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乙女のらぶらぶサッカー Vol.96 アジアカップ 対サウジアラビア戦

2007/07/25/22:00(日本時間)から行われたアジアカップ準決勝の
対サウジアラビア戦についてのテキストです。

これから録画VTRを見るという方は、ここから先は目を通さないで
ください。試合結果が内容に含まれてます。
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残念な結果に終わったサウジ戦。そこで見えた日本の課題とは?

cocが感じた一番の問題点は、戦術の縛りに囚われすぎてる点です

こういった手の内の晒してしまう長期開催の大会時において、戦術
のみに頼った試合を行っていくと、今回の対サウジ戦のように、徹
底的に研究されてしまえば、その戦術の特色を封じられてしまい局
面を打破出来なくなるという事態に陥ってしまいます。

その様子が顕著に現れたのが、サウジの後手に回っていた日本の得
点シーンです。

なぜ全て先に失点し、その直後に得点出来ていたか?

それは、サウジが得点を取るまでの守備が、日本の戦術の起点を潰
しながらの攻撃的守備だったのに対し、得点をしてからの守備がそ
のコンセプトとは違う、つまり日本の戦術潰しを最優先とした動き
じゃなくなっていたからです。

しかし、サウジも二度の失敗。つまり得点を取ったあとも、引いて
守るだけではなく、前掛かりで中村俊輔と遠藤にスペースを与えな
い攻撃的守備に変更したことで、最後は日本に同点弾を決めさせな
かった。

この修正が試合中に出来たサウジは素晴らしい。

勿論、日本のサイドアタックとサイドチャンジは中央に居る中村俊
輔と遠藤にスペースを作るためのオトリ動作であるということを的
確に見抜いたサウジ監督の戦術眼を一番に評価するべきですけどね

ラストアタッカーの巻は高ささえ封じれば問題なく、高原には、俊
輔とのラインを作らせないことで、その恐さを半減できるとバレて
しまっていたようですし…

こういう言い方をするのはどうかと思いますが、策士、策に溺れる
っと言いましょうか^^;

あと問題なのは、オシム監督の徹底した個人技廃絶方針かな。
それを選手が感じてしまってるから、戦術が封じ込められた後も、
ワンパターンのサイドアタック、サイドチェンジにしか動けなかっ
た結果に繋がったと思います。

ならば、今後どうすれば良いか?っという課題ですが、無闇に個人
技解禁。自由にやりないさいってのはマズイと思います。

ですので、この戦術コンセプトに厚みを増して行く事が良いのでは
ないかと思います。

少なくとも4つ以上のトータル戦術が欲しいですね。

それを試合中にトリガープレイヤーの指示で巧みにチェンジさせ、
相手マーカーを混乱させ、狙い所を定めさせないのが有効だと思い
ます。

オシムの戦術重視のサッカーも、折角浸透してきて、代表選手の理
解度も高まってんですから、それを根本から見直すっていうのは少
々乱暴すぎる対処法だとcocは感じるのです。

個人技を徹底して封じるというオシムの考え方に100%同意は出来
ませんが、ジーコジャパンの時代にハッキリ結果として現れた、個
人技優先での限界というのはまだまだ超えられてないですし。進化
を逆行し、退化させてしまう結果になるのはマズイですから、この
まま戦術のパターンの充実と、それらを選手が理解することに時間
を費やすことをcocは望みます。

ただ、欲を言うなら…、今回のような日本の戦術を完全に研究され
、打つ手が見えない状況になった時に、高原、中村、遠藤らがチー
ムの決め事に背き、持ち前の個人技で状況を崩すくらいの強引さを
見せて欲しかったなと思います。

そして、恐らくこのアジアカップをもしかしたら自身の最後の代表
として望む試合と決めていたのかもしれない中澤の無念さは見てい
てツラかったです。(あくまでcocの主観です)

個人的に南アフリカW杯メンバーにも中澤は必要だと思っています
が、ドイツW杯を最後に代表引退を表明した中澤が代表に復帰して
最初の大きな大会。何の為に前言撤回してまで再び代表のユニホー
ムに袖を通したか。それを考えると進退問題抜きにして考えても、
この大会で中澤は代表に何かを残したかった、繋いでいきたかった
のではないかと思うわけです。

ドイツで散々な屈辱を喫し、その中で得た何かを次の世代に伝え、
そして繋ぎたかった。だから復帰したのではないかと思うのです。

勝つこと、負けないこと、代表として他国と戦うこと。そういった
大前提の中に埋没しかかってる大切な何かを教える。それが彼の今
日の試合中の表情から感じ取れました。

とにかく、結果は残念な形になってしまいましたが、課題はハッキ
リ見えたし、絶望するほど悲惨な未来は待ってないと思いますから
、この大会で得た物を糧にして、南フランスW杯予選に繋いでいっ
てほしいですね。ホントに今度のW杯予選は厳しいですから…。

アジアの出場枠こそ、ドイツW杯と同様の4.5枠(0.5はオセアニア地
区1位とのプレーオフ)と決定しましたが、オーストラリアがアジ
アに転籍されて向えるW杯予選ですから。

列強国家を挙げると、日本、韓国、サウジ、イラン、UAE、オー
ストラリアの5強。そこに近年目覚しくその強さを高めてる中国、
カタール等も侮れない。

しかも手の内は知られてる相手ばかりですからね。

ですので、先ほど書いたように、戦術の引き出しを増やしていく、
それがオシム体制での最重要課題であるとcocは提唱するに至るわ
けです。

さて、日本のアジアカップはまだ終わってません。28日に三位決定
戦が行われ、そこで韓国とぶつかります。

次回のアジアカップの出場権が得られる3位というタイトルは決し
て軽いものではありませんから、最後の最後まで諦めず戦って欲し
いです。こちらも最後の最後まで応援しますから^^

それでは、落胆の夜から悔しさを堪えてのテキストを終わるとしま
す。

また次回の更新まで御機嫌よう。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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