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Elder ScrollsIV:オブリビオン プレイレポート #6

散々拙い文章を恥ずかしげもなくアップしておいて言う事ではない
のですが、もう少し私に文才が有れば…と悔やんでいます。

そして、恥を承知で言いますが、ここで書き綴ってる物語を非常に
気に入ってたりします。書くのが楽しくて貯まりません。

物語の展開という意味では面白いとは思ってるんです。ですが、そ
の面白さを書き現しきれてないだろうなっということくらいは自覚
してます。だから悔しいのです。

もっと面白くできるはずなのになぁって…ね。

書き続けていけば、それも少しは解消できるかと期待もしてるので
が、果たしてどうなることやら^^;

そして、相変わらずゲームの方は中断したままで、まだ手記の方が
ゲーム進行の方に追いついてません^^;

なので、ゲームを終えるまでを書き綴った場合、どれだけの長編に
なるのか、今から戦々恐々としてます。技術がないと長編は厳しい
ですしね^^;

短編なら勢いで押し切ってしまうこともできるだろうけど、長編は
そんな小手先の騙しはは通用しないですし、既に所々に出てきてい
るボロが今度更なる醜態へと発展しないかと、かなり焦ってたりし
ます^^;

でも、書いてて楽しいんですから始末悪いわけでw
なので、稚拙丸出しですが、まだまだこの物語は続いていくのであ
ります。

それでは、ロールプレイ手記の第6回目。展開開始です。時間の有
る人は読んでやって下さいな。

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【第一章 出自と運命 #6】

自棄になっていた…、そう表現するのが一番適切だろう。私には背
負い込む過去はなく、望む未来の確固たる道標もない。そんな薄っ
ぺらい自分が世界の異変の序章の渦中に居ると思うと、なぜか面白
い。

すでに痛みという感覚を通り越して、ただ前に進む道具として使っ
てるだけの腫れ上がった足も、その面白さの前では注視する存在で
はなくなっていた。

寝る間も惜しんで分け入って進んできた山野を再びその足で戻る様
には呆れもしたが、マーティンが生きていると啖呵を切った軽率さ
に私は焦っていた。

なぜ、あのような無根拠なことを平然と言って退けたのか自分でも
わからない…。しかし感じたのだ。これが偶然でなく必然であると
。ならばその必然の持つ意味を知らねば気が済まないし。それに期
待したいとも思ったのだ。

「拠り所ということか…」3つ目の丘を下る時に漏れた自分の言葉
に苦笑した束の間、私の頬はギュッと引き締り、クヴァッチが在る
その方角を睨み続けて走りつづけた。

まだ真新しい記憶に刷り込まれた山道の入り口を見つけたのは、【
ウェノン修道院】を発ってから丸一日ほど経ったころだった。

往路と比べ半日以上早く辿り着いてみせた自分の脚力に、盗賊とし
ての身軽さは天賦のものなのかと思ったりもしたが、そんな辻褄合
わせを楽しんでる暇はなかった。

一度足を止め、深く深呼吸をしたあとクヴァッチに続き、今はその
生存者達が集まってる野営地に至る【べレトール鉱山】の登り坂を
一気に駆け上がった。

程なくして、生存者達が自炊し炊き出してるスープの臭いが鼻腔を
刺激し、オブリビオンの門を閉じた英雄を出迎える生存者たちの歓
迎の声を耳にした私は、それらの喜々とした声を遮るように「マー
ティン!マーティン神父は御存命か!!」と叫んでいた。

雑巾のように汚れた、"救世主様"に息を呑んだ民衆は静まり返り、
その静寂を裂くように搾り出した3度目のマーティン名に1人の男が
「私に御用でしょうか?」っと声をあげた。

生きていた…。ほらみろ。っとマーティンを名乗る男を視界の中心
に据え置いた私は、あの達観しきったジョフリーのえも言われぬ威
圧感に勝利した気分になった。

畳み掛けるように事の経緯と子細を話す私をマーティン神父は狼狽
しながら制止し、「私が…皇帝陛下の世継ぎ人などと…」っと顔を
曇らせたが、そんな戸惑いに付き合ってる暇はない。私がそのよう
な嘘を伝えに戻る意味がどこにある。事は性急を有するのだ。

しかし…っと、まだ戸惑い続けるマーティンに「付いてくれば判る
。ウェノン修道院にさえ行き着き、そこでジョフリー成るブレイズ
の長と会えば全てに合点が付く、いや、付けてやる!」と捲くし立
て、彼の腕を傍らに引き寄せた私は、自分の吐き捨てた言葉に愕然
とした。

「行き着きだと…、戻るのか…。そう、戻るんだ。その為にここま
できたんだからな…」っとガックリ肩を落とした私に「どうされま
した?」っと様子を伺うマーティンの声は余りに呑気に聞こえ勘気
を刺激した。

「どうもしない!どうかしてるのはこの世界だ!」っと怒鳴った刹
那、私の意識は目前の神父ではなく、少し彼方の先に居るであろう
別の者に向いた。

「いいかい。ここで待ってるんだ。アンタを修道院に届ける前にや
っておかなきゃならないことがある」っと横顔を向けたまま、マー
ティンを威圧すると、私の足は野営キャンプの先にあるバリケード
の方に向かって進み出した。

背中に「私はどうすればー?」っと投げ掛けるマーティンの声に振
り向きもせず「身の安全だけを考えて待機していろ!」と恫喝し、
バリケードの先【サブリアン】が待つ聖堂に向かって走り出した。

聖堂の扉を走ってきた勢いのまま開けると、あの惨劇を生き残った
クヴァッチ衛兵隊と軍議の真っ最中だったサブリアンがこちらを見
てニヤリと笑ってみせた。

「早かったな。英雄(ヒロイン)」っと出迎えたサブリアンに「勘違
いしないで欲しい。私は降り掛かる火の粉を払ったまでのこと。そ
して中途半端が嫌いなだけだ」と言い放てば「まぁいい。それより
もユリエル陛下の御意志は?」っと尋ねてきたサブリアンに「その
意思がこの惨劇と関係があることは確かなようだ。これ以上は話せ
ない。話せる立場にないんだ」とだけ伝えると、サブリアンもそれ
以上の質問は飲み込むしかなかった。

その面構えからして、経験という名の武装でいくつもの修羅場を潜
ってきた自信が漲り、それゆえの役人としての察しも早いこの男は
、いかにも軍人という空気を纏っている。この場には最も必要で最
も似合ってるのが、サブリアンという男だった。

「突入の準備は整っているのか?」っと集まった衛兵達に目を向け
ると、「既に幾度か斥候を派遣し、クヴァッチ内部の様子を確認し
てあります。」と1人が言うと、別の1人が続くように「当初生存
者の可能性も示唆されていましたが、その可能性は極めて低いこと
が判明…」と言って、最期は俯いてしまった。

その場に一瞬の沈黙が流れる。「しかし、まだ可能性はある。城内
にまでは斥候を忍ばせるに至ってない。領主様のゴールドワイン伯
爵の安否は定かではない」そう言ってサブリアンが沈黙を破ってみ
せた。

「しかし、その望みは薄いがな…」っと漏れたサブリアンの本音を
掻き消す勢いで衛兵の1人がイスから立ち上がり、その場にいる全
員の視線と結んでみせた表情は鬼気迫るものがあった。

「目的は決まったようね。一気に城中心部を奪還し、その支配権を
奪う。城内各方面の調査はそのあとで徹底してやればいい」っと全
員に目配せながら言い放ち終えると、全員の目に決意が漲るのを見
て取れたが、疲労の限界に達している自分の身体が、この作戦でど
れほど役に立てるかという不安が痛む足に更なる痛みを運んだ。

「まずは城門を突破せねばなるまい。先に忍ばせた斥候によると、
城門付近の魔物の数はやはりと言ったところで、容易い数ではない
。こちらに力押しを行えるほどの兵力が無い以上、別のルートから
の城内アプローチを考えるのが得策だろう」っと言い、更に何かを
付け足そうとするサブリアンを制止した私は「ならば、そこを突破
すれば大方の敵勢力は排除できることになるな」っと言うと、当然
のことながら「しかし…」という異がサブリアンから返ってきた。

「長期戦になれば、敗北は決定的だぞ」っと足の痛みを隠す為、テ
ーブルに腰掛けてサブリアンを見ると、迷ってる様子が伺えた。

そんなサブリアンに決断させる為に私は続けた「攻めるのはアンタ
達の城だ。その城に城門以外に容易く内部にアプローチできる弱点
のような経路があるのか?」っと言うと、ようやくサブリアンの表
情に歴戦の兵士の顔が戻った。

「確かに…そんなものはないか…。正攻法。それが一番だな。暴れ
るにしてもな」っと強気のサブリアンが戻ってくれば、衛兵の士気
も自ずと上がる。

「城門前は瓦礫も少なく足場も安定してます」「突破の最短距離は
やはり城門です」「手傷を負わぬ戦いが出来る相手ではありません
」っと衛兵が次々とその高まった士気の元で席を立つ。

「よし、決まったな。ではヒロイン。そなたに中央突破を任す。我
々はその援護に回り、そなたの城門突破の邪魔をする奴らを徹底的
に排除する」っと叫んだサブリアンに続いて衛兵達が一斉に号令の
雄叫びを上げる。

「では、出発だ」っと城内側に続く聖堂の扉前に立ったサブリアン
に「その"ヒロイン"ってのはやめてくれないか」っと言えば、「ア
マゾネスと言わないだけ紳士的だと思え」っとニヤリとされれば腹
も立つ。

「好き勝手なことを!」っと睨み返した時、突然サブリアンの頭が
私の耳を霞めた。

「足が限界のようだな。御所望どおり短期決戦で決着を付けてやる
から、もう少しの間だけその足に我慢をきかせとけ。そうすりゃヒ
ロイン伝説の完成だ」っと耳打ちした後、笑いながら扉を開けて走
り出したサブリアンの背中を追った私は「っとか言いながら走らせ
るのか、気に入らないオヤジだ」っと心の中で悪態を付いたりもし
た。

しかし、そんな余裕がまだ残ってるのなら、まだこの足は動いてく
れるだろうと戦場の只中にしては、不釣合いなほど冷静な自分に気
付き苦笑した。

>>続く

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◆あとがき(解説や注釈等など)

実は、この回は既に書き上げた状態のものに、半分以上を加筆修正
してたります。

後半部分は丸々差し替えました。

実プレイでは、クヴァッチ奪還作戦参加はもう少し後回しにしてる
んです。しかし物語にする上で、その順序をそのままトレースする
と不自然な点が生まれてしまうので、思案の結果、体験したイベン
トの順序を少し差し替えました。

そういった意味では捏造ですw

ゲーム上ではクエストを途中で放置したとしても、その時点でクエ
ストの進行はとまっており、別のクエストを進行させることができ
てしまうのですが、物語にする上ではどうしても時間軸の摩擦とい
うのが生じてしまう場合がね…。

今回書いた【クヴァッチ奪還作戦】を放置して別のイベントを進め
てたのをそのまま書いちゃうと、惨劇の戦場を放置して、別の場所
で違うことに関わってる薄情なやつという状態になってしまうし、
それを設定に組み込んで活かそうにも、別の出来事に関与しまくっ
てからクヴァッチに戻ると、現場はそのままってのも不自然でしょ
^^;

なので、先にクヴァッチを書ききっちゃおうと決断して加筆修正し
た次第です。

つーことで、次回はクバッチ奪還作戦の顛末へと物語りは進みます

ただ、文章に自信がありませんから、今回のように土壇場で急遽加
筆修正が入り、予告とは違う内容になる可能性もあります^^;

一応、次回分は書き上がってるんですけどね、すんなりそれを決定
稿とするのかどうかは、cocさんの気分次第ですw

それでは今回はこれにて。また次回です。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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