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乙女のらぶらぶサッカー Vol.103 はやくEURO2012が見たいな

まず始めに。以下ののテキストは06/30にアップするつもりで書い
てましたが、とんでもないニュースが飛び込んできた為、一日繰り
下げて掲載となりました。

それでは本文開始です。
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EURO2008がついに終わってしまいましたね。

欧州国同士のハイレベルな試合の数々、今大会もかなり楽しませて
もらえました。

そして、優勝はまさかまさかのスペインとなり、これで欧州サッカ
ーに新しい面白みの可能性は出来ましたね。

今までは、どうしてもフランスとイタリアの2強で、そのすぐ背後
にイングランドとドイツが控えるという流れで固まりつつあった中
にスペインという古豪の復活は、更なる群雄割拠を進行させる材料
となるでしょう。

個人的に、今回のスペインの優勝というのは、今後のサッカー界の
流れに新たな流れを作るキッカケになるかもしれないのではないか
と感じてます。

近年のサッカーという競技は【勝つ】という事よりも【負けない】
という点を重視してゲームが組み立てられるのが殆どで、その最た
る存在がドイツW杯の覇者イタリアです。

イタリアのサッカーがそもそもの【負けない】サッカーの発祥だと
言われていますが、確かに守備を6~8人でがっちり固め、ボール
カットから一気に前線へとロングパスを放ち、後はFWの1人ないし
2人に任せるという形は【負けない】という点では非常に理に適っ
たスタイルではあります。

しかし、サッカー好きの一人としては、そういうスタイルは好きで
はありません。でも、イタリアのサポーター達はそういうスタイル
に不満は余りないようです。

なにせ、イタリアでは、アシストは殆ど評価されないんです。とに
かくゴールを決めたやつが凄いんだっという考え。

だから、あんな風に中盤をすっ飛ばして、ディフェンスラインから
前線に一気にロングパスを供給するようなスタイルが広く受け入れ
られたんでしょうね。

そして、そういったサッカーが国際舞台で一定の成果を挙げたもん
だから、世界中のサッカーのモダンスタンダードが【負けない】サ
ッカーへと大きくシフトしていっちゃったんですが、やはりサッカ
ーの面白さの醍醐味はオフェンスゾーンにあると思うんです。

今大会でスペインは見事と形容するに相応しいパスサッカーで【負
けない】サッカーを大前提に置くチームを尽く粉砕して優勝したわ
けです。

この結果というのは、攻めるサッカーで負けないサッカーをしてく
る相手を倒し続けて優勝したわけですから、優勝以上の価値がある
とcocは感じてます。

そして、パスサッカーでEUROを制覇したという事実は、今までディ
フェンスサッカーの進化ばかりが目立ってきていた競技が、オフェ
ンスに新たな可能性というか、進化の伸びしろを見出すキッカケに
なってくれないかとも期待するんです。

現状のサッカー、つまりモダンサッカーといわれるスタイルはその
始祖をオランダとし、それを煮詰めて完成させたのがイタリアだと
も言えると思うんです。

80年代にオランダから発信された3-5-2というスタイルはそれま
でのサッカーにはない革新的なスタイルであり、この3-5-2の提唱
から、多くの新戦術が生まれました。

そして、それをベースにイタリアが【負けない】サッカーをそこえ
当てはめて完成したのが現代サッカーだとcocは考えてるんですが
、そのスタイルから一歩前進して新たなモダンの可能性。つまり、
今大会のスペインの優勝という結果が新たなルネッサンスのキッカ
ケとなるかもしれないと思ったりしてるわけです。

そういった新たなるルネッサンスの可能性はアメリカにあるんじゃ
いかと常々cocさんは思ってました。

以前、日本がアメリカと対戦したときに、アメリカは恐ろしいほど
練られたタクティカルサッカーで日本を圧倒しました。

そのスタイルは正にアメリカンフットボールであり、あらゆる場面
を事前に想定し、その時々に合わせたクイックフォーメーションを
活用して、トリガープレイヤーの行動をキッカケに全選手が決めら
れた組織行動で攻め込んでいくというスタイルに驚きました。

本当の意味で、これが戦術サッカーの夜明けなんだとも感じたほど
です。

残念なことに、その後のアメリカのサッカーはパッとしないんです
が、今大会の結果は別の角度からスペインが示した新たなる可能性
の誕生ではないかと感じのです。

でも、スペインのやったサッカーは別に革新的なものではなかった
んですけどね。有る意味では非常にクラシカルなサッカーだっと言
えるでしょう。

中盤でパスを回しながら、相手のディフェンスラインを揺さぶり、
隙が生まれた瞬間にダイレクトパスにチャンジして一気に裏のスペ
ースに放り込む。

非常に判りやすいサッカーです。ただ、一つ一つのプレイの精度の
高さと、自分達がやろうとするプレイへの意思統一の成熟具合が飛
び抜けていました。ですけど、それらのプレイは個人の能力に優れ
ていたスペインだから出来た芸当だと簡単に片付けてほしくないの
です。

無論、そういった要因もあるのですが、それだけはないハズです。
そのそれだけではない物というのが今後のサッカーの変革へのヒン
トが隠されてるのはないかとcocは思うわけです。

まぁ、個人的な趣向を前提とした希望的観測だったりするんですけ
どねw

とにかく守備だ。負けないサッカーだってのは余り好きじゃないし
、近年異たる所の国の代表チームが抱えてる慢性的な決定力不足っ
てのは、負けないサッカーの副作用なわけですし、だったら攻める
サッカーに変えろよっと思うわけですよ。

そういったシフトチェンジのキッカケにこのスペインの優勝が鍵と
なれば今後のサッカー界はもっと面白くなってくるだろうなぁっと
期待してるわけです。

なんか買い被り過ぎな感じでもありますけど、これで南アフリカW
杯の楽しみが増えたことには変わりません。

さぁ!EUROが終われば、W杯最終予選、そしてW杯本大会です。昨日
のチャンピオンは明日のチャレンジャーってな具合、めまぐるしく
サッカー界は動いていきます。我が日本も中途半端なサッカーはせ
ずにスペインを見習って初志貫徹で行きましょうよ。ね?岡田さん

つーことで、欧州の列強国が激しくぶつかり合う、ハズレカードな
しのEUROが終わり、少し寂しいですが、また四年後に訪れる熱い日
々に想いを馳せることにします。

それでは今回はこれに


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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