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乙女日記 Vol.1729 安全は施されるものではないと思うのです

この2日間、壊れた汎用機PCへの対応に追われ非常に疲れました。
疲れたと同時にこの2日間が物凄く長く感じます。

たった2日間だけど、1週間くらい忙殺されたような感覚です。

さて、今日はPCの話題から離れて、時事ネタを取り上げるとします

今、世間を悪い意味で賑わしてる【事故米】

これについて、新たな供給先発覚。そして健康被害の報告は入って
ないというのが、連日のニュースサイトの恒例行事化しつつありま
すけど、転売を更に転売、さらに転売して混ぜて分散させて転売し
てまた転売。とにかくマネーロンダリングのように足が付かないよ
うに流通の渦で有耶無耶になった事故米の行方を100%調べつく
すのは不可能でしょう。

あと、自分の口には入ってないだろうって思うのは米を数年食べて
ない人(米由来の加工食品も含め)以外は、まず食べているでしょう
ね。

高齢者保養施設や学校給食が主な流通先のように報道されてますが
、それは比較的早く判明してるだけの話で、大手のコンビニ、スー
パーのおにぎりやお弁当に混入が発覚してますし、その販売店舗数
百数十件とも言われてます。実際はもっと多いでしょう。

何故なら、お米というのはそれを使う製品にとってコストが割高な
んです。まともな流通に乗った正規米ならばね。

しかし、より安いもの、より中身が充実してるものという大きな矛
盾が消費者のニーズのど真ん中になってしまってる現状を考えれば
、通常よりも安いお米が買えるとなれば、製造会社は飛びつきます

その出所を怪しんで独自に調査する会社なんて皆無でしょうし、調
査したところで、転売商法の実態を知ってますから無駄足になるの
も判ってるでしょうしね。

なので、出所不明だけど、破格。見た目なんともなさそうだし、こ
れで良いんじゃね?ってなってしまうのは純利益だけを求められる
現状の産業形態から考ええれば当たり前の結果と言えるでしょうね

モラル云々、安全管理云々と言っても、個人がどうのこうの思って
いても会社という組織がその方向に動かない限り、個人の意見など
黙殺されるのが日本の会社の日常。

なので、発覚してないだけで、この事故米を事故米と知らずに卸し
たり、買ったりしてる業者はまだまだ一杯あるでしょう。

そして、それらの業者からあらゆる方面の食品流通小売市場に製品
が出荷され、消費者が口にしてるわけです。

事故米を食べてない人の方が稀といっても良いでしょうね。

ところで【健康被害の報告は入ってない】という点ですが、今回事
故米に混入されてる農薬物質は即効性の毒物ではありません。なの
で、健康被害などこんな時期に出るはずありません。

健康被害が出てませんよ強調した報道が多い点について、なにか国
家の圧力というのを感じます。

高い確率で発癌が認められてる物質ですからねぇ。健康被害があり
ますなんて報道はできないでしょ。実際すぐには健康に被害はでま
せんし。

国としては、農水省のずさんな安全対策と体制に責任追及が及び、
そこから国の補償問題に発展ということならないようにってのがこ
の懸案での最重要課題でしょうしね。

人の命と国家の保身。どちらが大事なんだ!っと言えば、国家の保
身でしょう。

モラルとかそんなのまともに取り込んで国家運営なんてできません
しね。
それがどれほど腹立たしいかはわかります。cocもそうですし。

でも、国家を運営していくというレベルでの目尺と我々一般国民の
目尺は明らかに違うし、違ってなければ国家なんて運営できないと
いう現実が確かにあるわけです。

皆思うんです。お金欲しいと、税金が高いと、雇用先が少ないと、
環境が悪い、医療制度が悪い、障害者医療が冷遇されてる、高齢者
にもっと援助を。都市開発が必要。環境保全が必要。とにかく国家
には国民のありとあらゆる欲望と欲求が大きな塊となって押し寄せ
てきます。

あっちもこっちも欲しい、なんとかしてくれ、助けてくれ、守って
くれです。

ですから、国家のするべき最初の仕事は【切捨て】なのかもしれま
せん。

だから、今回の事故米については、後々健康に被害は出るんです。
勿論食べた人全てが癌になるわけじゃありませんが、数年後に発癌
のペースは跳ね上がるかもしれません。

でも、今回のように恐らく全ての都道府県に出回った可能性が極め
て高い毒性食品の健康被害保障を国が背負えるか?

無理でしょうね。単純に金銭的に無理です。

だから、この問題は国としては【切捨て】せざる負えない問題でし
ょう。

ですから、最重要なのは再発防止です。食品流通の厳格化。これを
徹底して法改正も絡めつつやっていかないといけないでしょうね。

食品流通の現状は、現在事実上無法地帯です。どこから仕入れよう
がなんとでも誤魔化せます。

それを皆が知る必要があるでしょうね。

特に今後益々進む世界的な食糧難によって、原材料の高騰化は止ま
らないでしょう。

そんな中、現状の安くて質の良いものが売れる、そんな風潮が続く
ならば、製造業者は闇ルートで原材料を仕入れなければならず、そ
の安い原材料の安全面は無視され続けることになります。

現状で食の安全を考慮するなら、なるべく加工された食品、食材は
買わないのが良いでしょう。勿論、無加工食材も100%安全とは言
いきれませんが、どこで何をしてどういう行程で加工されたか判ら
ないものよりかは安全度は段違いで高いと言えます。

食べるものは無加工食材を用いて自分で調理して食べる。これが今
最も安全度の高い食事です。

しかし、そんなこと言われたって…って人が大多数でしょうけど、
そういうのそろそろ改めたほうが良いですね。

食材を揃える手間、調理する手間を人任せにして尚且つ安全な物を
ってのはちょっと欲張り過ぎ。

他人に委ねるなら、委ねた部分でのリスクはどうしても発生します
しね。

消費者レベルで、現実と理想の中で生じる妥協を覆すことができな
ければ、国家の現実と理想なんて引っくり返りませんよ。

理想論に聞こえるかもしれませんが、物事の順序で考えれば至って
簡単な正論だと思ってます。

自分らの生活習慣は変えない。だけど国は変えろ。で、俺達の食の
安全は守れ。税金払ってるんだ、国民を守る義務を果たせっという
論法は一見筋が通ってるように思えるけど、義務ってどれだけ果た
せてます?

個人レベルで生じてる義務すら100%果たせてる人、少ないんじ
ゃないかな?

義務とは生じるものだけど、全て果たせないという現実は個人レベ
ルの真横にあるわけだし。それを国家に全て果たせっていう論法は
現実的でも理想論でもなく、絵空事の暴説に感じるのです。

国家も人の集合体ですからねぇ。

なので、安全を求めるよりかは、自分で自分の安全を管理する事。
これからの日本人にはそういうのが必要になってくるんじゃないで
しょうか。

どうせ国家は今回のことは切り捨てなんだし、早急に流通の厳格化
なんて出来ないわけだし、世界的規模の食糧難な御時世に大量生産
、大量消費、多売薄利大前提を継続していくんでしょうから、第2
、第3の事故米騒動は起きて然るべきものでしょう。

だからこそ、自分の身は自分で守るようにしたほうがいいです。

誰かが何かをやってくれるという夢みたいなことを考えて待ってる
より、自らを変えるほうが早くて安上がりです。

その妥協。本当に已む無いものですか?どうしても妥協しなければ
何もかもが立ち行きませんか?

まずはそういう視点で自らの食生活事情を見直してみては如何でし
ょう。

そんなわけで、ちょっと真剣に時事ネタにもの申してみた次第でし
た。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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