くなったという可能性も0ではありません。
しかし…、常識的に考えて、二年目でこの戦闘力大幅アップという
のは…疑われて然るべきかと…

つーかさ、その問題がどうなるこうなるよりも、まずはね、佐藤琢
磨よ。彼をもうゴタゴタに巻き込まないであげてよ…

BARのバトン居残り騒動だけでも、かなり疲弊しただろうし。今回
やっとレースが出来る車がやってきた!って喜んで琢磨の笑顔を消
したりしないでToT

走りたければ走れば?そのかわり何位に成っても記録には残りませ
んよっていうコンストラクター排除という裁定だけは、空しすぎる
のでお願いだからやめてあげて…。

つーかさ、ウィリアムズよ!あんた一昨年、コスワースなんて非力
なエンジン積んで成績ガタ落ちで、今年はトヨタって。それなら最
初から、去年の時点でコスワース蹴って、ホンダと契約して琢磨を
セカンドドライバーで使ってくれてれば良かったじゃないか!

トヨタ積んで、中島Jrを招き入れて、やってることがいちいち間抜
けなんだよ!

で、今回の騒動にトヨタ絡みの牽制も含んで反スーパーアグリかよ
!必死なトヨタの気持ちも判るけど、同じ日本企業なんだから、琢
磨の味方になってあげてよToT

今年で琢磨は30歳。そろそろ時間が無いんだ。これ以上、彼のキャ
リアに遠回りという選択をさせては、時間切りになっちゃうです。
彼は日本人ドライバーで唯一優勝を狙えるだけの力を秘めてるんだ
から、それを潰したりしないでToT

そうだ!ミハエルだ!ミハエルが居たじゃん!彼は亜久里とマブダ
チでしょ。助けて上げてよ。仮にも皇帝なんて言われてるんなら、
その権威を発揮して問題を仲裁してくれろー。って、スパイカーは
今年フェラーリのエンジン積んでるんだった…

あぁー!もう、なんなんだ!このしがらみ!w

そもそもだ!亜久里!アンタだ!あんたがズルっこしたんでしょ!?
それが元で琢磨にまた遠回りさせることになるんだぞ!

スーパーアグリは何の為に発足したのか、忘れるなーToT

いや、まてよ…、そもそもと言い出したら、事の発端の全ては、バ
トンじゃないか!!

あのニヘラ顔のバタ臭いイギリス人が、来年はウィリアムズ行きま
すって、勝手に契約して、それが二重契約になってしまってBARと
ウィリアムズ間でもめ出して、最終的に"ボクちん、やっぱBARに残
っていい?来年BARはホンダワークス体制になるんでしょ?そっち
の方が早そうだし。エヘヘ"なんて言い出したから、バリチェロと
琢磨でシートはほぼ確定してたのに、琢磨が押し出されるハメにな
ったんじゃないか!

おのれーー!結局、あいつが原因か!(それは世間で逆恨みと言い
ますw)

っとまぁ、そんなわけで、開幕から波乱満載な今年のF-1サーカス
。果たして渦中のスーパーアグリはどうなるのか。我らの琢磨の運
命は!そして、無表情と眉毛ボーンの戦いに黒人ルーキーが割って
入るのか?BMWのバランスの良さが最終的にグランプリの話題の中
心へと発展するのか?見所の多い一年となりそうです。

しかしです。今はそれよりももっと重大な問題があります。それは
cocさんのお腹w

このテキストをタイピングしてる間、なんど席を立ったことか…

でも、昨日の病欠分を補う程度のテキスト量まで仕上げられたので
、ひとまず褒めてあげてください。褒めると伸びる子なんで(知る
かよw

それでは、そろそろまた席を立たないといけない気配がしてきたこ
とですし、充分な量のテキストにもなりましたし、今回はこれにて
終りといたします。

それでは、また次回です。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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