横山光輝【三国志】。読み始めましたお。
まだ総括できる段階ではないですけど、やはり古い漫画、そして古
い作家さん(ファンの人すいません)だなぁっと悪い意味で思ったり
してます。
手塚世代の作家さんって、どうしても描き方が古いというか、コマ
割り全般に関しても地味という印象をどうしても持ってしまいます
^^;
まぁ、漫画もその描き方、演出技法は年々進歩してますから、昔の
作家さんと今の作家さんを比べるというのは筋違いなんでしょうけ
れど…、でもね…、感情表現を絵で行わずやたらとセリフで説明っ
ぽく書き埋めてあるのは折角のキャラ設定が勿体ないなぁって感じ
てしまうんです。
あとね、三国志って【義】の物語っていう印象があったんですけど
、これって…全部謀略と裏切りと利己主義の叩き合いににしか見え
ないんですけど…w
横山光輝【三国志】は【三国志演義】を元に書かれてるそうだけど
、【三国志演義】って史実とされてる【三国志】を京劇や講談の演
目に用いたりする際に、観客が楽しめる内容、つまり観客が好む設
定や展開として創作を味付けとして出来上がっていったものでしょ
。
うーん、中国人って、こういう展開を好むのかなぁ?
なんかさ、裏切った側より、裏切られる者が愚かだ。裏切って成功
して武勲をあげた者が機を見るに敏。素晴らしいじゃないか。とか
さ…、他人の上前跳ねて漁夫の利よろしくな者は、賢い!とかさ…
。
なんか、日本の武士道とかと随分違う気がするんですけど、気のせ
いですか?
いやね、裏切り、謀略、計略の類は日本の戦国時代でも盛んに行わ
れていたんですけど、それを公に公表するのは恥ずべきことだって
感じで後世に語り継がれる話の中からはそういった事実は抹消され
て語り継がれてるケースが多いんですけど、中国ではそういうのは
OKなんだね。
あと、【三国志】の中で語られる軍勢の数とかそういったものがを
どこまで【三国志演義】に忠実なのか知りませんけど、上げ底勘定
にも程があるっしょw
100万の軍勢って…ww
いくら広大な国で人口も多いからって100万は話し大きくし過ぎ。
しかもその100万の軍勢の只中を一騎で駆け巡ったとか…って、ビ
デオゲームじゃあるまいしw
つまり、元ネタの【三国志演義】に突っ込みどころ満載な上に、横
山光輝さんの書き方が素っ気無いというか味気ないので、娯楽活劇
として立たせるべきキャラ、活かすべき場面がおざなりとなってし
まってて、今のところ作品に惹き込まれるという気配は無いですね
^^;
とりあえず、全60巻ですから、まだまだ先は長いです。今後どう
なるか、そしてどう印象が変わるかを自分でも楽しみにしながら読
み進めるつもりです。
それでは今回はこれにて。
*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。