FIA(国際自動車連盟)のモータースポーツ部門である世界モーター
スポーツ評議会(WMSC)は向こう十年間の間、F1搭載目的のエンジン
の開発を凍結するようにという新しい規定を制定し発表しました。
正直、かなり驚きました。
確かに近年は際限無く上昇していく馬力が安全面から問題視され、
回転数の制限や排気量の制限などで、F1エンジンの開発に規制とい
う流れは確かにあったんですが…
そして、地球温暖化の要因として推測されているCo2(要因の可能性
として有り得るかもしれないという仮説で証明はされていない)、
つまり排ガス問題も絡んでの今回の開発凍結という形になったので
しょうね…。
モータースポーツのテクノロジータスクからエンジンが除外される
というのは、非常に大きな問題であって、モータースポーツファン
にとっては残念でなりません。
しかし、全世界的に市販車はエコロジーマインドコンセプトカーの
開発に大きく傾いており、メカニカルカーの最新技術の見本市、ま
たは実践テストの場としての側面も有してるモータースポーツが、
一般車にフィードバック出来ないガソリンエンジンのテクノロジー
合戦を継続していくというのは確かに存在の有り様にナンセンスさ
も感じられますから、時代の流れとしては致し方ない結果なのかも
しれません。
ですが、これでF1のテクノロジータスクが停止するわけではなく、
今後は今まで以上に空力及び駆動系へのチャレンジが盛んになって
いき、各チームの開発合戦は土俵こそ変わりますが、その熾烈さは
変わらず続いていくでしょうね。
ただ、エンジン開発の凍結は、各チームのパワーバランスに少なか
らず影響を出すことになるでしょうね。
つまり"エンジン屋"主導で動いてたチームとそうでなかったチーム
との差が随分縮まることになるので、2~3年後のF1では意外なチ
ームがトップ3に食い込んでくることになるかもしれません。
でも、F1=資本という図式は決して崩れないでしょうけどね。
そして、将来的にはF1からガソリンエンジンは無くなり、電気自動
車の最高峰モータースポーツの場としてシフトしていくんでしょう
。
今が過渡期ってことなんでしょう。
そうそう、余談ですが、来年はF1発のナイトレースがシンガポール
GPで行われるそうです。大きな事故など起きなければ良いのですが
…。
どうも…嫌な予感がしてなりません…。
だって、つい先日、昼間でしかもピットの中で人を轢いちゃったわ
けですしw
ま、F1の速度の世界から考えれば、夜ってのは路面が滑らない雨の
日みたいなものかもしれません(明るいとか暗いの次元じゃないと
いう意味)
何はともあれ、色んな意味で来期が楽しみです。
それでは今日はこのへんで。
*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。