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乙女の掌にPSP Vol.11


たぶん、まだ書いてなかったと思うんですが、7月31日発売といえ
ば【ファンタシースターポータブル】が関心の的となっていますが
、同日に【PC Engine Best Collection-天外魔境コレクション】と
いう古くからのゲーマーにとって見過ごせないタイトルも出たりす
るんですよねぇ。

内容は【天外魔境 ZIRIA】【天外魔境II MANJI MARU】【天外魔境
風雲カブキ伝】【カブキ一刀涼談】の4作のベタ移植と蔵出しイラ
スト集なんかが収録されているアーカイブソフトです。

特筆すべきは【天外魔境 ZIRIA】と【天外魔境 風雲カブキ伝】が
初移植という点でしょうね。

【天外魔境 ZIRIA】に関しては、ほぼベタ移植といえる形でケータ
イアプリに移植はされてますが、個人的にケータイアプリは論外視
してますし、Xbox360にも移植はされてるんですけど、3D化で世界
観が更にチープになり気持ち悪い出来栄えになってるんで黒歴史確
定w

ベタ移植が正攻法とは言いませんが、リメイクも度が過ぎればちょ
っとね。

つーことで、事実上今回が初の移植という風にcocは捉えてます。

そして【天外魔境 風雲カブキ伝】。あの地獄のようなエキセント
リックエンカウントは果たしてそのまま移植されてるんでしょうか
?w

2~3歩進んだだけでエンカウントバトル発生だったんですよねぇ
(大げさじゃなく本当ですw

ただ、作品の端々に後にレッドカンパニーの名が広く世に轟くこと
になる大ヒット作品【サクラ大戦】に繋がるアイデアや演出などが
垣間見える、ある意味で貴重な作品だったりします。

表面的には全然違うじゃんと思われるかもしれませんが、サクラ大
戦のパイロット版のパイロット版みたいな感じと言うのが正しいの
かどうかわかりませんけど、とにかくプレイしたら判るはずです。
あぁー、こういうところが確かにサクラ大戦に元になってるっぽい
なぁった感じる場面が多数です。

さて、ついでに【カブキ一刀涼談】について解説しておきましょう
か。格ゲーです。以上w

いや、もうね…それしか書き様ないんですよ。オリジナル発表当時
は2D対戦格闘ゲームの大ブームの真っ只中で、人気シリーズのキ
ャラでオリジナル格闘ゲームを作ってみましたというね…w

もう、作ったという時点で全てが完結し、発売後に何も生み出さな
かった見事なまでの消費路線タイトルw

【天外魔境II MANJI MARU】に関してはDSでベタ移植が発売されて
いますから、今回の収録タイトルで貴重性に限っていうとそれほど
でもありません。

そんな4タイトルがベタ移植で収録されて発売されるわけです。こ
れはアーカイブとして是非とも手元に置いておきたいと思ってしま
うのが、古参ゲーマーの心情ってもんじゃないでしょうか。

特に【天外魔境 ZIRIA】のベタ移植は嬉しいですね。PCエンジン及
びCD-ROMシステムの中古、新古ハードを数台保有してはいますけど
、やはり起動ハードの選択肢が増えるというのはアーカイブとして
残しておく上では重要ですしね。

しかも【天外魔境 ZIRIA】に関しては実機でのプレイがあまりね…


システムカードという、PCエンジンのCD-ROMシステムを動作、制御
するフォームウェアソフトの上位ヴァージョン【スーパーシステム
カード】環境(同環境対応ソフトをSCD対応版という)とSCD対応版【
天外魔境 ZIRIA】でプレイすれば随分マシではあるんですけど、初
代システムカード環境と初代【天外魔境 ZIRIA】で遊ぶと、それは
それは凄いことになりますんで…w

戦闘に入る度に7秒くらい待たされるw

SCD版ではその読み込みのストレスは改善されてましたけど、やは
りそれ以外の部分でアクセスストレスは相当なものですから、今回
の移植はアーカイブとしてだけでなく、実プレイの際にも凄く快適
に遊べるでしょうから嬉しいわけです。

確かに今遊ぶと「………」な印象が隠せないソフトではあるんです
けど、当時を知る者にとっては特別な意味を持つタイトルです。

世界初の家庭用ゲームハードのCD-ROM上で動く、これまた世界初の
アニメーションムービーと声優のアフレコで演出を彩るCD-ROMの
RPG。世界初づくしで当時はかなりの話題になったものです。

そして、当時としては驚愕のそのハードの値段も大きな話題となり
ましたよねw

ゲーム機がまだまだ子供の玩具の域を脱していなかった時代に
57400円ですもん^^;

天外魔境とセットで買えば6万超えるんですよw(ちなみにそこに
24800円のPCエンジン本体も別途必要w)

それくらい高いハードルを飛び越えないと遊べなかったタイトルの
完全ベタ移植が4作収録されて、2940円で発売されるのですww

そして、更に凄いことをお知らせしましょう。【天外魔境 ZIRIA】
のオリジナル版が発売されたのが1989年6月30日です。

19年も昔ですww

なんか色んな意味でcocさん涙目ですwww

19年ですよ?19年!w
いや…、それはないわ(いや、あるんだよw

お年玉の蓄えを両親の猛反対を跳ね除けて握り締め、一駅隣にある
ゲームショップに電車で向かい、帰りの電車で大きな【PCエンジン
ROMROMシステム】を抱きかかえながら、不良学生とかに強奪され
やしないかとヒヤヒヤしながら持ち帰っていた少女がですよ、19年
経って未だにゲームしてるんですw

もうね、終わってるよねw

箱を開けて、ROMROMシステムをPCエンジンにパイルダーオン!させ
、天外魔境のソフトを入れて起動したあの瞬間の感動…

坂本龍一のOPテーマがCD音質で荘厳に鳴り響き(当時はCD音源がゲ
ームから流れる事すら最新鋭技術でしたw)ゲーム開始早々にアニ
メーションで主人公とその師匠の会話が生声付きで再生された時…
、あの時ですね。人生初の恍惚感ってのを感じましたw

まぁ、アニメーションも今ではそれが果たしてアニメーションっと
言えるのかって感じの荒いものすけど、当時としてはね…、そりゃ
ぁもう正に新時代到来ですよ。このハードに未来が一杯詰まってる
って興奮したもんです。

その感動が全て掌サイズに収まる形で発売されるんですから、感慨
深いというものです。

ま、ぜーんぶ、古参ゲーマーのノスタルジーですけどねw
今の子らには何を言ってるのか判らないだろうし、実際これをプレ
イしても地味でチープで面白くもなんともない駄ゲーに映るんでし
ょうね。でもそれで良いんです。

19年前の時代の先駆者的なソフトが今尚も面白いなんて言われたら
マズいわけです。

スーパーマリオやテトリスみたいに時代を超越して楽しめるソフト
もありますが、それは遊びの仕組みが永久的に面白いからであって
、天外魔境は言ってしまえば普通のテキストRPGです。

しかもcocが嫌悪する和製RPG、つまりキャラクターゲームをロープ
レ風に作ってみましたという日本固有の亜種ジャンルの先駆けと言
える作品です。だから今の子らがこれを遊んで面白いなんて感じる
わけないし、感じたら感じたで現在のRPG達は何をしてたんだ!っ
ということになります。

だから、お子様は買うなw

25歳以上推奨、いやもう少し上かな28歳以上位での推奨なのだw


って、なにをダラダラ長く書いてるんだろうねw

まぁ、PCエンジンには思いいれが強いから、書き始めるとついつい
長くなってしまいます。すいませんです。

そうそう、最後にこの【PC Engine Best Collection】というのは
現在予定されてるものであと2作発売されます。

【銀河お嬢様伝説コレクション】と【ソルジャーコレクション】で
す。

前者はいわゆる美少女ゲームで、後者はあのスターソルジャーのPC
エンジンシリーズを収録した作品です。


【銀河お嬢様伝説ユナ】は現在で一部に熱狂的なファンが居そうで
すね。明貴美加ファンの人には必須アイテムなのかもしれません。

個人的にはこのコレクションシリーズはどんどん続けていってほし
いですね。

ハドソン発売タイトルで考えるなら【ニュータイプ コレクション
】とか【ドラゴンスレイヤーコレクション】とかもいけそうですし
、それ欲しいですしw

なんならな、もっとコアに【NoRiKoコレクション】とかってのどう
です?w(いやコレクションって一作しか出てないしw)

いかん…、また長くなりそうw

いい加減にしないといけませんね^^;

つーことで自重するという意味も込めて今回はこれにて終わりとし
ます。

それではまた次回。


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■備考

PC Engine Best Collection公式サイト
http://www.hudson.co.jp/gamenavi/psp/pce-best/index.html

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*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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