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Elder ScrollsIV:オブリビオン プレイレポート #11

今回で11回目となるプレイレポートの手記ですが、これって読む
人が読めば、どの作家に影響を受けてるのかモロ判りなんだろうな
ぁっと思うと、途端に恥ずかしさが込み上げてきます。

本人的には全然意識してるつもりはなかったのですが、今日、某作
家さんの本を読み出したら「あ…」ってw

そうか、あたしはこの人の影響を受けてたんだって、理解しちゃい
ました。そんで理解しちゃったらしたで、凄く書きにくくなっちゃ
っいまして…。

2~3行書いては、こういう言い回しは似てるよなぁって削除。う
ーん、ここで倒置法使うと、モロそっくりになるしなぁっと削除。

参っちゃいました…。続きが書けなくなりました^^;

で、ノーパソの前で唸ること20分。結論出しました。

"知ったこちゃねぇー!"

だって、別にパクってるわけじゃないもん。文法の崩し方や、描写
の段階手順など、つまり技法の一部を無意識にオマージュしてるだ
けなんだし、別にこれでお金取るなんて考えてるバカ野郎でもない
わけですから、いいじゃんね。ね?

あ、それとね。その似てしまってる人とは別に、セリフでガンダム
節というか、富野節が覗いちゃうのはスルーしてください。これも
勝手に出てきちゃうんで^^;

ま、セリフとかはなるべくそうならないように気を使ってますが、
文章の全体を当して漂う某氏の雰囲気を感じ取れてしまった方は、
気付かない振りをしてやって下さいませ。

っという言い訳をダラダラ書き終えたところで、それでは、ロール
プレイ手記の第11回目。展開開始です。時間の有る人は読んでやっ
て下さいな。

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【第一章 出自と運命 #11】

正直に言ってしまえば、どこかに自分の行動が徒労に終わってしま
うのが嫌だったという気持ちもあった。あの狡猾なジョフリーにそ
のまま会わせるにしては、あまりにも民衆然としたマーティンの気
構えの貧しさが気になっていたのだ。

しかも性格があの陽気では…。

せめて朴訥した佇まいを絵に描いたような神父だったら世継ぎ人と
しての格好もつくのだが、あのままジョフリーに会わせると、黙殺
されそうな危惧さえ感じたことで、あのように了見違い承知のでし
ゃばった物言いで立場の理解を促したのだ。

しかし、そんな簡単に呑気者の素養が変わるわけでなく、草原で腰
を降ろし休んでる隙に目を離すと姿がなく、慌てて探し回ると「こ
の草を磨り潰して塗ると消炎効果があるんですよ。」などと、茂み
の奥から薬草を集めてきては"ひょうひょう"と言い放つ有様で…。

こちらとしては、皇帝の世継ぎ人の情報が漏れてる可能性も十分考
えて行動してる都合上、刺客などの輩の接近に神経を張り巡らせて
るわけなのだが、この男はそのような事はお構いなしに、果物だ、
薬草だ、木の実だと…、子供たちを集めて行う教会主宰の青空教室
の雰囲気をそのまま引きずってるのだから、呆れもする。

焚き木を炎の溜まりに投げ入れ、野営支度をしていれば、唐突に聖
書などを開き「世界の理についてお話いたしましょう」などと言い
出す始末で…。「その必要はない!」っと睨みつけると「いけませ
ん。貴女は少し世界と粗雑に関わりすぎてる。尊む心持ちは必要で
す」と、神父面で人差し指を立てて偉そうに説教を始めようとする
…。

「所詮は出が盗賊なんで、尊むことより盗むことが私の世の理だ!
」などと言ったところで「盗みはいけません。いいですか?人の物
を盗むということは、そもそも…」長い話が始まる…。

当然、私は聞いてる振りをしつつ、背中を向けて眠りの世界に身体
を預ける。するといきなり尻を叩かれ起されたりするもんだから「
てめぇ!気安く触ってんじゃ!」と掴みかかろうとするのだが、「
いいえ。触ったのではありません。お仕置きです」っと平然と言っ
てのけるようなでは、まるで私が朴念仁のようにも思えて、情けな
くなる。

そんな夜を数度跨いだ昼過ぎ、ようやく視界の先に【ウェノン修道
院】を捉えることが出来た。

これで…やっと解放される。皇族の宝の【王者のアミュレット】か
ら始まり、この呑気な御世継ぎ様の捜索と護衛。やっとこれで自由
の身に戻れる。そう思うと足取りも軽くなるのだから、人の身体と
いうのは便利に出来てるものだ。

駆け足をマーティンに促し、視界に現れた【ウェノン修道院】が徐
々に大きくなり、目前ともいえる距離に近づいた時、唐突に異様な
気配に感覚が襲われた。

突然腕を掴まれ、その足を止められたマーティンが理由を問う前に
視線で異常の気配を伝えた私にマーティンは察し、、流石にここま
での道のりで多くの山賊に襲われた経験が生きた格好となって、マ
ーティンの足を岩陰に運ばせた。

マーティンの身が岩陰に消えるのを見届けた後、前方の修道院から
感じられる異質な気配に神経を集中した。

昼日中というのに異様なほど静寂に包まれ、硬質な空気があたり一
面を支配している。自然と私の腰は沈み、己の気配を消すように体
勢を低くした。

半歩づつ、すり足で前に進む私の視界に、先ほどまでは大木の陰で
確認できなった角度に狼の骸が横たわっていた。修道院の側には似
つかわしくない光景だ…。

嫌な感じだ…、この感じは以前にも覚えがある。そうだ、あの日…
、ユリエル暗殺が起った地下道で感じた悪意と殺意の思念が一帯を
圧迫するかのうような殺気地味た空気のそれと同じだと気付いた瞬
間、書斎奥の方から何かが壊されたような打削音が一帯の静寂を切
り裂いた。

「ジョフリー!」っと口の中でその名が零れた時には、既に私の右
手は腰の剣を抜き、静めた腰の重心を前方に流しながら地を這う様
相で駆け出していた。

修道院の入り口付近に駆け寄った時、書斎奥から続く通路から修道
僧が飛び出してきた。その僧は私を見るなり「ジョフリー様が!!
」っと叫んだ。その後に続く言葉が何か発せられたようだが、その
時は既に僧の横をすり抜け、書斎に意識を集中していた為に僧が続
けた言葉が何だったのかは覚えていない。大方敵襲云々についてだ
ったんだろう。

そんなことは聞くに及ばない。既に修道院の敷地内は殺気に満ちて
いた。

書斎のある建物の入り口のドアに手を掛け、中に突進した勢いで階
段を駆け上がった時、2度目の大きな音が耳を叩いた。「ジョフリ
ー!」っと叫びながら書斎のドアを蹴破った時には、全ての決着が
付いたあとだった。

足元に転がる、赤いローブとフードを纏った刺客達の屍越しに「遅
かったな…」っと私を見るなり、納めた剣の柄を撫でながらジョフ
リーは静かに私を出迎えた。

一瞬、ジョフリーが"おや?"っという表情で目を少し躍らせた時、
私は"しまった!"と背中に冷たい汗が吹き出るのを感じた。とっさ
に反転し、部屋から飛び出ようとした時、階段を息絶え絶えに駆け
上りきったマーティンの姿があった。

引いた血の気が一気に戻り、安堵の溜息を漏らす私を見て、まだ膝
に手を被せ、肩で息をしてるマーティンが半分だけ顔を上げ「私に
だって、貴女の背中を追うのが一番の安全な事くらいは学んでます
よ…」っと小憎らしく言ってのけたのだから、"長旅"も無駄ではな
かったなっと納得させられた。

そんなマーティンの得意げな顔を眺めてる私の背に、ジョフリーが
「彼か?」っと投げかけてきたと同時、再び大きな物音が耳に届い
た。ジェフリーの目が動揺に染まったのを見て、次に彼の口を突く
言葉はある程度予測できた。

勘の良さも考え物である…。ジョフリーが「アミュレットを確かめ
にいく」っと言い、私の横を足早に通り抜けた時、思わず私から舌
打ちが一つ零れた。その苛立ちを聞き取ったジョフリーが振り返り
、返す言葉も無いといった所在無さげな表情を私に見せたのは、狡
猾をそのオーラとしていた彼にも逃れられない"老い"というものの
宿命を感じさせた。

急ぎ、物音のした住居宅に突入するも、そこは既に荒らし終えられ
てしまった後で、ジョフリーの溜息と落ちた肩が事態を物語ってい
た。

「すまない…。隠しておいた王者のアミュレットが何者かに強奪さ
れてしまった…」重い口調で表情を暗く落とすジョフリーに「まぁ
、盗られてしまったものは仕方ない。でもこっちには切り札の"御
世継ぎ様"がいるんだ。そう悲観する状況じゃないよ」っと言った
あとで、ガラにもない慰めなどが口から出てしまったことに赤面し
そうになったが「なんなら盗り返せばいいだけだろ?盗みは本職な
んでね」っとおどけてみせることで、慰めという似つかわしくない
言葉を吐いた失態をそれで打ち消した。

しかし、顎に手をやったジョフリーの目がキリっと焦点をすぼめた
のを見て、墓穴を掘ってしまっと後悔した。

「いや、ほら…、例えば…だよ。例えば。殺されてしまった者は生
き返らせられないけど、盗られた"物"なら盗り返すチャンスはある
だろって話だよ」っと体裁を繕っても、ジョフリーの耳にはもう届
かない。

顎に持っていってた右手を額に移し、数度その指で額を扱きあげた
ジョフリーはこちらの繕うとした体裁など無かったかのように「確
かにアミュレットは奪還すれば良いか…、しかしマーティン様の身
は危うい…。曇王の神殿…、あそこならば…」っと言ったところで
、私を見つめた。

「ちょ!ちょっとまってよ。冗談じゃないよ。そのなんとかの神殿
ってのが何だっていうのさ。勘弁してよ。この次期皇帝陛下様をこ
こに連れてくるだけでも結構大変だったんだ。なのにまた護衛なん
て…ないない!それはさすがにないよ!」っと畳み掛けるようにそ
の場の空気を自分の色に染め、場の主導権を握ろうとした私の思惑
など関係無しにジョフリーは「ブルーマの更に北。そこにブレイズ
の拠点、曇王の神殿がある。そこまでの道のりは遠く険しいゆえ、
老体1人での護衛では心許ないなのだ」っと続ける。

目一杯に呆れたという意思表示を込めて腰に手をやり大きく溜息を
付き、その頼み事を突っぱねようとした瞬間、脇からマーティンが
「あなたは信用できる。私の命を狙う人が私を叱ったりしないでし
ょうから、その点では一番の適任者だ」っと悪戯な笑顔で割って入
ってきた。

このお調子者!っとマーティンを睨みつけたのと同時に、ギロリと
ジョフリーの視線が私を睨みつける。

「いや、別にあたしはさ…。違うのよ!だってほら、まだこの人は
皇帝じゃないわけでしょ。あくまで"次期"なわけだし。だったら神
父崩れの平和ボケはマズイだろうと、ちょっと現実的なお話をして
みせただけでさ」っとジョフリーに言い訳する自分に一体何をして
るんだ…っと死にたくなった。

「ま、それも仕えてくれる者の仕事の内と心得てるので私は気にし
てはいないですが」っと芝居掛かった表情で言い捨てたマーティン
に「誰がアンタに仕えるって言った!成り行きで護衛をしただけだ
!勘違いするな!」っと怒鳴ってしまえば、ジョフリーの怒気を目
一杯に含んだ咳払いが飛ぶのも無理はなく…。「帯同してくれるな
?」というジョフリーの声には既に問い掛けの色は一切なく、それ
を拒否させない圧力のみが込められていた。

>>続く

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◆あとがき(解説や注釈等など)

実プレイでは、ほんの寄り道のつもりで関わったマーティン神父ら
との一件。修道院に送り届ければそれで事が住み、本来のあたしの
目的だったクロウヘイブンへの旅を再開するつもりだったのに、い
きなり北の果てまでいくぞっということになって、手記そのままっ
て感じで翻弄されまくってました。

しかし、思うようにいかないもんだぁっというストレスが手記とい
う形に姿を変えて活かされたので、結果オーライってことかな。

本来、この出来事は、メインクエストを軸に物語を進めた人なら序
盤の中の序盤、あの皇帝暗殺が起きた地下道から抜け出たあと、真
っ先に向ったはずなのが、この修道院ですから、cocの進め方がい
かにメインクエストを無視してるのかの参考になる展開です。

さぁ、次回は彼らと共に北方への旅が始まります。

そして12回目になってようやく、とある事が判明します。

何で12回目までハッキリさせなかったのだっとお叱りを受けそう
でもありますが…

そして、第一章は順調にその回数が肥大しております。現在進行形
で。

今のところ17話まで書き終えました。確実に断言します。20話で収
まりませんw

なんか、時期を見て、どっかのレンタルブログにでも手記部分だけ
を移送して、まとめた方がよさそうですね^^;

っといった今後の展望もチラリと覗かせたところで、今回は終了。

それではまた次回。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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