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乙女日記 Vol.1801 再感染

本来なら、Xbox360のHDDから【フェイブル2】のクライアントデー
タを削除して【RACE DRIVER: GRID】のデモ版をDL。で、そのプレ
イの感触について書くつもりだったんですけど、未だにXbox360の
電源を入れてない罠。

理由は先日から読みはじめてる【亡国のイージス】の下巻を開いて
しまい、残りの400ページを取り付かれたように読み耽ってしまっ
た為ですw

いやぁ、それにしても面白かったデス。先に映画版を見て大筋を知
ってるのにも関わらず、先の頁が気になってしょうがなく、グイグ
イと引っ張り込まれてしまいました。

特に下巻に入ってからの、あの畳み掛けるような展開の早さに完全
にやっつけられちゃいました。

そして読み終わって思うのは、映画版。どれほどこの原作の美味し
いところを拾いきれてたかってのを確認したくなりました。

まぁ、あれもこれも拾いきれてなくて、映画という興行媒体に必要
な要素だけを繋ぎ合わせた様な無様さがそこにあるというのは覚悟
してますけどねw

なにせ、映画版はストーリーこそ覚えてますが、それ以外に印象に
残ってるものが無いくらいなんで…w

観終えた直後の当時を思い出しても、良い作品を観たなぁっていう
感慨は生まれてなかったと記憶してますから、やはり公開当時に酷
評されていたとおりの出来栄えだったのでしょうね。

唯一の救いは視聴当時に原作を読まずに見たことで、それなりに楽
しめたということになるのかな。原作を読んでから観てた人の気持
ち、今から体感しますから、1つの映画で二度美味しい?わけです
ねw

さて【亡国のイージス】読み終えたこの先ですが、【川の深さは】
【Twelve Y.O】と併せて購入した時に、全4巻というボリュームに
臆したのと、映画版のあまりにも酷い内容が脳裏を横切った為に購
入を控えてた【戦場のローレライ】を読もうかなって思いはじめて
ます。

でも、そうは思ってもどうしても【戦場のローレライ】の映画版で
展開されたオカルトチック全開な展開が気になってしまうというの
も正直なところだったりします。

リアリズムを匂わせた展開の終盤に実はオカルトでしたっていうオ
チ用意する作品嫌いなんですよね…。

そこに走ってしまうと、何でもアリになってしまうでしょ。決して
何でもアリな便利さを漂わせず、現実的な制限と制約の中で必死に
もがいて物語の中を駆けずりまわってる登場人物に引き込まれた後
に待っている答えがオカルトだと、一気にガクーンって萎えてしま
うのです。

例えるなら…そうね…。一人の兵士が自らの肉体だけを武器として
組織に立ち向かような物語、そう…ランボーみたいな人がね、頑張
ってるわけですよ。血を流し、反吐を吐きつつも諦めず必死に自ら
信じる正義に準じる戦士の孤独な戦いが佳境に入ったところで、脇
から青いダルマロボットがポコペンっと登場して「はい!どこでも
ドア~」「スモ~ルライト!」「タケコプタ~」なんて叫びながら
腹のポケットから不可能という文字を核爆発にも勝る勢いで消し去
るような道具を出されてしまったら、地べたを這いずり回って戦っ
てきた戦士の苦労はどうなります?w

読んだり観たりしてるこっち側も閉口というか、それが直ぐに怒り
に変わりってしまうわけです。

オカルトな内容を全て否定はしないけど、それならそれにあう展開
というかね。つまり、リアリズムの中に放り込むなっと言いたいわ
けです。

そういう節が映画版の【戦場のローレライ】にはあったので、原作
を読むのも避けていたんです。

でも、購入してから放置して久しい【亡国のイージス】を読み終え
てしまっては、そうそうに福井病(勿論、彼の作風に惚れるという
意味)の再感染の現実から逃げれないわけで。

好きな作家だからって、早まるなっと言い聞かせてはみますけど、
恐らく数日中にはブックオフの店内に足を踏み入れてしまうことに
なるんでしょうね。

取り合えず、遅くなったお風呂に今から入って、心地をほぐす湯気
と戯れつつ、再発した福井病の程度を自問してみるこにします。

恐らく、それが数日後に無駄な足掻きだったと思い知る事になるで
しょうが…w

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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