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Elder ScrollsIV:オブリビオン プレイレポート #14

相変わらず、書く暇が取れず、一章をすべて書き終わってません…
今回で14回目、そろそろ結末まで書いておかないと、アップする
サイクルに追いつかれてしまうです^^;

そんな状況ですから、プレイも全然出来ていません。

そして、年末から初春にかけてプレイしたい新作も多いので、どう
やら本当にゆっくりじっくり遊んで行くことになりそうです。

つまりこの手記も2章、3章と続けるのであれば、長期化確定とい
った感じです。

ま、とにかくプレイの進行具合次第ですね。1章を閉じたあと、す
ぐさま2章を展開させるのか否かは。

一応、一章を閉じる地点は定まっていて、終り方も構想が済んでる
ので、1章で脱稿するも、続きを書くにしても、そのいどちらにで
も都合の良い締め方をするつもりです(ズルっ子w)

ただ、恐らく2章以降に繋がる可能性が高い伏線とかも散らしてる
んで、それらを置き去りにするのも忍びないなぁって思ってたりも
しますから、結局は書くんでしょうね、2章、3章と。

そんな内情を愚痴ってみた理由は、ここの前置きに書くことがプレ
イが中断してる為にネタがないという真相…

ってなわけで、愚痴で何とかやり過ごせた(?)ので、それではロー
ルプレイ手記の第13回目。展開開始です。時間の有る人は読んでや
って下さいな。

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【第一章 出自と運命 #14】

門から発せられる禍禍しい光に照らされたその家屋は【アップルウ
ォッチ】という集落だった。

しかし、クヴァッチのように破壊も蹂躙もされてはなく、住人も無
事だった。といっても住んでいるのは婦人1人と犬が一匹だけで、
門からの被害は受けず、慎ましく畑を耕す毎日に変わりはない様子
に逆にこちらが脅かされる。

その余りにも穏やかな暮らしの中の婦人に危険が迫ってることを伝
えるのを躊躇ってる最中、ようやくジョフリー達が追いついてきた

聞けば追いかけてる途中で山賊に襲われたと、顔を顰めながらジェ
フリーが不機嫌そうに言う。ここに走り寄る途中、洞窟のような物
が見てとれたので、大方その洞窟をアジトにでもしてる輩達だろう

しかし、今はそんな事などどうでもよかった。ジョフリーに合図し
た私は、先ほどまで長閑な雰囲気で話を聞かせてくれていた婦人と
距離を開けてジョフリーに婦人の避難を促すことを伝えた。

難しい顔をして私を睨みつけるジョフリーの顔は"そういう役回り
は苦手だ"と語っていたが、見て見ぬ振りを決め込んだ私に諦めを
つけ、渋々婦人に危険が迫ってる旨をジョフリーは語り始めたのだ
が、いかんせん話が噛み合わない。

無理もない。長閑な自給自足をその身上としていた婦人に世界の危
機だの、地獄の門がどうしたなどと話してもまともに取り合ってく
れない。

かといって彼女をこのまま放ったままブルーマに向けて出発するわ
けにもいかない。マーティンの顔を覗き込めば、まだあの門を見て
しまったショックから立ち直れていない様子だ。

嫌な沈黙と、物言いたげなジョフリーの視線が私を追い詰めていく

仕様がないで安請け合いできる事じゃないんだぞ!でも…そういう
ことなんだろ!っと心の中で対象が定まらないまま恨み言を目一杯
叫んだ私は、その心情とは裏腹に澄ましきったままの表情で「ここ
で待っていろ…」っとジョフリー達に告げ小屋を出た。

すぐさまジョフリーが小屋から私を追うように飛び出てきて「まさ
か1人であの門に行くというのか!」っと吠える。

「そうするしかないだろう。そこの御婦人を見て見ぬ振りでやり過
ごすわけにもいかないしね」っと振り向きもせず答えた私に「無茶
だ!」っと言ったジョフリーの声は本物だった。

「無茶か…。たしかにそうかもしれないけど、クヴァッチでも1人
だったんだ…」っとゆっくり振り向き、険しい表情のジョフリーと
視線を交える。

「1人でやったのか、クヴァッチの門を…」と交わった視線を外し
てジョフリーが俯く。

「正確にはクヴァッチの突撃兵達が突入して、帰還しないというの
を聞いて後を追ったから、その突撃部隊がどれほどの敵を排除して
くれてたかは定かではないし、最初から1人というのは今回が初め
てということになるね」っと言えば「やはり無茶だ!」っと同じこ
とを繰り返すジョフリーが滑稽に思えた。

「だけど、クヴァッチでの門内部の塔の仕掛けは何も手を加えられ
てなかったから、突撃部隊はそれほど奥には進んでなかったはずだ
。つまりあの門は英雄が一人で閉じてみせたのさ」っと気取って得
意げな仕草を見せると「その英雄は既に殺人と窃盗の前科があるん
だがな…」っとジェフリーが口元を憎らしく緩めて言った。

こいつ…、私があの神父を捜索してる間に素性を調べたってことか
…。全く食えないやつだっと思ったりもしたが、食えないのはお互
い様だと思えば私の頬も緩む。

「塔の内部に入って生還したのは私だけだ。ここの門に突入する理
由でそれ以上必要な物はないと思う」っと緩んだ2人の間の空気を
掻き混ぜるかのように、要点を戻した私にジョフリーは数秒目を閉
じたあと「そうだな…」っとつぶやいた。

「一日経っても戻って来なかった場合は、アンタはマーティンとブ
レイズの本拠地とやらに急ぎ向かい、全兵力であの門に攻め入って
くれ」そういった私に「承知した」とだけ口を動かしたジョフリー
の顔は、ブレイズの長のソレに戻っていた。

「これで、失敗を恐れず突入できる」っと軽口を叩き、再び視線を
門が放つ怪しい光が舞う方向に戻した私は、一度だけ静かに溜息を
溢してから、その一歩を踏み出した。

「マーティン様を呼び捨てなどするな!この次そんなことがあれば
牢屋行きだぞ!」っと大声で叫ぶジョフリーの声を背中に受け、あ
の男らしい言葉だと口の端が緩んだ私は、この現状に心底呆れてい
た。

あの門に私はもう一度入ろうとしている…。しかも自らの意思で。
狂ったのか?なぜ私がそんなことをしてる?盗賊としてやるべき仕
事の範疇はとっくに超えてるぞ。なのに何故足はあの門に向かう…

腐れ縁ってやつか…っと思い込めば少しは今の自分の慰めになるだ
ろうと、その考えを飲み込み消化した私は、勘に触るその佇まいを
ここでも禍禍しく見せつける門の前に立った。

「さてと…、入ればそこは地獄。二度と見たくなかった光景をもう
一度拝みにいくのか…、ほんと、物好きだね…わたしも」っと1人
皮肉ったあと、その門を開いた。

>>続く

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◆あとがき(解説や注釈等など)

突如として眼前に現れたオブリビオンの門。何の前触れもありませ
んでした。もしかすると、どこかのNPCが、今回登場した【アップ
ルウォッチ】の門についてのクエストを権をもっているのかもしれ
ませんが、cocさんの展開では、突如遭遇し、成り行きで門を閉じ
にいくという流れになりました。

ただ、この門のクエストが発生してないから、元からそういうもの
なかわかりませんが、手記で登場した婦人は一切あの門についての
話をしないんです。

家屋は門からの炎のオレンジ色の光が届いて、一帯を照らしてるの
にです。家屋からでて、門の方角に視点を合わせると視認できてし
まえるのです。それだけの近距離で異変が起きてるのに呑気な世間
話しか話さない御婦人に強い違和感を感じました。

でもそれを"おばさん"特有の【世界の中心は私】的な事なんだろう
という解釈をすることで、今回の回の手記が出来上がったのです。

あと、今回は展開に一部"嘘が"紛れています。"かといって彼女を
このまま放ったままブルーマに向けて出発するわけにもいかない"
といった件ですが、実際は放って曇王の神殿に行きましたw

いやね、門を先に閉じてから行きたかったんですが、ジョフリーと
マーティンが付いてきてしまうんですよ。門の中とは言え…

そんな危険なところへつれ回して死なれたら困るっしょ。この二人
に死亡無効(クエストに関わる重要NPCは殺せない)の属性が発動し
ていて、HPが0になれば気絶とかになるなら良いんですが、それが
定かでない以上、とにかく神殿に送り届けてからここの門と閉じよ
うっという結論を出して、御婦人を置き去りにしたのです。

ただ、物語上ではマズイのです、今回はその順序を入れ替えたとい
うわけです。

こういう風にゲームのシステムが物語に足枷になる場合があります
が、そういうのは基本的に事実を湾曲させるのに躊躇なく、物語と
して成立する脚色として"嘘"を盛り込みます。そうでもしなければ
辻褄がね^^;

さて、次回はいよいよ2つめの門に彼女が突入します。世界に翻弄
されまくりの彼女が少し可哀相に思えてきますが、頑張れっと声援
を送りつつ、今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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