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乙女のらぶらぶサッカー Vol.98【FIFAクラブワールドカップ ジャパン2007】

浦和残念でしたね…。

開催国枠でなくアジアCL(チャンピオンリーグ)を優勝して参加とい
う堂々とした立場で、ヨーロッパチャンピオンのACミランに挑んで
0-1で惜敗。

負けはしましたが、良い試合でした。特に前半は非常に素晴らしい
ゲームでした。
あのミランと互角に戦ってみせたんですから。

しかし、後半になると浦和の運動量と集中力は落ちてしました。ま
ぁ、ミラン相手に前半のようなプレイを90分続けるのは難しいで
すね。

あとワシントンが完全に封じられてしまってたのが痛かったですね

まぁ、後半に浦和の運動量が落ちるであろうというのは、向うは当
然考えてただろうし、そうなるとワシントンへ放り込んでの起死回
生の一発を狙うしかなくなるのもお見通しって感じだし、後半は特
にワシントンへの警戒が完璧なほどケアされていて、さすがだなっ
と唸らされました。

しかし、だからといってミランが楽に試合を運んでたわけではあり
ません。

前半は確かにミランは浦和の高い運動量と研ぎ澄まされた集中力の
前に成す術なくといった感じでしたし。

ま、なにはともあれ、史上初のFIFA公式大会で日本のクラブチーム
がヨーロッパのチャンピオンチームに真剣勝負の場で戦うという歴
史的な試合は、その名に恥じない戦いができたといっても良いので
は無いでしょうか。

さて、久しぶりにサッカーの話題を書くので、ついでと言ってしま
うのも何なんですけど、第二次岡田政権発足について少々…。

まず、岡田氏を招へいした事自体にcocは首を傾げずにはいられま
せん。

オシム氏と岡田氏のサッカー観は対極と言っていいほど違うもので
、オシム氏の離脱から生じた監督交代としては、そこに主旨一貫性
が感じられません。

勿論、この時期に新たに監督に就任してもらうというのは難しいの
は判ってます。

海外リーグはシーズン真っ最中ですから、オシム流を受け継げるこ
とが出来る人材を呼ぶといってもかなり難しい。

故に国内、つまり日本人監督という選択肢を選ぶしか手は無かった
のでしょうが、よりにもよって岡田氏って…。

個人的に岡田氏の人間性が好きではないのです。

やはりその最大の理由は、【リヨンの衝撃】と言われる98年フラン
スW杯の現地合宿まで連れて行きながら、カズと北沢を代表から追
い出した事件。あの事件は未だにcocさんの中では納得できてませ
ん。

当時の状況といえば、日本は始めてのW杯出場なわけです。勝ちに
いく大会ではなかったはずです。

それじゃ遊びにいくだけでよかったのかと言われれば否と言うしか
ありませんが、アジア最終予選をギリギリで突破しての初出場です
。しかも本大会の予選グループではアルゼンチンと同組。

状況的に見て【参加することに意義がある】という段階dえあるこ
とは明白でした。

何も勝負を捨てるなとは言いませんが、初出場なのですから国民が
納得するメンバーで挑むことのほうが潔いと思うのです。

本音と建前ってやつですね。口が避けて「勝てるわけない」などと
スタッフは言えない。だからといって選手選考に非情さを持ち込む
べきタイミングではなかったと思うのです。

【価値ある負け】というのもあると思うんです。

日本サッカー界に始めて世界を意識させ、自身の活躍でそれが夢で
無い事を感じさせた近代日本サッカー界の立役者であるカズを率い
て負ける。それこそが【価値ある負け】ではないかとcocは思うの
です。

勝負しにいけるだけのチームの自力があるのであれば、勝つために
非情な選手選考も必要でしょう。しかしあの時はそういうタイミン
グではなかった。

カズがW杯の舞台に立つ。そうすることで、やっと93年の【ドーハ
の悲劇】に日本中が落胆した想いも清算できるし、あの悲劇の瞬間
から時計の針が止まったままだったオフトジャパンの面々の気持ち
も清算できたと思うのです。

情を捨てるべき時と、そうではない時。そこの見極めが岡田氏は出
来なかった。言うなれば暴走した。監督経験の無かった元コーチが
W杯初出場のチームの監督をやるのですから、暴走してしまうのも
仕方ないかもしれませんが、最も最悪な暴走の仕方をしてしまった
わけです。

そして、そういった感情面だけでなく、岡田氏のサッカー観に関し
てですが、彼のスタイルは地味すぎます。古臭いといっても言い過
ぎではないでしょう。

徹底した守備重視の戦術観はイタリアンサッカーの影響をモロに受
けてるわけですが、彼のその戦術は日本人の良さを消してしまいま
す。

やはり日本人プレイヤーのアドバンテージはアジリティでしょう。
それを活かすどころか殺してしまう彼の徹底した守備的戦術はフィ
ジカルで圧倒的に負ける相手と戦うと一気に崩壊します。

豊富な運動量と瞬発力で前掛かりでプレイしてこそ、相手の懐を掻
きまわすことに繋がり、結果それは守備にも繋がるとcocは考えて
ます。

オシムが掲げた日本人の特性を活かしたサッカーとは方向性が違い
過ぎる岡田氏を監督に据えたことで、今後の代表は混迷を極めるで
しょう。

オシム氏就任から今日まで積み重ねてきたものを彼は0にしてしま
うでしょう。

果たしてW杯予選にまともなチームに仕上がるのか?

非常に深刻です。

そして、カズ、北沢に続き、今度は誰を切るのでしょうね。
中村、稲本、高原辺りを切るんでしょうねぇ…

そういう中心選手を切ることで、権勢を誇示しようとするのが彼の
やり口みたいですし。

しかし、その手段を繰り返すと、若手のやる気も削ぐことになりま
すよ。

ベテランになればお払い箱にされるという現実は繰り返し見せられ
れば信頼関係も築けないですしね。

まぁ、とやかく言っても岡田氏になってしまったんです。成績不振
で早期更迭なんてことをやる勇気は日本サッカー協会にはないだろ
うし、このまま岡田氏と心中という道を歩むんでしょう。

先行き暗いなぁっと感じるcocさんです。

それでは今回はこのへんで。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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