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乙女日記 Vol.1420 無念さを思うと…

会津若松の事件、ただただ切ない…。
我が子に首を切られて殺害された母親…、その瞬間に感じたのは絶
望かどうかは判りませんが、とにかく哀しい気持ちで一杯です。

この事件を客観視するのでなく、自分に置き換えたらどれほど辛い
か…

どちらの目線でも構いません。

我が子に突然襲われて殺される怖さと無念さ。
あなたが母親の首を切り裂きにかかったとしたら、お母さんどんな
気持ちでしょう。

考えるだけで泣きそうになってきます。

少年がどういった人物だったとか、精神を病んでいたとか、刑罰云
々、少年法云々というのも大事なことかもしれませんが、正直そん
なことよりも…、殺害されたお母さんの冥福を…、無理かもしれま
せんが、いや無理でしょうけど…、安らかにと願うばかりです…。

そして、この少年ですが、どうしてあげるのが一番良いのでしょう
ね…。

勢い余って殺してしまったって感じではないですし、本当に精神を
病み、自我崩壊していたとしたらどうでしょう。

事件の凄惨さで、非道な人間、悪魔のような少年という解釈が安易
に広まってますが、本当の地獄はこれから彼の中で生まれるのかも
しれないと考えると、掛ける言葉が見付かりません…。

もし、お母さんを愛していたのなら?
もし、自分を完全に失っての犯行だったら?
もし、お母さんを殺したという事実の認識が正常に出来てない状態
だったら?

彼をカウンセラーに預け、彼の心を呼び戻すことは最も悲惨な結末
を迎えることになるでしょうね…。

無論、快楽殺人の欲求の果ての母殺しなら、更正の可能性は限りな
く0に近いから、生涯収容所に収監し、社会から隔離するのがベス
トでしょう。

ただ…、過去の事例から推測すると、完全に自我を失い、自分が何
をしたのか正常に認識できないほど精神を病んだ人物が、その様相
を周囲に完全に隠し生活しつづけ、こういった犯行に至ったっての
は、殆ど無いはずなんです…。

こういった犯行の殆どが快楽殺人であり、それは歪みきった欲望に
取り付かれ、価値観の最上位が自分の欲求を満たすことだけに固ま
り、その欲求の矛先に対しての感情は物を取り扱う程度にまで低下
していき、少なからず残っていた理性が何かの拍子で消し飛んだ際
に凶行に及ぶというケースが殆どなんですよね…

更に付け加えると、そういった快楽殺人の背景には、幼少期の性的
虐待(直接的な場合や間接な場合も有り)や、成長期の性的欲求に関
して、何らかの問題を抱えて、それがトラウマになって場合が多い
です。

もうひとつ言うなら、彼は母を殺し、首を切断しても錯乱しなかっ
たわけですから、彼の中で母はこの事件よりまえに、存在としての
死を迎えてるのが伺えます。

母の存在の死というのは、過去の事例から引っ張ると、母の中に生
々しいセクシャルな部分を認識してしまった時に、母が母でなくな
り、それが存在の死に繋がると言われてます。

ケースは色々ですが、直接的なものでは性的虐待などで身体にダイ
レクトに影響を与えるものから存在の死が生まれてるケースが多い
らしいです。後は、性行為やそれに近かしい行為を目撃してしまう
等、つまり母は母であり、女性ではないという認識が崩れた時に、
それを至極当然なことと受け止めれる人が殆どですが、母親に対す
る依存度が高い場合、母が母でないと思えてしまった瞬間から、依
存する対象を失い精神的に激しく不安定になるというケースも多い
そうです。

一応断っておきますが、この母子の間にそういった暗な背景があっ
たと中傷してるのではありません。

ただ、経緯はわかりませんし、殺害された母親も認識してなかった
かもしれませんが、少年の中で母が母でなくなるような出来事に遭
遇していた可能性が、過去の似たような事件から照らし合わせると
考えられますっという主旨で書いてる次第です。

例えば、両親の性行為を目撃したという人って結構多いと思うんで
す。それが思春期の頃なら、そこで父親か母親を一瞬軽蔑したりも
するんですが、大抵は一過性で終わるもんです。

しかし、中にはそれが大きなトラウマになって、こういう事件を起
こす最初のキッカケになってしまってたという事例もあるんです。

ですから、存在の死が発生する可能性の範囲は広いので、もしこの
少年が事例にもれず、母親の存在の死を既に迎え、それが原因でこ
のような犯行に至ったような快楽殺人犯だったのなら、救いようは
無いです。

前述したように彼は母を殺し、首を切断しても錯乱しなかったわけ
ですから、そういう快楽殺人犯の可能性が高いですが、もし本当に
自我を完全に失ってしまったことで起きてしまった事件なら…、彼
はこれから本当の地獄を彷徨うことになるでしょう…

もし、そうなら…、加害者の居ない最も悲惨な事件という結論にな
り、誰も救われない凄惨な事件ということになりますね…

しかしながら、やはり我が子に殺害されると感じた瞬間の母親の心
境…、それを思えば心が果てしなく重くなる…、それに尽きる事件
です。

とにかく、切ない。ただただ切ない。そんな気持ちで一杯です。

それでは今回はこのへんで。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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