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Elder ScrollsIV:オブリビオン プレイレポート #3

昨夜は用事が多く、プレイする時間を殆どつくれず、ちょろっと起
動させただけでした。

すると、早くも禁断症状w

仕事中もオブリビオンの事がちらつき、脳内ロープレとかしちゃう
しw

あそこの場面ではこういった解釈も出来るかな。あの一連の流れは
キャラ設定上不可欠だったな等と思い返し、手記にする際の文脈の
流れまで考えたりしてましたw

なんか、最高の玩具というか遊び場を提供されて、テンション上が
りっぱなしというのが現在のcocさんです。

それでは、今夜もフリーズは当然の前提としてプレイに興じる事と
します。

では、ロールプレイ手記の第3回目を置いていきます。時間の有る
人は読んでやって下さいな。

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【第一章 出自と運命 #3】

一つの舌打ち。とりあえずその時はそれで全ての後悔を清算するし
か術はなかったのだ。そして、私はバリケードの警備兵の横で腰の
剣を抜いた。何も義勇心に駆られたわけではない。関わってしまっ
た以上、知ってしまった以上、素通りするにはあまりにもその惨劇
の存在感は大きすぎた。それに、あの禍禍しいゲート。街を壊滅さ
せた源。あんなものを放っておいては、私の"仕事"がやりづらくな
るじゃないか。

警備兵にゲートの中への進入と調査を託され、彼らの援護を背に私
はその禍禍しい"目"に飛び込んだ。

そこは…、地獄だった…。この世界に地獄が存在するのであれば、
ここがその地獄に違いない。いや、ここが"こちらの世界"なのか"
そちらの世界"なのかは判らないが…。

しかし、思う事は一つ"気に入らない"。つまり勘に触ったのだ。

あちこちから現れる魔物を斬り倒し、不気味な隆起で足場も悪いそ
の地獄には2つの塔が仰々しい炎のオーラを纏いそびえ建っていた
。親玉が居るのか居ないのか知らないが、目指すべきはその塔の最
上階。そんなことを暗に悟った私は、魔物の群れをなぎ倒し、一気
に塔内部へと突入した。

塔の内部に足を踏み入れた瞬間、この件に関わったことが正しかっ
たと納得した。目を逸らしたくなるような拷問器具、そしてかつて
は人であったであろう肉塊が幾つも吊るされ、腐った血の臭気に溺
れそうになるほど凄惨なその塔の内部は、快楽の色をした悪意に満
ち満ちていた。

気に入らない…。徹底的に気に入らない…。神の加護にすがり、そ
の意思の元に殉じる聖者を気取るわけではない。ただ、この光景は
私が手に入れたいという世界の姿ではない。

駆け出しとはいえ、私は盗賊だ。人々の富の裏に潜み、その富を糧
にこの世界を牛耳ってみたいという野望くらい持ち合わせてる。そ
れが身の丈に合ってるか否かは別としてだ。そして、私が手にしよ
うと思う世界にはこのような拷問器具は必要ない。腐った肉塊もだ

人の未来の庭で好き勝手やってもらっちゃ困るんだよ!っと叫んだ
私の駆け出す足に一切の迷いも、そして恐れも消えていた。

幾層も登り、幾多の魔物を斬り殺した先には、今から拷問によって
その命を奪われようと捕らえられてる衛兵も発見。側にいた異形の
魔物を葬り、【印石の鍵】なるものを手に入れる。衛兵の話では、
それをもって塔の最上階へ迎えと。

やるべきことは定まった。この鍵で、いちいち勘に触るこのオブリ
ビオンの門とやらの世界を閉じれば、ひとまず私の気も休まるとい
うことだ。容易いことだ。未来の大盗賊様の仕事にしては軽過ぎる
っとウソぶき、少し自分を落ち着かせてから最上階への道を探った

おおかたの魔物は道中で倒したことで、最上階での抵抗は思ったよ
り少なかった。無敵と呼ばれるアグロナックに挑戦する前の腕試し
としては丁度良かった。そんな冗談を思いつく自分の余裕と、腰の
剣の鞘から溢れ出ているおびただしい量の魔物の血との対比が、己
を己と感じる以前にこいつの行き先はどっちに向いてるのか…気に
なったりもした。

無数の返り血に染まった手足、そして恐らく汚れていたであろう顔
を袖口で拭ったあと、いよいよ塔の最上階に取り付けられてる"印
石"と呼ばれる異形の物体を排除することになった。

印石の排除と共に、クヴァッチの入り口に開いていたオブリビオン
の門とやらは消失し、野営陣に戻った私を警備兵のリーダー然とし
たサヴリアンは素直にその興奮を私に見せ、この勢いで街の奪還を
図りたい、是非引き続き手を貸して欲しいと申し出てきたが、私は
その興奮したサヴリアンを制した。

一つ気になることがあったのだ。このオブリビオンの門、そして魔
物。何かが動き出している。そしてこれは今回限りで終わるような
ことではないとも感じていた。

懐に仕舞って久しい【王者のアミレット】。皇帝【ユリエル・セプ
ティム】の最期に図らずも関わってしまった私に、最期の息で皇帝
が私に託した【王者のアミュレット】。

コロールの町の近く【ウェノン修道院】に居るとされている【ジョ
フリー】なる人物が皇帝の世継ぎに関して重要な情報を守っている
と、故にそのジョフリーに王者のアミュレットを…というのが皇帝
ユリエルの最期の言葉だった。

盗品を買い取ってくれる闇商人の所在を突き止めたら、真っ先に売
って大金をせしめてやろうと思っていたアミュレットだったが…、
皇帝の死、継承儀式の鍵であるアミュレットと同時に空位となって
る"力"、そこに乗じるように起ったクヴァッチの惨劇…。決して無
関係ではなさそうだ…

虚空にぶつけた舌打ちの音を怪訝そうに見るサヴリアンに、街の奪
還作戦に関して暫くの猶予を進言する。何故だと食い下がるサブリ
アンにユリエルの名とアミュレットの存在を伝えれば、王族に使え
る身のサブリアンには返す言葉は見付からなかったようだ。

厄介なことに首を突っ込んでしまったものだと自分の身に毒尽きつ
つ、私は一路反転し、帝都から北西、クヴァッチから遠北に位置す
るコロール地方に向かうことにした。アグロナックへの挑戦…、そ
ういった事が子供じみたことに思えてしまってはいたが、彼との約
束は果たさなければならない。

少し回り道になるが、今回の旅の最終目的地は【クロウヘイブン】
に変わりは無い。そこを覆し反故しては、悪党の筋が通らなくなる
。そう自分に言い聞かせることで、面倒な厄介ごとに首を突っ込ん
でしまった境遇を笑ってみせる。そういうやり方が私のやり方で、
似合ってるとも思ってる。

ただ、寄り道をするだけだ。私の今の目的と仕事はアグロナックを
倒すこと。この時はまだそう思って疑っていなかった…。既に運命
の渦はうねりを伴い動き出していたのにだ。

>>続く

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◆あとがき(解説や注釈等など)

これが、純ロール・プレイング・ゲームの面白いところと言える、
偶発との遭遇がいよいよ始まりました。

引き受けたサブクエスト(アグロナックの出自の謎)を調べようと出
向いた先で、図らずも大きな事件に巻き込まれ、盗賊見習いが金銭
目的で闘技場の闘士として参加という、陳腐で安い展開が一気に厚
みのある物語に発展していく予兆を感じさせる出来事と関わったわ
けです。

このクヴァッチに関しては、街道の作りとして、わざわざクヴァッ
チ方面への別れ道に足を踏みいれ、鉱山道を登って行かなければ関
わる事もなかったイベントです。

なぜ、わざわざそっちに足を向けたかは、前回の手記で書いた通り
で、こういった自分の自由な選択や判断で、物語がガラっと変わっ
ていくところが、純ロール・プレイング・ゲームの流石なところ。

いったい、いつになれば【クロウヘイブン】に辿り着くのか、そし
て盗賊としての身は立つのか?

そして、世界に偲び寄る脅威とどう関わっていくのか?

いまからゲームの中のもう1人の自分が何をどう選択し行動してい
くのか、そしてその行動によって関わる偶発がどのようなものにな
るのかは書いてるcoc自身も予想がつきません。

事実、既にこの後の続きも既に書きあがってるんだけど、もう少し
したら、非常に興味深い偶発に遭遇し、それがまた思わぬ展開を産
むキッカケになってたりするんです。

ところで、この手記を書くにあたって、凄く重宝してるのが、キャ
ラの正確設定ですね。

盗賊見習いですから、基本的にズル賢いわけです。そして自分自身
の法律があって、その基準が"気に入るか否か" "勘に触るか触らな
いか"で自分の行動を決定付けたりする気風です。

善とも悪とも区別しにくく、あくまで自分の世界で物事を判断し行
動する彼女は、時に直情的にもなるし、眉をしかめたくなるほどズ
ルく狡猾に行動したりする掴み所のない性格です。

そういう設定でキャラを動かしてるんですが、既にそのキャラは1
人歩きしはじめてますw

こちらが、設定を考慮して行動を選択する前に、動いちゃってるw

こうなると、とても楽チンです。そしてとても面白くなってきます

だからといって彼女の行く末までは判りません。

大盗賊なのか、それとも世界の恐怖の源なのか、世界を救う英雄な
のか…。それこそ神のみぞ知るって感じです。

さて、次回からの彼女はクヴァッチの惨劇に関わってしまったこと
で、大きく振り回されていきます。そんな翻弄具合を手記で綴りま
す。

それでは今回はこれにて。また次回。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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